最高裁第二小法廷(K2・K4)
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「大牟田4人殺害事件」の記事における「最高裁第二小法廷(K2・K4)」の解説
2011年(平成23年)4月15日までに最高裁判所第二小法廷(須藤正彦裁判長)は母親K2・次男K4の両被告人について、上告審口頭弁論公判の開廷期日を2011年9月9日に指定した。 2011年9月9日に母親K2・次男K4の両被告人について最高裁第二小法廷(須藤正彦裁判長)で上告審口頭弁論公判が開かれ、弁護人が死刑回避を、検察官が上告棄却をそれぞれ求め結審した。 被告人K2の弁護人は「殺害行為には直接関与しておらず他の共犯者と同じ死刑は量刑不当だ」「K2は首謀者ではなく犯行で果たした役割も小さい」として死刑判決を破棄するよう訴えた。 被告人K4の弁護人も「事件当時20歳で未熟だったが現在は矯正の余地が見込める」「K4には事件と向き合わせつつ生きて罪を償わせるべきだ」として死刑判決を破棄するよう訴えた。 最高裁第二小法廷(須藤正彦裁判長)は2011年9月16日までに母親K2・次男K4の両被告人について上告審判決公判開廷期日を2011年10月3日に指定し関係者に通知した。 2011年10月3日に上告審判決公判が開かれ、最高裁第二小法廷(須藤正彦裁判長)は母親K2・次男K4の両被告人に対しいずれも一・二審の死刑判決を支持して上告を棄却する判決をそれぞれ言い渡した。この上告審判決により母親K2・次男K4の両被告人について死刑判決が確定した。 被告人K4は判決後『朝日新聞』記者・小野一光に対し「死刑確定はわかっていたことではあるがやはりいろいろ複雑だ。今は死刑確定の実感がまだないが、自分がこの手で4人を殺害したのは事実だから死刑確定は相応だと思う。殺害した被害者4人の冥福を祈りたい」と記した手紙を送ったほか、2011年10月11日には福岡拘置所で小野と面会して「勾留された最初の年は暴れて6回ぐらいは懲罰房に入れられたが、この7年で人間が丸くなったとは思う。しかし最初のころと心境は変わらない」と述べた。これに加えてK4は死刑確定直前の2011年10月に福岡拘置所で『毎日新聞』記者・岸達也と面会し「被害者には謝罪の気持ちを抱いている」「現在も父親K1を尊敬している」などと述べた。
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