百夜月とは? わかりやすく解説

紀和町花井

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/12 09:19 UTC 版)

紀和町花井(きわちょうけい[注 1])は、三重県熊野市大字[6]。熊野市が公表する2022年(令和4年)11月1日現在の人口は0人であり[1]、元住民が地区外の本宅から通いながら住宅を維持している[7]


注釈

  1. ^ 花井は「はない」ではなく、「けい」と読む[5]
  2. ^ 対岸の和歌山県新宮市熊野川町九重まで行き、熊野交通の百夜月バス停から河原に続く階段を下ると船着き場になっている[10]。ここから船で百夜月へ渡る[10]が定期航路はなく、訪問を希望する人は百夜月の元住民であった男性に送迎してもらっている[9]
  3. ^ この男性は、「百夜月には救急車が来れないことや介護が受けられないことから百夜月に住むことはできないが、山に戻してしまうのは忍びない」として住宅と庭を維持している[16]
  4. ^ 花井村から九重村へ委託する形で通学した[8]
  5. ^ 九重には細いながらも新宮市街へつながる山道(後の国道169号)が通っていたため、花井に比べると便利な地域であった[5]
  6. ^ 昭和南海地震1946年)で被災して帰郷したものの、次男であったため土地をもらえず、借りることもできなかったため、役場が当時森であった百夜月を薦めたという[25]
  7. ^ 江戸時代に大庄屋を務めた家系の子孫であり、古文書を紐解いて『紀和町誌』に郷土の歴史を書き残した[7]
  8. ^ 旧バス停(看板)は撤去されている。
  9. ^ 華森神社の祭神は稲荷神であるが、稲荷神は保食神と同一神と見なされ、さらに保食神は気比神と同一神と見なされる[13]

出典

  1. ^ a b 熊野市町別総世帯数・総人口数・面積(令和元年8月1日現在)”. 熊野市 (2022年11月1日). 2019年11月20日閲覧。
  2. ^ a b 紀和町花井の郵便番号”. 日本郵便. 2019年8月15日閲覧。
  3. ^ a b 小山隆司 (2012年12月9日). “東京・調布に「03」地域…市外局番「飛び地」の謎(2/4ページ)”. NIKKEI STYLE. 2022年11月20日閲覧。
  4. ^ 住所コード検索”. 自動車登録関係コード検索システム. 国土交通省. 2017-07 -08閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 平野皓大 (2016年11月). “花井(三重県熊野市紀和町)”. 南紀熊野ジオパーク推進協議会. 2017年7月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月11日閲覧。
  6. ^ a b c 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編 1983, p. 627.
  7. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 高木文子「暮らし再建 まだ遠く 台風12号3カ月 続く仮設生活 住民いない古里 通い守り続ける」朝日新聞2011年12月3日付朝刊、名古屋本社版社会面37ページ
  8. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編 1983, p. 464.
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 中村真理「百夜月 その名に導かれて 熊野の南西端 陸路ない集落 住人逝き5年 今も魅了」朝日新聞2016年5月30日付夕刊、名古屋本社版社会面9ページ
  10. ^ a b c d e f g 北浦雅子 (2014年3月18日). “百夜月の里へ”. みちとおと. 2017年7月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月12日閲覧。
  11. ^ 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編 1983, p. 464, 1481-1482.
  12. ^ a b c 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編 1983, p. 1482.
  13. ^ a b c d e f g h i j 平凡社 1983m, p. 955.
  14. ^ a b c 90歳を超えた最強の秘境人! 薪運び、薪割り、畑仕事…取材中、おばあちゃんと野生サル軍団との大バトル勃発!”. テレ東プラス. テレビ東京 (2020年7月23日). 2020年10月5日閲覧。
  15. ^ a b c d ナゼそこ?〜秘境で暮らす人知りませんか&ナゼそこミステリー3時間半SP【2部】〜2020年7月23日(木)放送内容”. 価格.com. 2020年10月5日閲覧。
  16. ^ a b 阿部英明「川舟 渡る暮らし」朝日新聞2009年3月16日付朝刊、三重版19ページ
  17. ^ 熊野市就学規則”. 熊野市 (2018年4月1日). 2019年8月21日閲覧。
  18. ^ 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編 1985, p. 1318.
  19. ^ a b c d 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編 1983, p. 1480.
  20. ^ a b 平凡社 1983w, p. 955.
  21. ^ 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編 1985, p. 373.
  22. ^ a b c d 吉村利男. “庶民の衣服に「花井の紙」―埋もれた史実掘り起こし”. 三重県環境生活部文化振興課県史編さん班. 2017年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月15日閲覧。
  23. ^ 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編 1983, p. 1480, 1482.
  24. ^ 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編 1983, p. 464, 1480.
  25. ^ a b c 「長生きすりゃいいことあるな」朝日新聞1997年9月18日付朝刊、三重版
  26. ^ a b c 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編 1983, p. 1481.
  27. ^ a b c 「参院補選 高橋さん自民の議席奪う 再度の挑戦で満願 支持者と抱き合い喜ぶ」中日新聞2000年6月26日付朝刊、広域三重12ページ
  28. ^ 郵便番号簿 2018年度版” (PDF). 日本郵便. 2019年6月10日閲覧。
  29. ^ a b c 北浦雅子. “百夜月”. みちとおと. 2017年7月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月12日閲覧。
  30. ^ a b c 百夜月、地名の由来”. み熊野ネット (2007年10月11日). 2017年7月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月12日閲覧。
  31. ^ a b c 百夜月”. 十津川かけはしネット. 十津川村教育機器研究会. 2017年7月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月12日閲覧。
  32. ^ 小田純平 百夜月 歌詞”. J-Lyric.net. 2017年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月15日閲覧。
  33. ^ 百夜月 小田純平 歌詞情報”. 歌ネット. 2017年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月15日閲覧。
  34. ^ 小田純平「百夜月」”. Billboard JAPAN. 2017年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月15日閲覧。
  35. ^ 山間部(紀和町)乗合タクシー”. 熊野市. 2017年8月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月21日閲覧。
  36. ^ a b 世界遺産 川の熊野古道ミニ体験クルーズ”. 熊野交通. 2017年7月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月12日閲覧。
  37. ^ 熊野市百夜月軌道等運搬施設条例”. 平成17年11月1日熊野市条例第112号. 熊野市 (2005年11月1日). 2017年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月15日閲覧。
  38. ^ 和歌山県神社庁-嚴島神社 いつくしまじんじゃ-”. 和歌山県神社庁. 2017年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月18日閲覧。
  39. ^ a b c 新宮歩楽歩楽マップ”. 新宮市立図書館. 2017年7月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月31日閲覧。
  40. ^ a b c d 十津川探検〜十津川人物史「中井亀治郎」〜”. 十津川かけはしネット. 十津川村教育機器研究会. 2017年7月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月31日閲覧。


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百夜月

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紀和町花井」の記事における「百夜月」の解説

百夜月(ももよづき、北緯3352分9.6秒東経135度51分36.2秒)は、三重県熊野紀和町花井にある小地名江戸時代までは九重村現・和山県新宮市熊野川町九重)の所属であったが、明治政府北山川左岸三重県右岸和歌山県したため花井一部になった2006年平成18年)に最後住民脳梗塞倒れ病院緊急搬送されて以降常住者はいない。2016年平成28年)現在、最後住民であった男性息子毎週通っている。 最盛期には10数戸あった百夜月には、1軒の住宅とその周囲の庭(畑)、紅梅寺が残るのみで、未だに船でしか到達することができない。庭は上述男性によって維持・管理されており、その美しさ魅せられる人や「百夜月」という地名に惹(ひ)かれた人が時折百夜月を訪れている。

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