津島神社とは? わかりやすく解説

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つしま‐じんじゃ【津島神社】

読み方:つしまじんじゃ

愛知県津島市神明町にある神社祭神建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)・大穴牟遅命(おおなむちのみこと)。牛頭天王(ごずてんのう)社。


つしまじんじゃ 【津島神社】


津島神社

読み方:ツシマジンジャ(tsushimajinja)

別名 御天王様

教団 神社本庁

所在 宮城県登米郡迫町

祭神 素盞嗚命


津島神社

読み方:ツシマジンジャ(tsushimajinja)

教団 神社本庁

所在 岐阜県瑞穂市

祭神 素盞嗚尊


津島神社

読み方:ツシマジンジャ(tsushimajinja)

別名 牛頭天王宮

教団 神社本庁

所在 岐阜県飛騨市

祭神 健速須佐之男神 ほか


津島神社

読み方:ツシマジンジャ(tsushimajinja)

教団 神社本庁

所在 静岡県榛原郡吉田町


津島神社

読み方:ツシマジンジャ(tsushimajinja)

別名 天王さま

教団 神社本庁

所在 愛知県津島市

祭神 建速須佐之男命 ほか


津島神社

読み方:ツシマジンジャ(tsushimajinja)

別名 牛頭天王

教団 神社本庁

所在 愛知県豊田市

祭神 素盞嗚尊


津島神社

読み方:ツシマジンジャ(tsushimajinja)

教団 神社本庁

所在 愛知県北設楽郡豊根村

祭神 須佐之男命 ほか

神社名辞典では1989年7月時点の情報を掲載しています。

津島神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/25 13:28 UTC 版)

津島神社


拝殿
(2023年(令和5年)4月)

所在地 愛知県津島市神明町1
位置 北緯35度10分41.65秒 東経136度43分7.13秒 / 北緯35.1782361度 東経136.7186472度 / 35.1782361; 136.7186472 (津島神社)座標: 北緯35度10分41.65秒 東経136度43分7.13秒 / 北緯35.1782361度 東経136.7186472度 / 35.1782361; 136.7186472 (津島神社)
主祭神 建速須佐之男命
社格国幣小社
別表神社
創建 欽明天皇元年(540年
本殿の様式 尾張造
例祭 6月15日
主な神事 津島天王祭(7月第4土曜日)
地図
津島神社
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津島神社(つしまじんじゃ)は、愛知県津島市にある神社。京都・八坂神社とともに牛頭天王信仰の二大社として知られる[1]

概要

社格国幣小社で、現在は神社本庁包括の別表神社

建速須佐之男命を主祭神とし、大穴牟遅命(大国主)を相殿に祀る。伝承では欽明天皇元年(540年)の創建とされる[2]。実際の創建時期ははっきりしないが、12世紀の文献に現れ、鎌倉時代から室町時代にかけての鉄灯籠や梵鐘の銘には社名が刻まれている[3]。近世以前は牛頭天王を祭神として祀る神社として知られた[3]

近世には織田氏や豊臣氏の庇護を受けて社殿造営等の寄進を受けた[3]。さらに尾張藩からも神領所有の特権を得るとともに、津島神社の川祭りで寄進米などを受ける特権が与えられた[3]

当社は東海地方を中心に全国に約3千社ある津島神社・天王社の総本社であり、その信仰を津島信仰という。津島神社が諸国に勢力を拡大した背景には、御札を配って祈祷を行う津島御師の活動が大きく、織田信長は御師の布教活動を保護し、尾張藩もこの保護政策を継承して他領での布教活動に許可を与えた[3]

明治の神仏分離令までは「津島牛頭天王社」とも称された[2]

歴史

江戸時代末ごろの天王川周辺の位置関係図。破線は江戸時代初期ごろの旧河道、緑線・緑字は開削・付替後の新河道。橙線・橙字は主要街道、赤字は主要な地名など。

尾張国津島社(後の津島神社)は式外社で正確な成立時期は不明である[3][4]。伝承では欽明天皇元年(540年)の創建とされる[2]。津島神社所蔵の天文9年(1540年書写の『牛頭天王講式』によると、日本に渡った牛頭天王は孝霊天皇の代に対馬から西国に渡来し、欽明天皇の代に四神相応の霊地として尾張国海部郡門真荘津島に垂迹したという[4]。しかし、先述のように延喜式神名帳には記載されていない式外社で国史にも現れない。年代が明確な史料では、名古屋七寺所蔵の一切経のうち承安5年(1175年)の正月から七月までに書写された『大般若経』巻末の摺写勧請文に津島社の記載がある[4]

16世紀頃には津島衆と呼ばれる四家七党の同族の社家組織によって運営され、織田信長、豊臣秀吉徳川家康などの援助を受けた[4]。その後、尾張藩の庇護を受けて氷室家を神主とする社家組織が確立された[4]。正保4年(1647年)4月には尾張藩主徳川義直から津島向島1293石8升9合の朱印状を受け、この社領は寛文5年(1665年)に将軍の徳川家綱により朱印地として認められた[3]

津島社の信仰は社家やその手代が御師(津島御師)として各地で布教活動を行い、その信仰を受け入れた村人は旦那、旦那が所在する村は旦那場と称された[3][4]

明治神仏分離の際、建物・祭事などにおけるあらゆる仏教的な要素は廃され、祭神を建速須佐之男命とし、社名から牛頭天王の名を外して津島神社としたが、いまも「津島の天王さま」と呼ばれ、全国約3000社の天王信仰の総本社である[5]明治6年(1873年)に県社に列格し、大正15年(1926年)に国幣小社に昇格した。

神社のすぐそばに天王川公園がある。公園の中央には楕円形の「丸池」があるが、これはかつて津島神社と門前町の間を流れた天王川の名残である。かつての天王川は木曽川左派川末端部の大河川であり、津島神社前に架けられた「天王橋」は長大な橋であったことが宗長の『宗長手記』に記されている。江戸時代となり木曽川に御囲堤が築かれると、天王川と下流の佐屋川は河床上昇により水害が増加した。その対策として日光川が開削されたことで天王川は津島神社付近で築留めされたため入り江状となり、明治に行われた木曽三川分流工事で佐屋川も廃川となったため楕円形の池が残された。牛頭天王は排斥されたが、今も「丸池」で行われる神社の祭りは尾張津島天王祭として「天王」の名が残っている。

1970年昭和45年)11月23日、神社近くの民家から出火、折からの強風で神社本殿の檜皮葺屋根に飛び火した。懸命な消火活動が行われたが、屋根部分を全焼する被害[6]

主な年中行事

尾張津島天王祭

津島神社の祭事は年間100を超える[1]

  • 七草祭(旧正月7日間)
  • 祈年祭(3月17日)
  • 例祭(6月17日)
  • 天王祭車楽舟行事:国の重要無形民俗文化財(指定名称は「尾張津島天王祭の車楽舟行事」、1980年(昭和55年)1月28日指定)[7][8]
  • 津島祭(7月第4土曜、日曜)
  • 新嘗祭(11月23日)

境内外社

境内摂社

彌五郎殿社
八柱社
柏樹社
居森社
  • 彌五郎殿社(國玉神社)
  • 八柱社(八王子社)
    • 祭神:五男三女御子神
  • 荒御魂社(蛇毒神社)
    • 祭神:建速須佐之男命荒御魂
  • 柏樹社(柏宮、柏社)
    • 祭神:建速須佐之男命奇御魂
  • 和御魂社(蘇民社)
    • 祭神:建速須佐之男命和御魂
  • 居森社
    • 祭神:建速須佐之男命幸御魂

境内末社

稲荷社
忍穂耳社(左)
橋守社、愛宕社
照魂社
菅原社
参集殿
楼門前の石橋
  • 稲荷社
  • 多賀社
  • 塵社
    • 祭神:聖神
  • 熊野社
  • 久斯社
    • 祭神:少名毘古那神
  • 庭津日社
    • 祭神:庭津日神
  • 龍田社
    • 祭神:支那津比古命
  • 忍穂耳社(星宮)
    • 祭神:正哉吾勝々速日天忍穂耳命
  • 戸隠社
    • 祭神:手力雄命
  • 内宮
  • 多度社
    • 祭神:羽山戸神
  • 船付社
    • 祭神:庭高津日神
  • 外宮
    • 祭神:豊宇気比売命
  • 大社
  • 児之社
    • 祭神:若年神
  • 米之社
    • 祭神:宇迦之御魂神
  • 熱田社
  • 大歳社
    • 祭神:大年神
  • 愛宕社
  • 橋守社(橋姫社)
  • 秋津比咩社
    • 祭神:速秋津比売命
  • 滝之社
    • 祭神:弥豆麻岐神
  • 大屋津姫社
    • 祭神:大屋津比売命
  • 若宮社
  • 大国玉社
    • 祭神:宇都志国玉命
  • 稲田社
    • 祭神:櫛名田比売命
  • 照魂社
    • 祭神:国事殉難者
  • 菅原社
  • 疹社
    • 祭神:建速須佐之男命和御魂
  • 大日孁社
    • 祭神:大日孁貴命

境外末社

  • 竈社(三寶荒神社)
    • 祭神:天知流迦流美豆比売命、奥津比売神、奥津比古神
  • 山祇社
  • 八剣社
    • 祭神:須佐之男命荒御魂
  • 大土社
    • 祭神:大土御祖神
    • 本社末社:石神社
    • 本社末社:琴平社
      • 祭神:大物主命
  • 堤下社(金燈篭社)
    • 祭神:須佐之男命奇御魂
  • 市神社
    • 祭神:大市比売命、大歳神、宇迦之御魂神

文化財

本殿
楼門
南門

重要文化財(国指定)

重要無形民俗文化財(国指定)

  • 尾張津島天王祭の車楽舟行事

愛知県指定有形文化財

  • 津島神社南門[15]
    • 慶長3年(1598年)、豊臣秀頼により父秀吉の病気平癒を祈願して寄進される。
  • 津島神社拝殿等[16]
  • 石造狛犬[17]
  • 鉄燈篭[18]
  • 津島神社文書[19]

愛知県指定天然記念物

  • 津島神社のイチョウ[20]

交通

関連図書

関連項目

外部リンク

脚注

  1. ^ a b 第四章 津島神社の「花の撓」”. 文化庁. 2023年12月30日閲覧。
  2. ^ a b c 第2章 維持及び向上すべき歴史的風致”. 津島市. 2023年12月30日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h 松下 孜「天王信仰と津島御師の活動 御立符と檀那場をめぐって」『愛知県史研究』第14巻、愛知県、2010年、15-37頁。 
  4. ^ a b c d e f 松山 由布子「津島神社所蔵『牛頭天王講式』と奥三河伝来『牛頭天王五段式』の関わりについて」『愛知県史研究』第21巻、愛知県、2017年、57-72頁。 
  5. ^ 津島神社HP「由緒」 2022年6月27日閲覧
  6. ^ 重文 津島神社の屋根焼く『朝日新聞』1970年(昭和45年)11月24日 12版 22面
  7. ^ 尾張津島天王祭の車楽舟行事”. 愛知県. 2013年4月19日閲覧。
  8. ^ 国指定文化財等データベース「津島神社の天王祭」”. 文化庁 (1967年3月). 2013年5月11日閲覧。
  9. ^ 津島神社本殿”. 愛知県. 2013年4月19日閲覧。
  10. ^ 国指定文化財等データベース「津島神社本殿」”. 文化庁 (1920年4月15日). 2013年5月11日閲覧。
  11. ^ 津島神社楼門”. 愛知県. 2013年4月19日閲覧。
  12. ^ 国指定文化財等データベース「津島神社楼門」”. 文化庁 (1958年5月14日). 2013年5月11日閲覧。
  13. ^ 太刀〈銘真守〉”. 愛知県. 2013年4月19日閲覧。
  14. ^ 剣 〈銘長光〉”. 愛知県. 2013年4月19日閲覧。
  15. ^ 津島神社南門”. 愛知県. 2013年5月23日閲覧。
  16. ^ 津島神社拝殿等”. 愛知県. 2013年5月23日閲覧。
  17. ^ 石造狛犬”. 愛知県. 2013年5月23日閲覧。
  18. ^ 鉄燈篭”. 愛知県. 2013年5月23日閲覧。
  19. ^ 津島神社文書”. 愛知県. 2013年5月23日閲覧。
  20. ^ 津島神社のイチョウ”. 愛知県. 2013年5月23日閲覧。
  21. ^ 「お伊勢参らば津島へ参れ、津島参らば片参り」と歌われた 天王信仰の総本社 津島神社:愛知県 | マイアットタウン - 情報コミュニティサイト”. town-page.jp. 2023年9月17日閲覧。



津島神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 05:06 UTC 版)

小滝野町」の記事における「津島神社」の解説

小滝野村村社

※この「津島神社」の解説は、「小滝野町」の解説の一部です。
「津島神社」を含む「小滝野町」の記事については、「小滝野町」の概要を参照ください。


津島神社(愛知県津島市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 14:03 UTC 版)

蘇民将来」の記事における「津島神社(愛知県津島市)」の解説

六角柱のこけし型。

※この「津島神社(愛知県津島市)」の解説は、「蘇民将来」の解説の一部です。
「津島神社(愛知県津島市)」を含む「蘇民将来」の記事については、「蘇民将来」の概要を参照ください。

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