武田一門とは? わかりやすく解説

武田一門

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 14:13 UTC 版)

風林火山 (NHK大河ドラマ)」の記事における「武田一門」の解説

武田信玄たけだ しんげん) (武田勝千代武田晴信武田信玄) 演:市川亀治郎少年時代池松壮亮甲斐大名幼名勝千代(かつちよ)、長じて晴信(はるのぶ)と諱する。通称大膳大夫武田家嫡男として生まれるが、父の信虎から疎まれる板垣庇護されていたが、やがて自ら家臣たちを動かして信虎追放し武田家当主となる。勘助との初対面武田恨み獅子身中の虫となって信虎復讐しようとしていた勘助心中見透かして諭し、後に武士としての誇り一度は奪うことで勘助心を動かすなど、徳のある人物として描かれる初陣にて信濃海ノ口城平賀勢を油断させ、鮮やかな勝利を収めるなど軍略秀でているが、勘助板垣家臣らに全幅の信頼を置く。しかし物語の中盤では、由布姫何気ない一言きっかけで自ら策略めぐらし勝ち戦続いたこともあり、勘助らの諫言退け慢心や、その反動負け戦恐れ人間的弱さ描かれた。後に板垣甘利討ち死ににより心を入れ替える物語後半では長尾景虎を討つ大義名分を得るべく信濃守護になると共に由布姫への想いから勘助家臣出家し信玄名乗る川中島決戦では勘助の策を受け入れ武田軍本隊率いて八幡原布陣、策を見抜いた上杉軍により窮地に陥り、上杉政虎から斬りかかられという事態になるが、勘助信繁達の働きもあり別働隊が来るまで持ち堪えることができた。 由布姫ゆうひめ) 演:柴本幸 諏訪頼重側室の娘で庶子武田侵攻によって父を失い自害ができずにいるところを勘助が見つけ出した。彼女の自害嫌がり生きようとする姿に勘助ミツの姿を重ねる。晴信への復讐心に燃えるが勘助懸命な努力で晴信の側室となり、四郎(後の勝頼)を産む。 しばらくの間側室となってからも晴信に対しては心を開かなかったが、やがて愛と復讐心から来る殺意という相反する感情を抱くようになる。が、勘助説得を受け、晴信に心を開くようになったその後、晴信と顔を合わせる機会少なくなり、さらに第二側室於琴姫存在に心を乱され一時人間不信陥るも、大井夫人言葉受けて心を落ち着かせた。 誇り高く勝気な性格美女で、晴信や四郎とともに故郷持たない勘助心から慕う存在となっていく。勘助四郎武田家跡取りとして育てることを打ち明け、その行く末託すと共に妻を娶るように遺言を遺し、この世を去る。 その後勘助川中島決戦前に彼女の墓を訪れ初陣として四郎連れていくことを告げた際にも幻影霊体)として登場し、「勘助、なりませぬ」と述べた。これを勘助四郎出陣対す引き止め判断し四郎出陣を見送らせたが、実は勘助止めようとしており、川中島決戦でも幻影として現れ勘助引き止めようとしていた。 武田信虎(たけだ のぶとら) 演:仲代達矢 甲斐国主、晴信の父。通称陸奥守勘助恋人ミツ殺したことで、勘助武田家恨みを抱く原因作った戦乱の続く甲斐統一肥沃な信濃進出を度々企て家臣領民反感徐々に買っていく。また、長男の晴信を駿河廃嫡次男信繁跡取りとしようとしていた。これらのことから、家臣団謀反遭い駿河追放されるが、心の底では晴信の武将としての力量を誰よりも認めていた。掌中胡桃弄ぶのが癖で、晴信もこの癖を受け継いでいる。 大井夫人(おおいふじん) 演:風吹ジュン 信虎正室、晴信らの母。もとは大井氏の娘で、父が信虎和解した際の人質として嫁いできた。母として息子たちを導くも、信虎追放機に出家し、「お北様」と呼ばれるようになった。常に菩薩のように慈愛満ちた笑みをたたえ、息子達のみならず家臣達の相談相手務めていた。勘助重用する晴信を「影を負う者を求めている」と評した信濃への侵攻続ける晴信に、信虎面影を見るようになる上田原合戦にて敗れて悄然と帰還した晴信に対し、その心の乱れ慢心厳しく諌めた勘助越後捕らわれている間に病に倒れ武田家行く末案じながら世を去る。また、信玄(晴信)の弁によれば禰々諏訪頼重忘れ形見である寅王丸のことを誰よりも案じていたという。 三条夫人さんじょうふじん) 演:池脇千鶴 晴信の正室公家三条家出身今川家仲立ちにより晴信と婚約美人淑やかな妻・母として晴信と武田家支える。武田家降った由布姫にも偶然、晴信から由布送られた歌を見て嫉妬心から思わず嫌味を口にしてしまうが、それ以降は彼女に慈悲をかけるようになった勘助に対して仕官した時期次男信親失明した時期重なったことや由布姫支持していることもあり、快く思っていない。最終回では於琴姫の元を訪れ、空を眺めながらになって風の吹くままに流れてみたいと自分望み語り信玄勘助についてはその風を起こす者と評した。9話では花柄打掛桃色の服を着用し、晴信に正座で跪いた。 武田信繁たけだ のぶしげ) (武田次郎武田信繁) 演:嘉島典俊少年時代園部豪太) 晴信の弟。幼名次郎で、成人後左馬助とも称する。晴信とは異なり信虎寵愛を受けるが、信虎追放の際には晴信に与しその後も晴信の片腕として支える。文武秀でた名将傅役諸角虎定川中島決戦では武田本陣危機打開すべく上杉勢前に出るも、柿崎景家討ち取られる。戦が終了した後に諸角と共に遺体回収され、その痛ましい姿を見た信玄在りし日彼の姿を思い浮かべながらその死を悼んだ武田義信たけだ よしのぶ) (武田太郎武田義信) 演:木村了幼少時代加藤清史郎 少年時代小林廉) 晴信と三条の間に生まれた第1子で、幼名太郎(たろう)。武田家嫡男として育てられる諏訪家服属させるためとはいえ、父・晴信が由布姫側女にしたことに母・三条苦しんでいたのを気にしており、勘助とはそりが合わなかった。川中島決戦では武田本陣危機打開すべく討って出ようとするが、武田嫡流を守らんとする勘助から嫡男たる義信自分の命とでは価値が違うことを理由に命を粗末にないよう諌められたことに加え信玄を守る立場であることを説かれてそれを断念するその際勘助から四郎武田家行く末託された。 武田信廉たけだ のぶかど) (孫六→武田信廉) 演:松尾敏伸幼少時代伊藤稀 少年時代:吉田理恩) 晴信の弟、武芸よりも絵画など文芸秀でており、晴信は合戦よりも外交重用していた。 勝沼信友かつぬま のぶとも) 演:辻萬長 甲斐勝沼領主信虎の弟、晴信の叔父。兄・信虎勝千代(晴信)を疎んじていることを気にかけていた。山中湖畔で北条勢の猛攻遭い討ち死にした於琴姫(おごとひめ) 演:紺野まひる 武田一門の油川信友の娘で、晴信の第2の側室として甲斐府中やってくる勘助嫉妬心を抱く由布姫心中慮り暗殺赴いたが(由布姫からは「於琴姫心中探ってきてほしい」とだけ頼まれており、暗殺勘助独断である)、そのやる気をそいでしまうほど、穏やかで明る性格女性最終回では3人目の子を身ごもっており、自分の元を訪れた三条夫人気遣い感謝の意示し川中島死闘繰り広げる信玄達とは対照的に三条と共に穏やかな時を過ごす姿が描かれた。 綾姫あやひめ) 演:平田薫 三国同盟実現させるべく、今川家から武田家輿入れし義信正室となり、彼との間に娘を授かる。この輿入れはその美貌武田家嫡男である義信骨抜きにしようという雪斎発案よるものであった(うめ) 演:福田麻由子 晴信の長女生母三条夫人三国同盟締結のために、北条家へと嫁ぐその旨を晴信が家臣たちの前で発表した際、幼くして他国の地へ嫁ぐことを不憫に思った三条は、目に涙を浮かべながら彼女を抱きしめた。母の愛感じとってもらい泣きし、涙の別れとなった(きく) 晴信の次女生母三条夫人諏訪勝頼(すわ かつより) (四郎諏訪勝頼) 演:池松壮亮少年時代斉藤圭祐) 晴信の4男で、由布姫との間に生まれる。幼名四郎(しろう)。由布姫の元で育てられ武田諏訪両家血を引く者として将来諏訪家を継ぐことを期待されていたが、由布姫は勝頼を武田家跡継ぎとして育てて欲しいと勘助密かに言い残して他界する由布姫存命中、彼女の元をしばしば勘助訪れていたため、勘助とは面識があり、後に勘助から陣形などを学んでいる。勝頼の存在は、由布姫亡き後勘助生きがいそのものであった川中島決戦初陣果たそうとするが、勘助留守を守るよう引き止められた。 真理姫まりひめ) 演:山内亜美幼少時代北村燦來) 晴信の三女生母於琴姫木曾義康服属させるため、義康の嫡男元に嫁ぐ。この提案由布姫よるものであった

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