救荒植物の例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 10:34 UTC 版)
救荒植物を可食部別に挙げると、以下のように分類することができる。 全草 - ノビル、タネツケバナ、イスランドゴケ、キクノリ、スギノリ、アマモ 茎 - イタドリ、ウワバミソウ、チョウセンゴミシ、ソテツ(デンプン:完全な毒抜きが必要) 葉 - ナズナ、ヒユ、ヤブカンゾウ、ヤマアザミ、アカザ、イラクサ、オランダミミナグサ、アザミ 若草 - オオバコ、クサギ、タラノキ、アキギリ、マツムシソウ、ウコギ、リョウブ、マコモ、シャクチリソバ、マコモ(マコモダケ) 根 - オケラ、アシタバ、クズ(デンプン)、ヒガンバナ(デンプン)、アマドコロ(デンプン)、ナルコユリ(デンプン)、ウバユリ(デンプン) 茎、葉 - タビラコ、ダイコンソウ、ダイコン、ハマダイコン、カブ、スカンポ、シオデ、ツルナ、スベリヒユ、サトイモ、サツマイモ、クワ、ツクシおよびスギナ、ノブドウ類、ハハコグサ・タンポポ・ヨメナ・ノゲシ・ヨモギ・フキおよびツワブキをはじめとするキク科(※ただし有毒なナルトサワギク、棘が固く鋭いアメリカオニアザミを除く)、リョウブ、ズイナ、チドメグサ、ユキノシタ、オオバコ、オカヒジキ/アグレッティ、モミジガサ、ニリンソウ(※トリカブトと誤食注意)、サゴヤシ(澱粉が採れる。また幹に棲むヤシオオオサゾウムシの幼虫も食される)、ヤマイモのむかご、地衣類:イワタケ、バンダイキノリ、エイランタイ、カブトゴケ、カラタチゴケ、ゴボウ(葉も食べられる)イノコヅチ、ヤエムグラ 地下茎、塊根その他地下部 - キクイモ、テンナンショウ(毒性を持つ種もあり)、オニドコロ(毒抜きが必要)、チョロギ、アマナ、コヒルガオ、ミツバツチグリ、アカウレ、ノビル、ユリ類、クワイ、クズ、カタクリ、アザミ 果実 - クサボケ、カリン、ツクバネ、イヌビワ、ジュズダマ、カラスウリ、ウグイスカグラ、イワナシ、サルナシ、マタタビ、クワ、コウゾ、ヤマモモ、ホルトノキ、ヤマボウシ、サルナシ、イワナシ、ケンポナシ、コケモモ、ツルコケモモ、イワツツジ(クランベリーの類縁種)、スグリ(ベリー)類、ハマナス、バラをはじめとするアーモンド以外のバラ科全般(ただしウメは生食できない)、ハスカップ、ネズミモチおよびトウネズミモチ、アカモノ、ハリガネカズラ、グミ (植物)、ナツハゼ、ウスノキ、クロマメノキ、シャシャンポエビヅル、ヤマブドウ、ノブドウ(一般に毒はないが美味ではないので果実酒のみ。虫えい果は適さない) 種子 - トチノキ、カシワ、クヌギ、コナラ、ブナ、カヤ、カラスムギ(栽培化した穀物がエンバク)、スズメガヤ(栽培化した穀物がテフ_(穀物))、エノコログサ(栽培化した穀物がアワ)、ハトムギ、イチイ(※ただし赤い果皮のみ、種子は有毒なので噛んだり誤飲してはならない)、ミノゴメ(この場合は転送先のカズノコグサではなくムツオレグサ)、ヒマワリ、カボチャ、マツ、ヒシ、ハス、タケ、アマモ、マコモ、イチョウ、アオギリ、タコノキ、アマモ、ツルマメ(ダイズの原種)、ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)、スズメノエンドウ(種子だけでなく地上部は食べられる)、ヤブマメ(地上の豆果だけでなく地下にできる閉鎖花由来の豆果もアイヌによって食べられてきた)、オナモミ(蒼耳子という解熱鎮痛・鼻炎・動脈硬化の漢方薬にもなるがカルボキシアトラクティロシドという有毒成分もあるため多用は避ける、特に家畜には発芽した種子は禁忌) 花 - ユウスゲ、ニッコウキスゲ 葉柄 - ハマシシウド その他海草・海藻・全山菜類 ただし、上記に挙げられている植物の中でも、例えば伊豆諸島でのアシタバやヨーロッパや日本各地方で山菜として利用されるスカンボや東北地方や沖縄、トルコやギリシャで食用野草やハーブとして食されるスベリヒユなどのように、地域や風習によっては日常的に食べられている植物(いわゆる食用野草・山菜)も存在している。また、地中海沿岸ではオリーブやブドウや柑橘類の柔らかくアクが少ない若葉も産地の痩せた土質や乾燥した気候では他に取れない野菜の代用(ビタミン・ミネラル源と食物繊維源)として食べることもある。また野菜として食べられているモロヘイヤも元来は救荒作物であり生育しきった株や種子及び莢は毒性があり、収穫期と蕾発生期のみ葉、茎、根、蕾が食べることができる毒草である。 かつて有毒ではあるが毒抜きをして食べられていたものを別記する(※毒が抜けておらず食中毒で死亡事故が起こっていたもの)。ヒガンバナ、ソテツ
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