太平洋戦争後から昭和30年代とは? わかりやすく解説

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太平洋戦争後から昭和30年代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 21:23 UTC 版)

上方落語」の記事における「太平洋戦争後から昭和30年代」の解説

太平洋戦争終結直後定席寄席もなく、2代目桂春團治吉本興業との契約問題から京阪神を含む都市部では口演できずに、自ら演芸団を組織して地方を回るような状態だった。1947年松竹白井松次郎は、大阪ミナミ映画館戎橋松竹」を演芸場改め、ここに5代目4代目米團治、2代目花橘2代目春團治(1945年末に吉本との問題解決していた)らが結集する一方戎橋松竹新人会(「戎日曜会」)などに出ていた若手2代目笑福亭光鶴(のちの6代目笑福亭松鶴)・3代目桂米朝2代目桂小春(のちの3代目桂春團治)・2代目桂あやめ(のちの5代目桂文枝)・3代目桂米之助らは1948年に「さえずり会」というグループ結成する5代目漫談家丹波家九里丸との確執から、1948年3月京都新京極に「富貴」がオープンしたことを期に九里丸が誘う形で2代目春団治や4代目米團治・4代目文團治・4代目桂文枝橘ノ圓都文の家かしく橘家小圓太らが戎橋松竹抜けて浪花新生三友派結成する分裂状態となった。しかし、九里丸の姿勢から浪花新生三友派からは次第離反者が相次ぎ、「さえずり会」も仲裁に入る形で1949年4月両者合同する形で関西演芸協会結成され分裂は約1年収束したとはいえ、名の通ったベテラン噺家依然として少なく桂春輔が「楽屋に今、十人噺家がいとりまっけどな、一年一人ずつ死によったらもう落語ないねんさかいに聞くやったら今のうち」とで話すほどであった。春輔自身1948年秋に5代目1950年に、4代目米團治と2代目立花家花橘1951年に、2代目林家染丸1952年に、2代目春團治が1953年相次いで他界し2代目春團治が没した際には作家谷崎潤一郎が「大阪落語終わった」と新聞記した。 この状況で、落語から離れていた3代目林家染丸1952年11月復帰(染丸襲名1953年8月)。また1952年3月には小林一三後援で「宝塚若手落語会」が発足し、「さえずり会」に集まった若手落語家などが参加した若手落語家そのほかに勉強会参加するほか、初代橘ノ圓都3代目笑福亭福松桂右之助4代目桂文團治初代桂南天桂文蝶2代目三升紋三郎引退同然だった古老に噺の伝授乞うなど、精力的に活動した古老中でも圓都は持ち演目飛びぬけて多く上方東京噺家に対して積極的に稽古をつけるなど古典落語継承努め晩年高座復帰して1972年昭和47年)に没するまで、明治の上落語最後まで残した東京8代目桂文楽3代目三遊亭金馬2代目桂小文治2代目三遊亭百生らの落語家上方落語復興助力し大阪生まれ小文治、百生は東京観客上方落語紹介するなど大きな功績をあげた。 1951年昭和26年9月1日新日本放送開局して民間放送時流となり、NHK含めた放送局内容充実を図るために「創作物としての上方落語」と「芸能人として落語家」に着目し番組連動した落語会主催や、専属芸能人として落語家契約を交わすなどした。この潮流米朝初代森乃福郎らが知名度上げて上方落語界に利をもたらしたNHK朝日放送は特に積極的で、NHK心斎橋日立ホール拠点に「放送演芸会」と連携した上方落語の会」を開催し朝日放送は「ABC上方落語をきく会」を主催し、のちに「ABCヤングリクエスト」に「ミッドナイト寄席」を設けて上方落語をきく会」の演目放送した1956年に、長谷川幸延初代春團治の生涯脚色した小説桂春団治』を原作とする映画世にも面白男の一生 桂春団治』(監督木村恵吾主演森繁久彌)が公開される。この映画後述する3代目春団治襲名後押ししたほか、4代目桂福團治2代目桂春蝶落語家志願する契機となるなど、一定の影響もたらした1957年昭和32年)に3代目染丸を初代会長として上方落語協会結成される会長の下に2代目3代目米朝2代目桂福団治桂小春1950年襲名)・3代目桂小文枝桂あやめ1952年襲名)が幹事となり、染丸と幹事の4人を併せて上方落語五人男」と称された。 1959年昭和34年)に3代目桂春團治1962年昭和37年)に6代目笑福亭松鶴大名跡相次いで復活した。この二人とほぼ同時期に入門した2代目桂小春団治2代目笑福亭松之助3代目桂文我戦前入門ながら彼らと同世代3代目林家染丸3代目林家染語楼昭和30年代前半入門組の4代目桂文紅3代目桂米紫月亭可朝など、中堅実力備えて人数増えていった。

※この「太平洋戦争後から昭和30年代」の解説は、「上方落語」の解説の一部です。
「太平洋戦争後から昭和30年代」を含む「上方落語」の記事については、「上方落語」の概要を参照ください。

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