城のある町にてとは? わかりやすく解説

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しろのあるまちにて【城のある町にて】

読み方:しろのあるまちにて

梶井基次郎短編小説大正14年1925同人誌青空」に発表昭和6年1931刊行作品集檸檬」に収録前年の夏に梶井結核療養のため、姉一家の住む三重県松阪町(現松阪市)に滞在した経験がもとになっている


城のある町にて

作者梶井基次郎

収載図書梶井基次郎全集1巻
出版社筑摩書房
刊行年月1986.8
シリーズ名ちくま文庫

収載図書昭和文学全集 7
出版社小学館
刊行年月1989.5

収載図書檸檬
出版社集英社
刊行年月1991.5
シリーズ名集英社文庫

収載図書梶井基次郎小説全集
出版社沖積舎
刊行年月1991.7

収載図書ちくま日本文学全集 024 梶井基次郎
出版社筑摩書房
刊行年月1992.1

収載図書梶井基次郎小説全集 新装版
出版社沖積舎
刊行年月1995.9

収載図書李陵山月記檸檬愛撫十六
出版社文芸春秋
刊行年月1999.6
シリーズ名文春文庫

収載図書梶井基次郎全集 第1巻
出版社筑摩書房
刊行年月1999.11

収載図書檸檬 桜の樹の下には
出版社フロンティアニセン
刊行年月2005.2
シリーズ名第2刷 (フロンティア文庫)

収載図書檸檬
出版社舵社
刊行年月2005.11
シリーズ名デカ文字文庫

収載図書梶井基次郎小説全集
出版社沖積舎
刊行年月2007.9

収載図書梶井基次郎
出版社筑摩書房
刊行年月2008.11
シリーズ名ちくま日本文学


城のある町にて

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/03 23:23 UTC 版)

城のある町にて』(しろのあるまちにて)は、梶井基次郎短編小説。「ある午後」「手品と花火」「病気」「勝子」「昼と夜」「雨」の6章の挿話から成る。幼い異母妹の死を看取った後の不安定な感情や悲しみを癒すために訪れた、姉夫婦一家の住む三重県松阪町での実体験を題材にした私小説的作品である[1][2][3][4]。基次郎の代表作の一つでもあり、作中の「今、空は悲しいまで晴れてゐた」という一文は有名である[5][6]


注釈

  1. ^ 五七日は、人の死後35日目のことで、この日に供養法事を営む[9]
  2. ^ Flora(フローラ)は、イタリアの花と豊穣をつかさどる春の女神[9]
  3. ^ 灰神楽とは、熾ったの上に水や湯がかかって、灰が激しく煙を上げて吹きあげる様を形容した言葉[15]
  4. ^ ハリケンハッチはアメリカの映画俳優(役名)[9][24]無声映画時代、活劇専門として活躍して日本でも人気があった[9]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 「第七章 天は青空、地は泥濘――本郷目黒にて」(大谷 2002, pp. 137–161)
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n 「第一部 第二章 城のある町」(柏倉 2010, pp. 22–38)
  3. ^ a b c 「『青空』と友人たち」(アルバム梶井 1985, pp. 30–64)
  4. ^ a b c d e 「日記 草稿――第四帖」(大正9年・大正13年)。旧2巻 1966, pp. 211–250に所収
  5. ^ a b 阿部昭「一枚の写真――温気と冷気」(アルバム梶井 1985, pp. 97–103)
  6. ^ 高橋英夫「存在の一元性を凝視する」(ちくま全集 1986, pp. 546–551)
  7. ^ a b c d e f g 鈴木貞美「梶井基次郎年譜」(別巻 2000, pp. 454–503)
  8. ^ 藤本寿彦「書誌」(別巻 2000, pp. 516–552)
  9. ^ a b c d 三好行雄「注解――城のある町にて」(新潮文庫 2003, pp. 319–320)
  10. ^ a b c d 「第五章 青春の光と影――三高前期」(大谷 2002, pp. 74–104)
  11. ^ a b 「三高時代」(アルバム梶井 1985, pp. 16–29)
  12. ^ a b c d e 宮田冨士「弟 基次郎の想い出」(伊勢新聞 1957年3月21日号)。別巻 2000, pp. 65–67に所収
  13. ^ 「宇賀康宛て」(大正13年7月3日付)。新3巻 2000, pp. 91–92に所収
  14. ^ a b c 「近藤直人宛て」(大正13年7月6日付)。新3巻 2000, pp. 94–96に所収
  15. ^ 「灰神楽」(辞典 2011, p. 1171)
  16. ^ 「宇賀康宛て」(大正13年7月11日付)。新3巻 2000, p. 96に所収
  17. ^ 「忽那吉之助宛て」(大正13年7月11日付)。新3巻 2000, pp. 96–97に所収
  18. ^ a b 奥田ふさ「私と城のある町にて」(梶井基次郎文学碑建設記念文集 1974年8月)。別巻 2000, pp. 71–72に所収
  19. ^ a b c d e f 奥田房子「基次郎さんのこと」(伊勢新聞 1957年3月21日号)。別巻 2000, pp. 70–71に所収
  20. ^ 「近藤直人宛て」(大正13年12月15日付)。新3巻 2000, pp. 101–102に所収
  21. ^ 「近藤直人宛て」(大正14年1月19日付)。新3巻 2000, pp. 103–104に所収
  22. ^ 中谷孝雄「解説」(『檸檬』学生文庫、1951年4月)。別巻 2000, pp. 130–144に所収
  23. ^ 「捨て難い小品」(文藝 1956年10月号)。三島29巻 2003, pp. 291–292
  24. ^ a b c 中谷孝雄・北川冬彦飯島正浅野晃「座談会 梶井基次郎――若き日の燃焼」(浪曼 1974年2月号)。別巻 2000, pp. 217–228に所収
  25. ^ a b c d e 「第一部 第六章 『青空』創刊」(柏倉 2010, pp. 87–110)
  26. ^ 松阪城址文学碑の写真はアルバム梶井 1985, p. 59、作家読本 1995, p. 7
  27. ^ a b 「はじめに」(作家読本 1995, pp. 1–8)
  28. ^ 上里小学校にある文学碑の写真は作家読本 1995, p. 8


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