虫籠とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 文化 > 道具 > > 虫籠の意味・解説 

むし‐かご【虫籠】

読み方:むしかご

スズムシホタルなどの飼っておく小さなかご。むしこ。《 秋》「—に酒吹きたかり誕生日郎」


むし‐こ【虫籠】

読み方:むしこ

虫かご。《 秋》「乾きたる—のやあら無沙汰召波

虫籠窓(むしこまど)」の略。

「源右衛門—より手を出だし」〈浄・堀川波鼓


虫籠

作者伊藤桂一

収載図書亡霊剣法
出版社徳間書店
刊行年月1989.5
シリーズ名徳間文庫


虫篭

読み方:ムシカゴ(mushikago), ムシコ(mushiko)

スズムシ・マツムシなどを入れて、軒につるしたりするためのもの

季節

分類 人事動物


虫かご

(虫籠 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/11 10:00 UTC 版)

飼育用の虫かご
今も売られている懐かしいブリキ製の虫かご
スーパーで販売されているプラスチック製の虫かご

虫かご(虫籠、むしかご)とは、小動物を入れておくケースである。飼育用も、虫取りなどをする時に一時的入れておくものも指す。主に、バッタカブトムシクワガタムシなどの昆虫を生かしたまま入れておくために使う。子供の野遊びには、これを肩から紐で吊して歩くというのが、かつての子供の絵にはよく見られる構図であった。

日本

江戸時代後半、代々木千駄ヶ谷の明屋敷伊賀者の間でスズムシコオロギなどの秋虫の養殖と共に虫かごも盛んに作られるようになる[1](「スズムシ#スズムシの文化」も参照。虫かご自体は平安時代から作られてきた)。

手作りレベルではなどを編んだものも知られている。沖縄県鹿児島県奄美群島では、ソテツの葉を編んだものが知られていた。そういったものは、野外で手に入る素材を用い、即席で作ってしまうものだったようである。

市販品、あるいは通念としての虫かごは元来はなどで作られたのような構造のもので、国の伝統的工芸品に指定されている駿河竹千筋細工などが有名である。方形や円形の枠のそれぞれの面に縦に竹ひごの軸が並んだもので、虫かごのの名はこれによるものである。キリギリスクツワムシなど入れ、軒下に吊るして鳴き声を楽しんだ。スズムシ等の飼育には、むしろ壷様の構造の方が向いており、江戸時代らそのようなものが使用された。このほか伝統的なものとしてはホタルを入れる蛍籠がある。

時代の変化にしたがってその素材は変化し、ブリキの板で四面を囲い、両側の側面が金網製のものもあった。現在ではビニールなどの合成樹脂プラスチック)で出来た、竹籠を模したものが多く見られる。他に透明なプラスチック製で、直方体の器の上に竹籠風のスリットのついた蓋がついた虫かごもよく見かける。これは水槽ともいえるが、スリットの入った、出入り口付の蓋と、ぶら下げるための紐が本来のアイデンティティを主張している。大きいサイズの物から、小さいサイズの物まである。

日本国外

中国ではコーリャンや竹などで作られた虫かごが知られている。コオロギの飼育には瓢箪を切って蓋を付けたものが使用される。細密な彫刻が施された芸術品的なコオロギ籠もある。

ドイツオーストリアには、木造家屋に似せた飼育用の「コオロギの家」がある[2]

脚注

  1. ^ 『歴史道Vol.2「完全保存版」江戸の暮らしと仕事大図鑑』(朝日新聞出版、2019年)p.107.
  2. ^ 【モノごころヒト語り】虫かご/音めでる心 海外でも『日本経済新聞』夕刊2018年9月8日(社会・スポーツ面)2018年9月11日閲覧。

関連項目


虫籠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 14:17 UTC 版)

輪環の魔導師」の記事における「虫籠」の解説

中に任意の対象封じ込めることができる魔道具

※この「虫籠」の解説は、「輪環の魔導師」の解説の一部です。
「虫籠」を含む「輪環の魔導師」の記事については、「輪環の魔導師」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「虫籠」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「虫篭」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



虫籠と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「虫籠」の関連用語

虫籠のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



虫籠のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの虫かご (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの輪環の魔導師 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS