ポセイドン族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 04:16 UTC 版)
ポセイドン 声 - 北川国彦 ポセイドン族の首領で巨大な石像。トリトンの持つオリハルコンの短剣の輝きに引かれる。 原作とパイロットフィルムでは獣的なデザインで特殊な言葉でしゃべり、トリトン族だけでなく公害などにより海を荒らす地上人を攻撃するための要塞を建造している。ポセイドン王は代々不死身の体を持っており、歴代の149人のポセイドン王が砦に眠っている(だが、ポセイドンは不死身に対し、その子供たちは不死身ではない)。 ターリン ポセイドン配下の殺し屋でトリトンの両親を殺した。攻撃を受けても甲殻類のように脱皮する事で何度でも凌ぐ事が出来る。地上では沖家の運転手として働いている。殺し屋なため執念深い性格だが、好意を持った沖洋子の「優しい人」という信頼だけで幸福感を溢れさせるなど、恋愛面に関しては純情。ポセイドン族の掟により陸ではトリトンと対決せず、水中での対決を旨とする。沖洋子に好意を持っており、ポセイドン一族の秘薬を提供するなどして心臓に病気を抱える洋子を守っていた。そのため、トリトンも洋子の生存中は彼女の生命線であるターリンを殺すことが出来なかった。しかしそんなターリンも洋子がドロテアに殺された際には裏切りを考えざるを得なくなり、ドロテアを共通の敵として一時的にトリトンと共同戦線を張った。最期は要塞でトリトンと対決し、対等な形での勝負を図るが皮を脱いだ時点で隙を突かれ、落ちて来たイルカに潰されて敗れる。 原作のみに登場。 ドデカポーダ 第17王子。トリトンが最初に倒したポセイドンの子。すこぶる巨大な体で、頭部から生えた長い触手で、敵を締め付ける。 ドリッペ 第3王子。亀やアルマジロに似たフォルムを持つ。体を丸めて転がって、敵に体当たりする技と、頭部から毒液を射出する技が持つが、頭がかなり悪く、うまく使いこなせていない。 トリトンの作戦で、水圧の高い海中から急激に低い海面に来させられたため、体が膨張してしまう。死の手前で、トリトンに「広い海で相談役がいないのは損だぞ」と言って、トリトンにガノモスを紹介する心の広い性格である。 オクトポーダ 第13王子、あるいは、第12王子。巨大な蛸の姿をしている。 北極でピピを虐めており、トリトンとの戦いでは墨の代わりに毒液を吐き出したが、トリトンに急所を切り裂かれたため、翼を生やして逃げて行った。その後の消息は不明だが、トリトンは急所を刺したのでそのうち死ぬだろうと推測している。 ドリテア 声 - 沢田敏子 北太平洋の女司令官。武器は触れた物を石化する鞭。巨大イカ・ゲプラーを従える。 トリトン征伐に失敗し、ポセイドン族の掟に従い、海底火山の噴火口に身を投げ自ら命を断つ。 原作では「ドロテア」の名だがかなりデザインが異なっている。 ドロテア 第33番目の王女。ポセイドンの一番のお気に入りの娘で、頭足類の特性を有する。 貨物船「武骨丸」の船長に化けて、ポセイドンの砦の建設に必要な資材を運んでいた。 卑劣な性格で矢崎家のある村の海を毒で汚染し、その罪をトリトンに擦り付けることで地上の人間にトリトンを殺させようとした。トリトンとの対決では胴体の中に内臓が無いという体質を生かして優位に立つも、沖洋子の殺害を恨んで反旗を翻したターリンの攻撃で弱点である頭部を貫かれ致命傷を負わされた。 原作のみに登場で、名前は聖女「ドロテア」より引用。 ヘプタポーダ 声 - 中西妙子 ポセイドンが人間から作り出したポセイドン族でありながら青い海と太陽に憧れていたために、永久追放され、南太平洋のはずれの海グモの牢獄に閉じ込められていたが、望みを叶えるという条件でトリトン征伐に参加する。ポセイドン族には珍しく美しい女性の姿をしている。何匹ものカマスを「生きた剣」に変えて戦う。トリトンとの戦いで自分の憧れていた太陽の下では輝きが強すぎてポセイドン族は生きられないと悟り、ポセイドンを裏切りトリトンに加担する。レハールの居場所をトリトンに知らせるが、自身はレハールに殺される。原作ではポセイドンの娘で陸で沖財閥と取引にした所をトリトンに襲われるが命拾いし、救われ、戦い合う事に疑問を持ち、最後は兄からトリトンを殺すように言われるも自殺した。 イボリロ 長髪の黒人の姿で、ヘプタポーダにとっては兄にあたる人物。 手強いトリトンをしとめる為に、兄弟達全員で集結した時に、代表のような役割をしていた。髪が巨大な鮫に変化するが、実はこの鮫が本体で、黒人の体は分身に過ぎない。トリトンを食い殺そうとするが、返り討ちに遭う。 リューダ 名前通り竜の姿をした王子。イボリロに命じられて、世界中の兄妹たちにトリトンを仕留めるように知らせに行く。 サイグロポン、シーラカタンダ、ウルフラ。 原作の中に出てきた王子の中で最強クラスといわれる3人。1人は生き物の生き血を吸う「人喰い藻」を飼い、1人は頭に生えてる角からさまざまな臭気を出し、1人は背中に生えた剃刀刃のような羽で敵を切り裂く。 ゴーブ ポセイドンとピピ子の身代わりとなったウミワタの間に生まれたポセイドンの34人目の子供。 巨体ながら体はとても柔らかく、わずかな隙間からでも入り込め、口が二方向に分かれたり、舌が二本に分かれたり、あるいは目を潰してもすぐに別の目が出たりと変幻自在の体を持つ。頭に生えた触覚のような物は獲物に突き刺す針になる。更には、とてつもない食欲の持ち主で、肉でも植物でもなんでもお構いなしに食べ続け、おまけに、食べた物はほとんど強い溶解性の毒がある排泄尿にして、尻尾から垂れ流す。味方すら食べる食欲からポセイドンとトリトンの共闘で、潮の満ち引きの激しい海岸に誘い込まれ、日光によって干からびて倒される。 この名前は原作で、アニメでは「バキューラ」として登場した。 マーカス 声 - 矢田耕司 ポセイドンが命令伝達に使う、瞬間移動のできるタツノオトシゴ。 ポリペイモス達を見下したり、作戦に難癖をつけたりすることもあり、彼らに煙たがられている。武器は口から吹く毒針。相手を呼ぶときも語頭に「ガイ!」を付けるのが口癖。 ポリペイモス 声 - 加藤精三 鮫人で南太平洋の司令官。 幾度もトリトン征伐に失敗し、その責任からポセイドン族の掟に従ってマーカスに処刑される。 ミノータス 声 - 柴田秀勝 ポセイドンが人間から作った、北極海の司令官。武器は口から吹く冷気。 トリトン達を海の墓場に誘い込み、襲撃するも、トリトンのオリハルコンの短剣で倒される。パイロットフィルムではミノータスらしき怪獣が登場した。 マイペス 声 - 加藤修→野田圭一 ポセイドンが人間から作った、南極海の司令官。 ミノータスとは元の人間が兄弟にあたる。兄ミノータス共にトリトン達を海の墓場に誘い込んで襲撃するも、ピピが点けたアルコールランプの炎を浴びて火達磨となり、海底に没した。 レハール 声 - 富田耕生 マンドリル顔で頭に角を持つ男で幻覚術を使う。ポセイドンの命により2000年の眠りから目覚め、ドリテア、ポリペイモス亡き後の太平洋全域の指揮を任された。裏切り者であるヘプタポーダを倒すも、直後にオリハルコンの輝きを直視したために失明、海底を永久に彷徨うこととなり、ポセイドンにも見捨てられる。 原作でも登場するが、かなりデザインが異なる。原作ではポセイドンの親衛隊の長官。ポセイドンの言葉を理解できておらず、勘で受け答えしているらしい。 ネレウス 声 - 八奈見乗児→今西正男 セイウチの顔をした参謀。数々の刺客を送り込むもトリトンに大西洋入りを許し、失敗の責任を取ってポセイドンの命を受けたゲルペスに処刑される。 ゲルペス 声 - 兼本新吾→増岡弘 赤肌の半魚人。ゴルセノスにそっくり。ポセイドン守護が任務。同族の親衛隊を率いている。 ブルーダ 声 - 中曽根雅夫→山田俊司 虎模様で頭に角を生やしたインド洋の司令官。 インド洋でトリトンを迎え撃ち、ブーメランを武器に戦うも敗れる。オリハルコンの剣の輝きがトリトンの力から発するものであることに気づいた。 ゴルセノス 声 - 水鳥鉄夫 頭に鶏冠の生えた、鱗に覆われた緑肌の半魚人。地中海の司令官。 巨大なカブトガニに乗り、砂を使った攻撃や砂の分身でトリトンを苦しめた。乱暴者と言われるわりに頭が働くようで、オリハルコンの短剣を研究して対策を練り、鏡のような大きな盾を使って短剣の輝きを反射してみせたが、最期には砂の分身が洞窟の鍾乳石から滴り落ちる水に触れて固まり、自身は盾を手放したために敗れる。 クラゲ 声 - 渡部猛(第1話未放映版) / 杉山佳寿子→吉田理保子 トリトン一行の動静を連絡する、連絡係。触手で岩を叩いて連絡を取り合う。 ミイラス 将軍。攻撃を受けると全身がウニのようになる鎧を着込んでいる。その正体はタツノオトシゴ。 終盤ではポセイドンの使者として日本政府と接触し、トリトンを陥れようとする。 原作のみに登場。 ポセイドン族長老 声 - 渡部猛 物語の黒幕。真の目的はトリトン族を倒し狭い世界を出て、広い世界で平和に暮らす事。
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