アニメと原作のラストの違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 04:16 UTC 版)
「海のトリトン」の記事における「アニメと原作のラストの違い」の解説
原作 不死身のポセイドンを宇宙へ追放させるため、トリトンはポセイドンと共に宇宙へ去ってしまう。その後、ピピ子との間に生まれた7つ子から息子のブルーがトリトンの後を継ぎ、甲ら島となったガノモスに帰るシーンでラストとなる。 アニメ トリトンはポセイドン像から聞こえてくる声で像を操っている者の存在に気づき、それを追ってアトランティス大陸の遺跡の中に突入する。しかしそこは小さい子供と母親など、普通に生活していたであろうポセイドン族の亡骸が累々と転がる死の世界であった。トリトンが声の出所を探っていくとポセイドン族の長老の亡骸に辿り着く。その亡骸と共にあった法螺貝はオリハルコンの短剣の光で回答をもたらすように作られており、法螺貝に託された長老の声が戦いの影に秘められた謎を明らかにしていく。 実は、ポセイドン像はアトランティス人が人身御供であるポセイドン族を地下に封印するためにオリハルコンで作られており、逆にその力をエネルギー源として活用して生け贄にされたポセイドン族の一部は海底の地下に都市を建設して生き延びた。元凶であるアトランティス人はアトランティス大陸が沈む直前にその機に乗じたポセイドン族によってほぼ滅亡させられたが、マイナスエネルギーのオリハルコンの短剣を報復のために作り出してトリトン族と名を変えて少数が生き延びた。長い時を経たことでトリトン族の子孫はそのことを知らずに云われ無き迫害を受けるものとして生きていたのだった。ポセイドン族は我が身を守るために世界中を荒らしまわり、トリトン族を完全に滅ぼして外の世界に出て平和に暮らそうと考えていた。しかし戦いは拡大化し、更にはトリトンのオリハルコンの短剣にはポセイドン族の太陽として活用する生命の源であるポセイドン像(プラスエネルギーのオリハルコン)を引き寄せてしまう磁力のような力が存在しているため、ポセイドン族は自らの安泰のためにもオリハルコンの短剣を始末しなければならなかったのである。 最終的にトリトンはポセイドン像を引き寄せて暴れさせてしまったため、地下都市にいた1万人あまりのポセイドン族は外界の平和な生活も自由も手にすることなく死に絶えてしまい、マイナスのトリトンの短剣とプラスのポセイドン像という相反するオリハルコンの力が激突して像は爆発、その衝撃により海底火山が噴火してポセイドン族の地下都市は跡形も無く崩壊する。ポセイドン族の消滅という結果により報復の連鎖からようやく解き放たれたトリトンだったが、戦いの真の元凶はトリトン族であり、自分達の祖先であるアトランティス人が同族の一部を生け贄にして踏みにじった罪を心に抱きながら一族の幼年期の姿である人魚の姿をした唯一の同族であるピピや、味方となって戦ってくれたルカーらイルカらと共にいずこかへと旅立つのだった。
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