ポセイドーンとの結婚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 23:49 UTC 版)
「アムピトリーテー」の記事における「ポセイドーンとの結婚」の解説
後世の神話ではアムピトリーテーとポセイドーンの結婚の物語が語られている。それによればアムピトリーテーは姉妹たちとともにナクソス島で踊っているときにポセイドーンによってさらわれた。あるいはポセイドーンの求婚に最初は抵抗したが、ポセイドーンからイルカをプレゼントされ、婚姻を承諾した。 エラトステネスによると、アムピトリーテーははじめポセイドーンを嫌って海の西端のアトラースのもとに逃げ、彼女の姉妹たちによって匿われた。ポセイドーンがイルカにアムピトリーテーを探させると、1頭のイルカが大西洋の島にアムピトリーテーがいるのを発見し、説得してポセイドーンのところに連れて行った。その結果ポセイドーンはアムピトリーテーと結婚することができ、この功績によってイルカは天に配置され、いるか座となった。 オッピアノスもエラトステネスとほぼ同じ神話を述べている。それによるとアムピトリーテーが隠れたのはオーケアノスの宮殿であった。そしてポセイドーンはイルカから隠れ場所を教わると、すぐさま拒絶するアムピトリーテーを奪い、結婚したという。 ポセイドーンはもともと大地の神だったが、アムピトリーテーとの結婚によって海も司るようになったともいわれる。アムピトリーテーは、気のおけない妻で、夫の度々の不実を辛抱強く我慢した。
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