ポセイドーンの牡牛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 14:23 UTC 版)
ゼウスとエウローペーの子であるミノス王は、王位継承の証として立派な牡牛をくれるようポセイドーンに祈り、その牡牛は生け贄に捧げることを誓った。ポセイドーンはこれに応えてミノスに牡牛を送った。しかし、ミノスは送られた牡牛があまりに美しかったため、欲を出して別の牛をいけにえとした。ポセイドーンは怒り、仕返しに王妃パーシパエーが牡牛に恋情を抱くようにした。悩んだパーシパエーはダイダロスに相談し、木製の雌牛の張りぼてを製作してもらい、これを使って牡牛への思いを遂げた。やがてパーシパエーは子供を産んだが、その子供は人間の体に牛の頭が乗った怪物ミノタウロスだった。ミノスはダイダロスに命じて迷宮ラビリントスを作らせ、ミノタウロスを閉じこめた。 ヘーラクレースは十二の功業の一環として、エウリュステウスからその牡牛をティリュンスに連れて帰るように命じられた。ヘラクレスはミノス王に許可をもらい、素手で牡牛をつかまえてティリュンスへと連行した。エウリュステウスは牡牛をペロポネソス半島へと放ち、その牡牛はマラトンに住み着いて周辺を荒らして回った。そのため、最終的にテーセウスとペイリトオスによって討たれることになる。
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