カシミール【Kashmir】
カシミール(かしみーる)(Kashmir)
カシミール地方の帰属をめぐって、インドとパキスタンの紛争が絶えない。紛争の背景には、イスラム教(パキスタン)とヒンズー教(インド)の宗教的な対立がある。
第2次世界大戦後の1947年、インドとパキスタンの両国がイギリスから独立したとき、イスラム教徒が人口の大半を占めるカシミール地方はインドに統合された。このとき、イスラム教徒の多いパキスタンではなく、ヒンズー教徒の多いインドの帰属となったことがその後の紛争を呼んでいる。
そのうちに、カシミール地方の3分の2をインドが実効支配し、残りの3分の1をパキスタンが実効支配するようになった。1980年代末からインド側の占有地域でイスラム主義過激派による独立闘争が激しくなり、インド政府はテロの背後にパキスタン政府の関与があるとして、両国の関係は悪化の一途をたどっている。
1998年には、インドとパキスタンの双方が核実験を強行し、互いに相手を威嚇(いかく)してみせた。5月14日にインド北部のジャム・カシミール州で起こったテロ事件から一段と緊張の度合いが増している。次に戦争となれば人類史上初の核戦争になるおそれもあるため、アメリカをはじめとする国際社会は調停に乗り出した。
(2002.06.11更新)
カシミール 【Kashmir】
カシミール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/09 14:31 UTC 版)
カシミールあるいはカシュミール(カシミール語: کٔشِیر / कॅशीर, 英語: Kashmir, ウルドゥー語: کشمیر)は、インド北部とパキスタン北東部の国境付近にひろがる山岳地域である。標高8000m級のカラコルム山脈があり、パキスタンと中国の国境には世界第2の高峰K2がそびえる。
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- ^ 山本高樹. “ラダックの歴史 - Days in Ladakh”. 2017年12月11日閲覧。
- 1 カシミールとは
- 2 カシミールの概要
- 3 脚注
カシミール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 17:07 UTC 版)
詳細は「カシミール料理(英語版)」および「バルチ」を参照 カシミール周辺の料理をカシミール料理と呼ぶ。カシミール人の主食は古代から米である。食肉は、米と一緒に食べられるカシミールで最も人気の食べ物であり、この地域の人々の食肉の消費量は他の地域と比較して多い。
※この「カシミール」の解説は、「パキスタン料理」の解説の一部です。
「カシミール」を含む「パキスタン料理」の記事については、「パキスタン料理」の概要を参照ください。
カシミール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/12 03:20 UTC 版)
「シェーラ・ラシード・ショーラ」の記事における「カシミール」の解説
彼女はカシミールの人権問題について声を上げる数少ないカシミール女性の一人であり、とりわけ裁判中の未成年の問題について2010年以来運動を続けている 。インターネットハラスメント法の改正を求めるゼミナールに参加している 。2013年にはPragaash(若いムスリマによる全員女性のバンド)がカシミールのイスラーム保守主義活動家からハラスメントと死の脅迫を受けた際、彼女はこの団体を支援しオンライン・アビューズを非難した 。Times of Indiaによるインタビューに彼女は次のように答えている。「不寛容、強姦、殺害への恐怖があり、保守的で偽善的な世界観があり、男性が非イスラム的とのそしりを受けることなくレイプ脅迫を女性に対して行うことができ、男性がバスでわれわれの尻を触ってもだれも何も言われず、男性は私的に自慰行為ができるというのに、完璧に控えめな服を着た三人の無邪気な少女はいわゆる道徳を傷つけたといわれるのだから、彼女らは声を上げない」としている。彼女は女性への支援動員のためオンラインでカシミールで最初のガールズバンドPragaashを支援する運動を立ち上げた。
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「カシミール」の例文・使い方・用例・文例
- カシミールとジャンムの政局は一触即発の不安定な状態だ
- 私たちはカシミールで夏を過ごした
- カシミールまたはその人々またはその文化の、それらに関する、あるいはそれらに特徴的なさま
- カシミールの山脈
- カシミール人愛の詩
- カシミール、東アフガニスタン、および北パキスタンで話されている、インド語派の言語グループ
- 北カシミールで話されるダルド語言語
- カシミール州の公用語
- カシミールを占領したパキスタンの過激派武装組織、イスラム政府を求め、アフガニスタンでタリバンと緊密な関係を持ち、共同して戦った
- 活発な残忍なカシミールのテロリストのグループ
- インドによって支配されたカシミールの地域と部分の間の境界がパキスタンのそばで制御されたのを示すべきである450マイルの線
- カシミール北部の山(標高26,470フィート)
- チベットで水量を増し、インドを流れ、南西に向かい、カシミールとパキスタンを通ってアラビア海にそそぐアジアの川
- カシミール北部カラコルム山脈の峰
- カシミール地方北部の山脈
- ヒマラヤ山脈にある、カシミールの山(高さ26、660フィート)
- カラコルム山脈にあるカシミール北部の峰(25、560フィート)
- カシミール地方の人々
- 紫の小花と、香料製造と毛皮の保存に使う精油を産する香りのよい根を持つ、ヒマラヤ山脈東部(カシミール)の一年生草本
- インドのカシミールという地方
カシ ミールと同じ種類の言葉
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