ウンウンエンニウムとは? わかりやすく解説

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ウンウンエンニウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/06 11:20 UTC 版)

ウンウンエンニウム: Ununennium)は、原子番号119にあたる超重元素の一時的な仮名(元素の系統名)である。この名称と記号はそれぞれ系統的なIUPAC名の記号であり、元素が発見され、確認され、恒久的な名前が決定されるまで使われる。周期表フランシウムの一つ下に配置されることからエカフランシウム(: eka-francium)とも呼ばれる。2024年現在、発見報告例のない未発見元素のうち最も軽いものである。


  1. ^ R. W. Lougheed; J. H. Landrum; E. K. Hulet; J. F. Wild; R. J. Dougan; A. D. Dougan; H. Gäggeler; M. Schädel et al. (3 June 1985). “Search for superheavy elements using the 48Ca + 254Esg reaction” (PDF). Phys. Rev. C (New York: American Physical Society) 32 (5): 1760-1763. doi:10.1103/PhysRevC.32.1760. ISSN 0556-2813. OCLC 301567044. http://journals.aps.org/prc/pdf/10.1103/PhysRevC.32.1760. 
  2. ^ 鈴木志乃「3個目の113番元素を合成」(PDF)『理研ニュース』2013年1月号、理化学研究所、6-9頁。 
  3. ^ 研究者インタビュー”. 113番元素特設ページ. 理化学研究所. p. 2. 2016年1月6日閲覧。
  4. ^ Ball, P. (2019). “Extreme chemistry: experiments at the edge of the periodic table”. Nature 565 (7741): 552–555. Bibcode2019Natur.565..552B. doi:10.1038/d41586-019-00285-9. ISSN 1476-4687. PMID 30700884. 
  5. ^ a b c Sakai, Hideyuki (2019年2月27日). “Search for a New Element at RIKEN Nishina Center”. infn.it. 2019年12月17日閲覧。
  6. ^ Ball, P. (2019). “Extreme chemistry: experiments at the edge of the periodic table”. Nature 565 (7741): 552–555. Bibcode2019Natur.565..552B. doi:10.1038/d41586-019-00285-9. PMID 30700884. https://www.nature.com/magazine-assets/d41586-019-00285-9/d41586-019-00285-9.pdf. 


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ウンウンエンニウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 14:25 UTC 版)

拡張周期表」の記事における「ウンウンエンニウム」の解説

ウンウンエンニウムの合成初め試みられたのは、1985年カリフォルニア州バークレーにあるsuperHILAC加速器で、アインスタイニウム254標的カルシウム48イオン衝突させて行われた。 25499Es + 4820Ca → 302119Uue* → no atoms 原子確認されず,断面積(核反応起こす割合を表す尺度)の限界は300nbとされた。後の計算では、299Uueと3個の中性子生成物とする3n反応断面積は、実際にこの上限の60分の1の0.5pbになるとされている。 ウンウンエンニウムは未発見の最軽量元素であり、ドイツロシアによって合成実験対象となったロシア実験2011年行われたが、結果公表されず、ウンウンエンニウム原子確認されなかったのではないか考えられている。2012年4月から9月にかけて、ドイツダルムシュタットにある重イオン研究所(GSI)で、バークリウム249標的チタン50衝突させて295Uueと296Uueの同位体合成する試みが行われた。 理論的に予測される断面積から、実験開始から5ヶ月以内にウンウンエンニウム原子合成される予想されていた。 24997Bk + 5022Ti → 299119Uue* → 296119Uue + 3 10n 24997Bk + 5022Ti → 299119Uue* → 295119Uue + 4 10n 当初実験2012年11月まで行われる予定であったが、テネシン合成確認するために249Bkのターゲット利用するため(衝突させるイオンチタン50からカルシウム48変更)、早期中止された。 この249Bkと50Tiの反応は、やや非対称であり、やや冷たい合成反応であるが、ウンウンエンニウムの生成に最も好ましい実用的な反応であると予測されていた(254Esと48Caの反応の方が優れているが、標的用にミリグラム量の254Esを準備するのは難しい)。とはいえ、「銀の弾丸」である48Caから50Tiへと変更する必要があり、ウンウンエンニウムの収量核融合反応非対称性強く依存しているため、期待される収量は約20分の1になってしまう。 半減期が短いと予測されたため、GSIチームマイクロ秒以内崩壊イベント記録できる新し「高速」機器使用した。ウンウンエンニウム原子特定されず、限界断面積は70fbと考えられる予測される実際断面積は約40fbであり、これは現在の技術限界である。 ロシアドゥブナにあるドゥブナ合同原子核研究所(JINR)のチームは、2019年新し実験複合体用いて、249Bk+50Ti反応と249Cf+50Ti反応用いたウンウンエンニウムとウンビニリウム合成実験開始することを計画した日本理化学研究所チームも、248Cm+51Vの反応と248Cm+54Crの反応用いて、248Cmを標的とし2018年からこれらの元素試みを行うことを計画していた。前者2018年6月から進行中である。

※この「ウンウンエンニウム」の解説は、「拡張周期表」の解説の一部です。
「ウンウンエンニウム」を含む「拡張周期表」の記事については、「拡張周期表」の概要を参照ください。

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