イーストマン・コダック(NYSE:EK)
住所: | 343 State StreetRochester, NY 14650United States |
電話: | 1- (585) 724-4000 |
FAX: | 1- (585) 724-0663 |
ウェブサイト: | http://www.kodak.com/ |
業種: | 耐久消費財 |
業界: | 写真 |
» ダウ・ジョーンズ米国企業総合情報データベースはこちら
コダック
(イーストマン・コダック から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/27 09:29 UTC 版)
![]() |
|
現地語社名
|
Eastman Kodak Company |
---|---|
種類
|
公開会社 |
市場情報 | |
業種 | 一般消費財 |
事業分野 | 写真用品の製造 カメラ・デジタル画像機器の製造 映画関連製品の製造 他 |
設立 | 1892年5月23日 |
創業者 | ジョージ・イーストマン |
本社 | ニューヨーク州ロチェスターState Street 343、 |
主要人物
|
James V. Continenza(会長兼CEO) |
売上高 | 連結: 10億2900万USD (2020年12月期) |
営業利益
|
連結: △8400万USD (2020年12月期) |
利益
|
連結: △5億4100万USD (2020年12月期) |
総資産 | 連結: 12億4800万USD (2020年12月31日現在) |
従業員数
|
4500名 (2020年[1]) |
ウェブサイト | https://www.kodak.com/en/ |
イーストマン・コダック(英: Eastman Kodak Company)は、アメリカ合衆国に本拠を置く、かつて世界最大の写真用品(カメラ、レンズ、写真フィルム、印画紙、処理剤)メーカーであり、現在は商業印刷の大手である[2]。一般的にはコダックの略称で知られている。
概要
世界で初めてロールフィルムおよびカラーフィルムを発売したメーカーである。また、世界で初めてデジタルカメラを開発したメーカーでもある。写真関連製品の分野で高い市場占有率を占めることで知られていたほか、映画用フィルム、デジタル画像機器などの事業も行っていた。

カメラも、小型mmカメラ、中判カメラの設計製造、カメラ用レンズや眼鏡レンズなどの光学機器の設計製造も手掛け、35mm小型カメラの「コダックレチナ」、小型35mmでレンズ交換が可能なほか、フィルムマガジンの交換も出来る高級機種の「コダックエクトラ」、中判機種では中型カメラの「コダックメダリスト」などの高級機種の製造発売がされ、自社製品のレンズが添えられていた。 カメラ用のレンズは、「コダック・エクターレンズ」、「コダック・コマーシャルエクターレンズ」の名称で、小型mmカメラ用レンズ、中型機種の中判カメラ用レンズ、大型機種の大判カメラ用レンズがそれぞれに発売され、自社製品のカメラ以外のメーカーが発売するカメラ用のレンズを供給し、フィールドカメラやビューカメラ用の中版カメラ用や大版カメラ用のレンズが発売された。
コダックのカメラ
イーストマン・コダック社が発売したカメラの一部を、例として取り上げる。
35mm小型カメラ
35mm小型カメラの蛇腹付きの折り畳みカメラが、コダック・レチナの名称で発売された。自社製品のレンズである、コダック・エクターレンズが取り付けられていた。
コダック・エクトラ.小型の35mmカメラで、レンズ交換以外に、フィルムマガジンの交換も可能な高級機種である。複数の焦点距離を持つ、レンズが用意されていた。レンズはコダック・エクターレンズである。
中型カメラ
中判の画面を撮影出来る中型カメラには、コダック・エクターレンズが固定された、距離計連動レンジファインダーカメラの、Kodak Medalist Cameraが発売された。フィルムのサイズは120ブローニーフィルムと、同じ幅であるのだが、フィルムの巻き取りスプールが、薄い金属製で出来ていた620フィルムのサイズで造られているので、2020年現在発売されている120ブローニーフィルムは、スプールを620のものに巻換えて使うか、カメラのフィルムセット位置を削って、120ブローニーフィルムが入れられるようにして使わなければならない。使用されている、コダック・エクターレンズが優秀なレンズであるので、使っている人もいる。
コダックのレンズ
イーストマン・コダック社は自社製品のカメラに取り付けるものの他に、他社製品のカメラへのレンズ供給も行っていた。他に、どんな組み合わせでも、好みに合わせられるフィールドカメラや、ビューカメラで使用するレンズを作製しており、レンズ専門の光学機器メーカーが発売しているレンズと競ってきており、優秀なレンズが発売された。
中版カメラのハッセルブラッドカメラ1600F、1000F用にコダック・エクター80mm F2.8、コダック・エクター135mm F3.5レンズが供給してきていた。他にコダック・エクター55mm F5.6、コダック・エクター154mm F6.3が少数ずつ製造され、発売に向けて試験が行われた[注釈 1]が、暗いために中止されていた。シュープリームワイドアングルで、カールツァイスのビオゴンを採用したことでカールツァイスに変更されたために、他の焦点のレンズの供給はなくなる。
中判のフィールドカメラ用のものと、大判のフィールドカメラや、ビューカメラ用にコダック・エクターレンズと、コダック・コマーシャルエクターレンズが製造されていた.中版のテクニカルカメラ、リンホフスーパーテヒニカと、大判のフィールドカメラ、リンホフマスターテヒニカや、ビューカメラのジナーのカメラ等に、他社製品と交換して利用されている。
フィルムメーカーになった後
2000年頃までは世界的な大手企業であり、「写真撮影の決定的瞬間」を意味する「コダック・モーメント(Kodak Moment)」という言葉も出来た。1975年には、世界初のデジタルカメラを開発するなど、アナログ分野だけでなくデジタル分野でも、高い技術力を誇っていた。
写真フィルム事業での大きすぎる成功のため、写真フィルムの業績に悪影響を与えるとの理由から発明品であるデジタルカメラの商業化を見送るなどデジタル化の波に乗り遅れ、2000年代以降のフィルム市場の急激な衰退にともない、2012年に会社が倒産した。
「コダック・モーメント」とは、「市場が急激に変化する決定的瞬間」を意味することになり、旧分野での大きすぎる成功のため、新たなイノベーションに乗り遅れる「イノベーションのジレンマ」、または新興の技術が、旧来の優れた技術を破壊的に駆逐する「破壊的イノベーション」の代表的な犠牲者として知られることになった。
2012年の倒産後は、企業規模を大幅に縮小して再出発。2013年に再上場した。
最盛期6万人を超えた従業員は、現在約10分の1程度となっている。
沿革
- 1880年 - 写真乾板の製法を確立したジョージ・イーストマンが、ニューヨーク州ロチェスターにて乾板の商業生産を始める[3]。
- 1881年 - ジョージ・イーストマンとビジネスマンのヘンリー・A・ストロングが、前身となる「イーストマン乾板会社」(Eastman Dry Plate Company)を創業[2]。
- 1888年 - ジョージ・イーストマンが商標「コダック」の使用を開始。同時に「あなたはボタンを押すだけ、あとは私たちにお任せを」(You Press the Button. We Do the Rest.)という触れ込みで市場に参入。
- 1892年 - 社名を現在のものに変更[2][3]。
- 1900年 - 同社初のカメラ製品「ブローニー」を1ドルで発売し、大衆に写真を一気に普及させた。
- 1920年 - テネシー・イーストマンとしてフィルム素材の原料を製造する子会社を設立。
- 1921年 - シネコダックとして、小型映画の規格「16mmフィルム」を発表。
- 1932年 - シネコダック8として、のちに「ダブル8」と呼ばれる小型映画の規格を発表、同年3月14日、ジョージ・イーストマン死去。
- 1963年 - 「インスタマチック」規格を発表。
- 1965年 - 新しい小型映画の規格「スーパー8」を発表。
- 1971年 - 「ポケットインスタマチック」規格を発表。
- 1982年 - 「ディスクフィルム」規格を発表。
- 1993年 - フィルム素材の原料を製造する子会社がイーストマン・ケミカルとして独立。
- 2001年 - 11月9日、同社の名を冠したコダック・シアターがオープン。
- 2004年 - 従業員数が5万人に達する。
- 2007年 - 医療用X線フィルムなどのヘルス事業をカナダのオネックスに売却。コダックの旧ヘルス事業はオネックスが設立した子会社ケアストリームヘルスに移管、コダックから引き継いだヘルス関連の製品は引き続きコダックのブランドで販売されている。米イーストマンコダックの映画用カラーフィルムで撮影された作品が、アカデミー賞誕生以来79年連続して最優秀作品賞を受賞している。
- 2008年 - この年の北京オリンピックを最後に、長年務めたオリンピックのスポンサーから撤退。従業員数が2万6900人へ。
- 2012年1月3日 - ニューヨーク証券取引所から上場基準についての警告を受けたと公式発表[4]。
- 2012年1月19日 - 連邦倒産法第11章の適用をニューヨークの裁判所に申請[5]。上場廃止。
- 2012年2月 - コダックが、アカデミー賞授賞式会場でもある、コダック・シアターからコダックの名を削除する(命名権を契約更新しない)よう求めていると報じられる[6]。
- 2013年8月20日 - 規模を大幅に縮小したデジタルイメージング企業として連邦倒産法第11章の適用を脱する計画について裁判所から承認を得る[7][8][9]。
- 2013年9月3日 - 英国コダックの年金運営ファンド「コダック年金プラン」が同社のパーソナライズドイメージング事業およびドキュメントイメージング事業を買収。新会社「コダックアラリス」(Kodak Alaris)を設立[10][11]。
- 2013年11月1日 - 法人向け商業印刷を柱にして経営再建を果たし、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に再上場した[12]。ティッカーシンボルは「EK」から「KODK」に変更される。
- 2018年1月9日 - 独自の仮想通貨「コダックコイン」を発行すると発表[12]。
社名の由来
コダックという社名は、力強くシャープな感じがすると同時に、創業者のお気に入りでもあった「K」を挟んだ単語をいく通りも考えた結果として生まれたものであって、単語そのものに特別な意味はない。
主な製品・規格
- アメリカコダックのフィルムカメラ製品一覧
- ブローニー - アメリカコダックの製品。
- エクトラ - アメリカコダックの製品。
- ポケット・コダック - アメリカコダックの製品。
- スーパーコダック620 - アメリカコダックの製品。
- ヴェスト・ポケット・コダック - アメリカコダックの製品。
- ナーゲル (カメラ) - コダックに買収されドイツコダックとなった。
- レチナ - ドイツコダックの製品。
- コダカラー - カラーネガフィルムのブランド。
- コダクローム、エクタクローム - コダックのカラーリバーサルフィルムのブランド。
- 16mmフィルム - 1921年(大正10年)にコダックがシネコダックとして発表した小型映画の規格。
- ダブル8 - 1932年(昭和7年)にコダックがシネコダック8として発表した小型映画の規格。
- スーパー8mmフィルム - 1965年(昭和40年)にコダックが発表した小型映画の規格。
- ネガフィルム
- インスタマチック
- ディスクカメラ
- フォトCD
- フォーサーズシステム オリンパスと供に規格提唱
- コダック プロフェッショナル デジタルカメラ製品一覧
レンズの製造番号による製造年確定
アメリカコダックにて製造されたレンズの製造番号の頭には製造年西暦下二桁を示すアルファベットが2文字ついており、C=1、A=2、M=3、E=4、R=5、O=6、S=7、I=8、T=9、Y=0を表している。例えばESであれば1947年製であることがわかる。
日本法人
種類 | 合同会社 |
---|---|
本社所在地 | ![]() 〒140-0002 東京都品川区東品川四丁目10番13号 |
設立 | 1981年(昭和56年)10月30日 |
業種 | その他製品 |
法人番号 | 7010001109907 |
事業内容 | 各種印刷システムおよび付随サービスの提供 |
代表者 | 代表社員 職務執行者 佐々木幸夫 |
資本金 | 25億1,000万円 |
従業員数 | 約300名 |
決算期 | 12月31日 |
所有者 | イーストマン・コダック |
主要子会社 | 山梨RPBサプライ株式会社 RPBマーケティング株式会社 |
関係する人物 | 上田竹翁 |
外部リンク | https://www.kodak.com/ja/ |
コダック合同会社(英: Kodak Japan, Ltd.)は、イーストマン・コダックの日本法人、同社の完全子会社である[13]。
- 沿革
- コダックの日本進出以来、長瀬産業と提携関係にあった。
- 1981年(昭和56年)10月30日 - 会社設立[13]。
- 1986年(昭和61年) - 統合してコダック・ナガセ株式会社を設立。
- 1989年(平成元年) - 長瀬産業との提携関係を解消。
- 1993年(平成5年) - 横浜マリノス(現:横浜F・マリノス)のユニフォームスポンサーを1998年まで務める。また、Jリーグオールスターサッカーのスポンサーを1993年から1998年まで努める。
- 2001年(平成13年)10月1日 - コダック株式会社へ商号変更。
- 2013年(平成25年)12月2日 - 現社名に商号変更[13]。
広告活動
![]() |
この節の加筆が望まれています。
|
CM出演者
![]() |
この節の加筆が望まれています。
|
関連項目
- コダック・シアター
- イーストマン・カラー
- 横浜F・マリノス
- 上田竹翁 - コダック研究会幹事を務めた。
- ハッセルブラッド - コダックのスウェーデン代理店だった縁から当初アメリカコダックよりレンズを供給していた。
- シネサイト - 2012年までコダック傘下だったイギリスのVFX制作会社。コダックがハリウッドに設立したデジタル映像センターが前身となっている。
- JKイメージング社 - イーストマン・コダック社は2013年1月7日、コンシューマー向けデジタルカメラなどにコダックの商標名を使用する契約を、JKイメージング社と締結したと発表[14]。また、2014年10月23日にマスプロ電工は、JKイメージング社との間で同社のKodakブランドデジタルカメラなどの日本国内における独占販売権を持つ日本総代理店契約を締結したと発表した[15]。
- 富士フイルム - コダックの競合企業。日米フィルム紛争でコダックが主張し、コダックの倒産を尻目に多角化に成功した。
- 幻燈舎映画 - 以前同映画の協賛企業となっていた。
|
|
|
脚注
注釈
- ^ これらの焦点距離に近いものは、後年Carl Zeiss Optonからの供給とされた。
出典
- ^ “Eastman Kodak Number of Employees 2006-2021”. Macrotrends. 2021年2月5日閲覧。
- ^ a b c 百科事典マイペディア『イーストマン・コダック』 - コトバンク、2012年2月6日閲覧。
- ^ a b Milestones | Kodak
- ^ Kodak Receives Continued Listing Standards Notice from the New York Stock Exchange 、コダック、2012年1月3日付、2012年1月4日閲覧。
- ^ 米コダックが破産法申請 デジカメ対応など遅れ つなぎ融資で業務継続 日本経済新聞 2012年2月10日閲覧。
- ^ 破産申請中のコダック、劇場の名称削除を希望 映画.com 2012年2月5日閲覧
- ^ “米コダック、法的管理脱却へ 破綻から1年7カ月で”. 47NEWS. (2013年8月21日) 2013年8月23日閲覧。
- ^ “米コダック、破産法の適用脱却する計画を裁判所が承認”. トムソン・ロイター. (2013年8月21日) 2013年8月23日閲覧。
- ^ “イーストマン・コダック、破産法保護下から脱却”. ウォール・ストリート・ジャーナル. (2013年8月21日) 2013年8月23日閲覧。
- ^ “Kodak emerges from bankruptcy with focus on commercial printing”. トムソン・ロイター (2013年9月3日). 2016年3月18日閲覧。
- ^ “◎英コダック年金プラン、イーストマン・コダック社のパーソナライズド イメージング、 ドキュメント イメージング両事業の買収を完了”. 共同通信PRワイヤー (2013年9月4日). 2016年3月18日閲覧。
- ^ a b “米コダック、仮想通貨「コダックコイン」を発行”. 日本経済新聞 電子版. 2018年12月28日閲覧。
- ^ a b c 事業所一覧、コダック、2022年11月14日閲覧。
- ^ コダックとJK Imagingがコンシューマー向けデジタル製品のブランドライセンス契約を発表
- ^ Kodakブランドのカメラを日本国内で独占販売!
外部リンク
イーストマン・コダック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 09:54 UTC 版)
型番特徴水 (50℃)メタノール(木精)パイロ(焦性没食酸もしくは焦性没食子酸)メトール(英語版)(エロン)無水亜硫酸ソーダハイドロキノン重亜硫酸ソーダ(酸性亜硫酸ソーダ)無水炭酸ソーダ苛性ソーダブロムカリ硼砂硼酸メタ硼酸ナトリウムロダンカリクエン酸D-1 標準ABCパイロ現像液 A液 60 g 9.8 g 1.1 g B液 105 g C液 75 g それぞれ水1000 mlに溶解すること。A液B液C液それぞれ30 mlずつを混和し、210 mlの水て希釈(1部:1部:1部:7部)して使用する。標準現像時間は18℃で5〜7分。 D-7 営業家向けポートレート、コマーシャル用エロン・パイロ(3液)現像液 A液 500 ml 30 g 7.5 g 7.5 g 4.1 g B液 150 g C液 75 g A液は最後に水を加えて総量1000 mlとし、B液C液はそれぞれ水1000 mlに溶解すること。A液B液C液それぞれ1部ずつ等量を取って混和し、水8部を加えて希釈して使用する。標準現像時間は18℃で7〜9分。 D-8 乾板フィルム用超硬調現像液 90 g 45 g 38 g 30 g 32℃の水に表記順に薬品を溶解していく。酸化しやすく保存性が悪いため使用の度に調合する必要がある。 D-9 ハイドロキノン単液処方現像液 A液 500 ml 22.5 g 22.5 g 22.5 g B液 52.5 g B液は必ず冷水1000 mlに溶解すること。苛性ソーダは温湯に溶解することは厳禁である。A液B液等量を混和して使用する。現像と定着の間に中間水洗をよく行うこと。標準現像時間は18℃で2分。 D-11 硬調現像液 500 ml 1 g 75 g 9 g 25.5 g 5 g 原液のまま使用。硬調すぎた場合は1:1で希釈する。 D-19 やや硬調現像液 500 ml 2 g 96 g 9 g 56 g 5 g 現像能力が大きく、比較的迅速に現像され、カブリの少ないやや硬調に仕上がる。標準現像時間は20℃で5分(深タンクなら6分)。 D-19R D-19補充液 500 ml 4.5 g 9 g 17.5 g 一水塩52.5 g 7.5 g 現像した面積500 cm2に対して25 mlの割合で加える。補充量の合計が最初の現像液量にならないうちに新液に替えること。 D-19b(D-19変形処方) エックス線フィルム用やや硬調現像液 2.2 g 72 g 8.8 g 48 g 4 g D-21 パイロ両液現像液 A液 60 g 9.6 g 1.1 g B液 105 g 75 g それぞれ水1000 mlに溶解すること。A液B液それぞれ1部ずつを混和し、8部の水て希釈して使用する。標準現像時間は18℃で約6分。 D-23 メトール単液処方軟調現像液 750 ml 7.5 g 100 g D-25 超微粒子軟調現像液 750 ml 7.5 g 100 g 15 g D-25R D-23およびD-25補充液 750 ml 10 g 100 g 20 g(原処方ではコダルク20 g) D-23の補充には35mmフィルム36枚撮り1本、もしくはブローニーフィルム6×6判12枚取り1本現像するごとに25 mlを加える。D-25には35mmフィルム36枚撮り1本、もしくはブローニーフィルム6×612枚取り1本現像するごとに35 mlを加える。 D-28 印画紙用青黒調現像液 A液 500 ml 4.1 g 45 g 8.2 g 3.4 g B液 97.5 g D-32 幻燈板用(ランターンスライド指定)温黒調現像液 A液 500 ml 6.2 g 6.9 g 3.4 g 0.7 g B液 30 g 4.1 g B液は水1000 mlに溶解すること。A液B液等量を混和して使用する。より温調を望む時はA液1部にB液2部の割合で混和し使用する。標準現像時間は約21℃で5〜6分。 D-34 幻燈板用(ランターンスライド指定)青黒調現像液 A液 500 ml 4.1 g 15 g 15 g B液 15 g 2.1 g B液は水1000 mlに溶解すること。A液B液等量を混和して使用する。一層軟調を望む時はA液B液それぞれ1に水1の割合で希釈し使用する。標準現像時間は約21℃で1.5〜3分。 D-52 印画紙用温黒調現像液 750 ml 1.5 g 22.5 g 6.2 g 15 g 1.5 g D-61 深タンク用エロン・ハイドロキノン現像液 500 ml 3.1 g 90 g 5.8 g 2.1 g 11.3 g 1.6 g 原液1に水2の割合で希釈し使用する。標準現像時間は18℃で約15分。 D-61a 営業家向け一般ネガ用エロン・ハイドロキノン現像液 500 ml 3.1 g (3 g) 90 g 5.8 g (6 g) 2.1 g (2 g) 11.3 g (12 g) 1.6 g (2 g) 括弧内()は「アルス写真処方集」のレシピによる秤量である。また資料によって処方の秤量がさらに異なる場合がある。原液1に水1の割合で希釈して使用する。標準現像時間は18℃で約7分。 D-62 写真乾板用(ポストカード乾板指定)MQ現像液 15 g 120 g 30 g 180 g 7.5 g 水400 mlに溶解する。原液1に水1の割合で希釈して使用する。軟調を求める時は原液1に水2の割合で希釈する。標準現像時間は18℃で約7分。 D-64 印画紙用軟調/中庸調/硬調現像液 A液 500 ml 4.7 g 33.8 g 5.2 g 26.4 g 2.4 g B液 500 ml 33.8 g 18.8 g 26.4 g 2.4 g A液、B液それぞれ最後に水を加え総量1000 mlにする。軟調を求める時はA液360 mlに水600 mlを加える(3:5の割合)。中庸調を求める時はA液180 ml、B液180 ml、水600 mlを混和する(3:3:10の割合)。硬調を求める時はA液180 ml、B液360 ml、水420 mlを混和する(3:6:7の割合)。各原液1000 ml毎にブロムカリ10 %液 4 ml(0.4 g)を添加すること。 D-72 印画紙用現像液(万能現像液) 750 ml 3 g 45 g 12 g 67.5 g(一水塩80 g) 2 g かつては「万能現像液」として乾板、フィルム、印画紙のいずれにも使用できるとされていた。アルカリ度が高く、現像時間が短くて済むので新聞で使われる写真など、現像に時間の取れない分野で広く使われていた。ただ粒子が粗びる、コントラストが早く立ち上がり硬調になりやすい、適正感度が出にくいなどの難点があり、今では高コントラストを望むなどの場合を除きフィルムの現像には使用されない。原液1に水2の割合で希釈し、20℃で4分がフィルム現像での標準。濃縮現像液ではないので高希釈での使用は勧められない。 D-73 印画紙用(アゾ紙指定)帯青黒調現像焼付業及び商業写真向け現像液 500 ml 2.8 g 40 g 10.6 g 75 g 0.8 g D-76 標準微粒子現像液 750 ml 2 g 100 g 5 g (3〜5 g または、0.5〜1 g) 2 g レシピが公開されているので自家調合が可能。1927年以来長らく銀塩写真フィルムの世界標準。現在のコダック製パッケージ版D-76は改良で微妙に成分が違う。ブロムカリは露出過度のフィルムを現像する場合に加える。(1000 mlあたり)3 g添加で2倍程度、5 g添加で3倍程度の露出過度のフィルムを救済できる。また感度は多少低下するが、ヌケを新液よりも能くして微粒子のネガを求める時は、新液1000 mlにつきブロムカリを0.5〜1 g添加すると同様の特性が得られる。 D-76R D-76補充液 750 ml 3 g 100 g 7.5 g 20 g 35mmフィルム36枚撮り1本、もしくはブローニーフィルム6×6判12枚取り1本現像ごとに約30 mlを加える。 D-76BB(改変D-76) やや軟調の微粒子現像液 750 ml 2 g 100 g 5 g 2 g 14 g 標準現像時間は20℃で19分。 D-76b(D-76変形処方) やや軟調MQ現像液 750 ml 2.75 g 100 g 2.75 g 8 g 8 g D-76d(D-76変形処方) 中性硼砂現像液 750 ml 2 g 100 g 5 g 8 g 8.8 g D-76のpHをさらに安定にした処方である。使用する薬品の純度や秤量の誤差などによる性能の変化が小さいのが特徴である。 D-76F 増感強力現像液 750 ml 2 g 100 g 5 g 20 g 現像時間がD-76の半分程度ですむが、粒状性が粗びるのでその影響の少ないシートフィルム向けであり、小型フィルムの現像には向かない。 D-82 露出不足用最強力現像液 750 ml 50 ml 14 g 52 g 14 g 9 g 9 g 保存性が悪く、遮光瓶に満たしても数日間しか貯蔵できず、皿やタンクに入れたものは2時間位しか持たない。 D-84 無染パイロ現像液 A液 750 ml 30 g 180 g B液 120 g 3.8 g A液は最後に水を加えて総量を1000 mlとし、B液は水1000 mlに溶解すること。A液B液それぞれ1部ずつを混和し水4部を加えて使用する。標準現像時間は18℃で約4分。 D-90 パイロ両液現像液 A液 20 g 70 g 17 g B液 75 g 1 g それぞれ水1000 mlに溶解すること。軟調を望む時はA液B液それぞれ1部ずつを混和し、水4部を加える。中庸調を望む時はA液B液それぞれ1部ずつを混和し、水2部を加える。硬調を望む時はA液B液それぞれ1部ずつを混和し、水1部を加える。 D-96 一般フィルム及び映画フィルム用MQ現像液 750 ml 1.5 g 75 g 1.5 g 0.4 g 4.5 g D-76を希釈した状態に近いが、ブロムカリが調合されているのでカブリをより抑えることができる。微粒子性は落ちるが、鮮鋭度が高くエッジ効果もやや高くなる。疲労しやすいので注意が必要である。 D-96R D-96補充液 750 ml 2 g 80 g 2 g 5 g 35mmフィルム36枚撮り1本現像毎に70 mlを加える。 DK-20 超微粒子現像液 750 ml 5 g 100 g 0.5 g 無水物 2 g(原処方ではコダルク2 g) 1 g DK-20R DK-20補充液 750 ml 7.5 g 100 g 1 g 20 g(原処方ではコダルク20 g) 5 g 小型タンク現像の場合35mmフィルム36枚撮り1本現像するごとに30 mlを加える。 DK-20変型 超微粒子現像液 750 ml 5 g 100 g 0.5 g 3.4 g 1 g DK-50 写真乾板及び営業家向けポートレートまたはコマーシャル写真用MQコダルク現像液 750 ml 2.5 g 30 g 2.5 g 0.5 g 無水物 10 g(原処方ではコダルク10 g) 原液のまま使用する。ポートレートのネガを現像する時の標準現像時間は20℃で約4分。コマーシャルフォトのネガの場合は20℃で6分位である。 DK-50R DK-50補充液 750 ml 5 g 30 g 10 g 40 g(原処方ではコダルク40 g) 35mmフィルム36枚撮り1本、もしくはブローニーフィルム6×6判12枚取り1本現像ごとに約30 mlを加える。 DK-60a 写真仕上業及び営業家向けネガ用深タンク現像液 750 ml 2.5 g 50 g 2.5 g 0.5 g 20 g(原処方ではコダルク20 g) 原液のまま使用する。標準現像時間は20℃で4〜7分である。 DK-60aTR DK-60a補充液 750 ml 5 g 50 g 10 g 40 g(原処方ではコダルク40 g) 35mmフィルム36枚撮り1本、もしくはブローニーフィルム6×6判12枚取り1本現像ごとに約30 mlを加える。 DK-76(D-76変形処方) 750 ml 2 g 100 g 5 g 2 g(原処方ではコダルク2 g) DK-76F 750 ml 2 g 100 g 5 g 20 g(原処方ではコダルク20 g) SD-26 特別迅速現像液 750 ml 20 g 60 g 20 g 20 g 10 g 標準現像時間は21℃で1分である。 T-Maxデベロッパー コダックT-Max専用現像液。富士フイルムのモノクロフィルムの中には、この現像液を使用した際の処理時間が書かれているものがある。
※この「イーストマン・コダック」の解説は、「現像」の解説の一部です。
「イーストマン・コダック」を含む「現像」の記事については、「現像」の概要を参照ください。
「イーストマンコダック」の例文・使い方・用例・文例
固有名詞の分類
- イーストマン・コダックのページへのリンク