アゾ化合物
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/19 15:12 UTC 版)
アゾ化合物(アゾかごうぶつ、azo compound)とは、アゾ基 R−N=N−R' で2つの有機基が連結されている有機化合物の総称である。アゾベンゼンなど、芳香族アゾ化合物には色素となるものが多くアゾ染料として有用で、その他にもアゾ顔料として有用なものがある。
アゾ基

-N=N- の形で表される 2価の置換基をアゾ基 (azo group) と呼ぶ。下記のように、トランス型とシス型の構造異性がある。電子求引基としてはたらく。
合成
芳香族アゾ化合物は、ジアゾニウムと電子豊富な芳香環との間で起こるジアゾカップリングで生成する。
ほか、アゾキシ化合物の還元や、ヒドラジンの酸化で対応するアゾ化合物が得られる。
反応
アゾ化合物にはシス-トランス立体異性体が存在し、光や熱の作用で互いに異性化する。機構については記事: アゾベンゼンを参照。
アゾ化合物を水素化すると、対応するヒドラジンが生じる。
アゾ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 04:52 UTC 版)
詳細は「アゾ化合物」を参照 アゾ基を有する化合物で、顔料としては顔料色素型とレーキ顔料型がある。顔料色素型のモノアゾ赤の種類は膨大であるが概して耐溶剤性に劣る。ただし高分子化するにつれ耐溶剤性は高まる。レーキ顔料型は鮮明な色相を有し耐溶剤性も有する。 ジスアゾ縮合顔料は従来の不溶性アゾ顔料に比べ、耐光性、耐溶剤性などは高まっているが、製造コストが高い。Colour IndexにはPigment Red 48、Pigment Red 57、Pigment Red 170、Pigment Red 188、Pigment Red 221、Pigment Red 242等が記載されている。Pigment Red 188やPigment Red 242は黄味の赤、PigmentRed 221は青味の赤といった色合いである。
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「アゾ」の例文・使い方・用例・文例
- エアゾール噴霧器.
- (アミン)をジアゾ化合物に変換する
- エアゾールとして撒き散らす
- バクテリア懸濁がエアゾール化された
- カナリア諸島・アゾレス諸島原産
- アゾ基を関するものであるか、含むさま
- ジアゾニウムを関連すること、またはジアゾニウムを含むさま
- ヘアースタイリングのためのエアゾール式の泡で成る化粧品
- コショウ派生のオレオレジン・カプシカムで製造される非致命的なエアゾール・スプレー
- アゾレス諸島は大西洋を横断する航空、海上航路の戦略上重要な地点に位置する
- ロシアのヨーロッパの一部のアゾフ海付近のドン川の海港
- 黒海toアゾフ海の間のウクライナの半島
- ホンダワラ属の海藻が密集した西インド諸島からアゾレス諸島までの北大西洋の広大な領域
- 明るいピンクから白の花を持つ、ヨーロッパ西部からアゾレス諸島に群生する多年生植物
- 北アフリカおよびアゾレス諸島、カナリア諸島のシダ
- 致命的な病気の大きな危険性をもたらし、エアゾールとして伝達され、ワクチンまたは治療ができない外来種の伝染性の病原体への露出
- アゾ染料の製造に用いられる結晶性の酸
- エアゾール缶の中の冷却物と推進体としてクロロフルオロカーボンにとって代わるフルオロカーボン
- 特に、化学pH指示薬(コンゴレッドは、基本的には赤で、酸性溶液中では青である)としての赤茶色のアゾ染料
- 酸塩基指示薬として使用されるアゾ染料
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