またずれ荘の住人と関係者
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「クレヨンしんちゃんの登場人物一覧」の記事における「またずれ荘の住人と関係者」の解説
大屋 主代(おおや ぬしよ) 声 - 佳川紘子(第397話Aパート〜第436話)→真山亜子(915話Bパート以降) アニメでは「大家 主代」(読みは同じ)。またずれ荘の大家(貸主)。訛り口調が特徴的で(「〜だに」「~チョ」など)、ガス爆発によって家を失った野原一家を一時的に入居させた。憂さ晴らしに部屋の抜き打ちチェックを行い住人いびりをしたり、雪かきを強制参加させたりなど意地悪な面があり住民たちからは嫌がられているが、原作ではペット持ち込み禁止のまたずれ荘にシロを連れてきたしんのすけを見逃したり(アニメではバレずに逃げ切った)、ひまわりと打ち解けて和気藹々と遊んだりする心優しい一面も見せている。アニメではすき焼きを野原一家やほかの住人たちと一緒に食べているシーンもある。子供嫌いを自称しているが、その理由は30年前に夫と3歳の娘を交通事故で亡くし、当時のことを思い出したくないからであった(アニメでは未亡人の設定はあるが、娘を失った過去は原作のみ)。趣味は入れ歯の形をしたパズルを高く積み上げる立体パズル「入れ歯タワー・中級者編」に挑戦すること(上階の野原家による振動でよく崩される)。元助産師で、原作では野原宅で産気づいたよしなが先生の助産を引き受け、その際によしなが先生を叱咤激励したり、共に頑張ったしんのすけを見直す一面もある。また、夫の遺産であるまたずれ荘をとても大切に思っており、原作で爆破された際には泣きながら生きていけないと嘆いていた。アニメではヒロポン本駄が201号室の壁を壊した濡れ衣を着せられて動揺している隙を突き、本駄から拳銃を奪い取っている(原作ではスーザンが奪い取った)。 四郎(よんろう) 声 - 桜井敏治 野原一家の隣人で、203号室(アニメでは201号室)の住人。外見はいわゆるステレオタイプのアキバ系オタクである。大学受験で三浪しており、4年目も名前の通り四浪になりそうだったが、無事に「東京カスカビアン産業大学」に合格した(「東大」と略して野原家に伝えたことで野原夫妻に東京大学と勘違いされ、出世した時のお礼を期待して手厚いもてなしを受けたが、真実が分かった途端手のひらを返され冷たい態度を取られた)。 引っ越してきたしんのすけといざこざを起こし部屋の壁に穴を開けてしまい、そこからしんのすけが乱入して勉強を邪魔される事がしばしばあったが、一方で野原一家との交流も深かった。なお、この穴はアニメでは野原家がまたずれ荘を去る際にみさえが大屋に修理費を渡していたが、原作ではオマタが崩壊したまたずれ荘を建て直す際にこの穴まで再現してしまい、残されている。かなり濃い顔であるが、オマタの結婚式でモロダシ共和国を訪れた際には現地の女性たちから「カッコいい」と好評だった。そのため日本国内ではいわゆる「ブサメン」の部類に入り、しんのすけ等からそれを指摘されることもあるが、自覚の有無はどちらとも取れ、自分の顔に対する自己評価で「時代が自分に追いついてないだけだ」と述べたり、俗に「美女と野獣」と呼ばれるような夫婦を見て「あの人だってあんな可愛い人と結ばれたんだから、自分だっていつか」という旨を述べた事もある。 アニメでは自動車の運転免許を持っているが、教習所以来一度も乗っておらず、野原家の車(オートマチック車)を急ブレーキでエンストさせてしまうなど、運転技術は極めて悪い。原作では「受験勉強で免許を取る暇がなかった」と言っている。 またずれ荘編終了後も度々登場しており、特に原作では背景役、モブなどでも頻繁に登場している。 モーニング娘。(当時のメンバー)では安倍なつみが好き。新潟県出身。 にがりや 京助(にがりや きょうすけ) 声 - 石森達幸 またずれ荘の定住者ではないが、張り込みのため205号室(アニメでは204号室)を借りたタウン警察署麻薬取り締まり課の刑事。汚田からは「京さん」と呼ばれている。身分を隠すため汚田とは親子関係で、汚田の思い付きで「顔が原因で妻に逃げられ、さらには腕を骨折した」という設定になってていた。離婚しておらず自宅には愛妻がいる(本人の弁では最近太り気味)。原作ではさらに「覗き趣味のある親子」と誤解される。原作では『まんがタウン』6月号、アニメでは「知らない人にはついていかないゾ」(2006年7月21日放送)で汚田と共に再登場を果たした。 汚田 急痔(おだ きゅうじ) 声 - 福山潤 にがりやと共にまたずれ荘に張り込むタウン警察署麻薬取り締まり課の若手刑事。身分を隠すためにがりやとは親子関係で、にがりやの思い付きで「カードの使い過ぎで自己破産し、一発ギャグ発作病(5分に一度一発ギャグを発してしまうにがりやが創作した架空の病気)を持つ息子」という設定にしていた。実は金の遣い方が上手く、レンタルビデオでも延長料金を取られないほど几帳面な性格である。 役津栗 優(やくづくり(アニメでは「やくつくり」) ゆう) 声 - 大本眞基子 役者志望の女性で201号室(アニメでは203号室)住人。普段から色々な役作りに徹しているため性格・容貌・服装がコロコロ変わる。素顔だとおとなしく内気だが、メイクをすることで性格を変幻自在に変えることが出来、脅威の変貌を遂げる。きれいなお姉さんに変化した時ひろしとしんのすけにいやらしい目で見られた。「劇団四毛」主宰者の演出家・しじみこう太を尊敬し、同劇団のオーディションをメイクをした姿で受けるも、しじみに「メイクをするな。本当の自分をさらけ出せ」と酷評される。そこでしんのすけに恥ずかしくならない心得を教わり(実際は「ケツだけ星人」や「コアラごっこ」など、しんのすけの持ち芸をやらされた)、内向的な性格は改善された。その甲斐あって素顔で受けた2度目のオーディションは上首尾に終わり、念願の劇団四毛入団を果たし、入団早々大役に抜擢される快挙を成し遂げる。原作33巻・アニメ「さよなら優ちゃんだゾ」(2002年5月11日放送)で劇団の宿舎に引っ越し、またずれ荘を出た。 運転免許は持っているが、教習所以来5年も運転しておらず、またずれ荘の住民(大屋、にがりや、汚田を除く)で海に行く際、ひろしと交代して運転するときはサングラスをかけた荒々しい風貌に変身し、ワゴン車をウイリーで運転した(その後はひろしと運転交代)。 スーザン小雪(スーザン こゆき) ニューハーフの204号室住人で、ニューハーフ喫茶「男たちの挽歌」に勤務。本名は「玄武 岩男」(げんぶ いわお)。原作のみ登場。 既婚者の妻子持ちである。国内シェアベスト3に入る下着会社「株式会社ゲンブ」元社長(現社長は息子の玄武 タツヤ。)、グリーンベレー元隊員、交通法規を守る優良暴走族「16号の黒豹」初代総長と型破りな経歴の持ち主であるが、「過去は捨てた」として現在はニューハーフを生業としている。現在でも腕っぷしは強く、またずれ荘の住民を人質にとったヒロポン本駄から銃を取り上げたり、モロダシ共和国でオマタとしんのすけを拉致したテロリストグループのアジトにヘマタと共に銃を持って乗り込んでいくほどである。 野原一家がまたずれ荘を去ってからも度々登場し、南米から一時帰国した徳郎とまつざか先生を思いやって店を貸切にするなど、気の利く一面を見せている。 オマタ モロダシ共和国(旧名モロダシ王国)の王子で206号室住人。原作のみ登場。モアイのような顔が特徴。 みさえに「母国の家族に貢ぎ、不景気で仕事が見つからず困っている」と思い込まれていたが、実はモロダシ共和国の王子で非常に裕福な生活を送っていた。父親オオマタに婚約者を勝手に決められたことを快く思わず、自分で婚約者を見つけ出すために無断で来日した。 日本とモロダシ共和国では美男・美女の基準が正反対(四郎の項参照)なために、神田鳥忍に一目惚れし一時期交際した。その後父オオマタも来日し、あっさり忍と結婚することを認めたため忍はモロダシ共和国女王になるところだったが、忍にはプロレスラーになる夢があったため結婚を拒否。そこでオマタは「1分で僕を倒せなかったら結婚する」との条件で忍と戦うが、58秒でダウンとなったため2人は別れた。しかしオオマタは自分で婚約者を捜し出すオマタに感心し、自分で花嫁を探すことを認める。その後は婚約者を探すために世界中を旅し、42巻で結婚している。相手は日本の基準からすれば美人であった(=モロダシ共和国ではブサイク扱い)。 また、モロダシ共和国ではビートたけしの一発ギャグ「コマネチ」は相手に敬意を示す挨拶、相手の両鼻に指を入れる行為はキス、その際に指を第2関節まで入れる行為はディープキスに相当する愛情表現である。またずれ荘に入居したのも、「またずれ」がモロダシ共和国の言語マタワリ語で「愛」を意味するからだった。冗談好きのお茶目な性格は父親譲りで、冗談が受けなかったり先にオチを言われたりすると、その場で首吊り自殺に走ろうとする。気前がよく、人から親切にされたり感銘を受けたりすると金の勲章を授与する癖がある(その勲章は日本円にして時価数十万円もする本物の金。モロダシ共和国は金の産出が世界一である)。日本語は少し話せるが、マタワリ語を話す場合は吹き出しの台詞が横書きになり、ひらがながすべてカタカナに置き換わる。 結婚式の際、野原一家と四郎、スーザン、大屋をモロダシ共和国に招いたが、城の庭でしんのすけを車に乗せて自分の運転を披露していた際にテロリスト(実態はモロダシ共和国の副大統領が国王へのクーデターを目論んで編成した部隊)に襲われ、しんのすけと共に拉致される。その後、隙を突いて拘束を抜け出し、オオマタやヘマタとコンタクトを取ることに成功。ヘマタたちに無事救出され、事件解決後に結婚式を挙げた。 新しい住人(名前不明) 『新クレヨンしんちゃん』第4巻から登場し、またずれ荘に入居を希望した青年。30代にして結婚もせずに自堕落な生活を送っていたため実家を追い出され、仕方なく一人暮らしをしようと入居希望者を募っていたまたずれ荘を訪れたところを大屋としんのすけに声をかけられる。即入居が決まるも、元々だらしない上に甘やかされて育ったため、僅か1日で部屋をゴミ屋敷の一歩手前状態にまで汚くしてしまう。大屋に言われて渋々掃除を始めるも、大屋はこれを期に彼をとことんこき使ってやろうと画策した。その後は真面目な好青年へと変貌したが、同時に超が付くほどの潔癖症になり、住人達の些細な行動にも口うるさくなってしまい、大屋にも「住人に甘すぎる」と説教する始末であった。
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