抜き打ちチェック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 06:43 UTC 版)
「愛の貧乏脱出大作戦」の記事における「抜き打ちチェック」の解説
この番組では、アフターケアとして年に数回、番組で取り上げた店のその後の様子を確認する“抜き打ちチェック”を放送していた。基本的にはレポーター(正確には「貧乏脱出サポーター」。中村有志、佐藤正宏、ミスターちん、笑福亭笑瓶ら。佐藤正宏は「抜き打ちチェック」のことを「後(あと)チェック」とも言っていた。開始初期には通常放送でも修業開始前の店の様子を取り上げる際にレポーターが登場していた)が取材に出向くが、みの、あるいは修業を担当した達人がレポーターや番組スタッフと一緒に出向くケースもあった。 各店のチェックは原則として1回、放送の約半年から1年後(初回は3か月後)に行われた。チェック前またはチェック後にて、実際にその店を利用した視聴者からテレビ東京へ寄せられた苦情(低評価)または支援(高評価)の手紙が番組内で紹介された。また番組に寄せられた苦情の手紙の一部を持参して訪れるケースもあった。 チェックでは、達人の教えを破り以前の状態に逆戻りし、みのや達人らにダメ出しされるか、叱られるか、教わったことをきっちり守り売り上げが上がっているケースに分かれていた。また、客からは、味は悪くないものの店内の雰囲気が悪いと指摘される場合もあり、接客マナーの達人が追加され、新たに接客を教わるケースもあった。また、店主の体調不良などを理由に、店主の息子が手伝うこともあれば、調理師などに代理として務めることもあった。 大阪のたこ焼きチェーン店「ひっぱりだこ」では2001年にたこ焼き屋を開業するための修行と2002年に男女2人の同時のたこ焼き修行を担当したが、そのうち3店舗中のうち2店舗は問題視されることになった。2001年に放送されたたこ焼き屋を開業するための修行を受けた店主は修行最終日の3面焼き試験に合格したが、店舗探しに難航していたため。開業前に再度大阪で再修行し、半年後に東京都足立区西新井に「たこ吉」をオープンしたが、その「たこ吉」を抜き打ちチェックとして放送。スタジオと店舗を中継で繋いだが、リポーターのどーよと共に「ひっぱりだこ」社長自ら店主の店を訪れ店主と久々の再開を果たすことになった。社長は店主に売り上げ状況を聞くと「オープンしてから上がってない。下降している」と告げられると「売り上げ下がるのは何か原因はあると思う」と言い、肝心のたこ焼きを食べると「美味しいのは美味しいが何の味がするかと言ったら慢心の味がするな~。ちょっと奢り高ぶっちゃったじゃないか?」と忠告された。そして「オープンしてから一度も連絡ないけどもそれはそれで(たこ焼き屋として)成り立ってるやと思っとったけど」と言った際にみのから「オープンしてから一度も連絡ないの?情けない奴だな」と呆れられ、「あなたあれだけ苦労してお世話になった達人にちゃんと挨拶したのかい?目の前に立たれて。そんなとこ(感謝の挨拶すらしない)からダメだよあなた。失礼だよ」「ここまで成長して上手くいったと思ったら売り上げ下がるの当たり前だい」「苦労してありがたいなと思った人には何?満足の挨拶もせんのかい。人間の生き方だよ。申し訳ないけど見ていて非常に不愉快だった」と痛烈にダメ出しを喰らい、挙句の果てにみの自ら店主の悪気の無い無礼な行動を社長に謝罪している。だが、ダメ出しと説教のみで終わらせることはせず「もう一度原点に戻ってください」「旨いねって言ってくれた達人の気持ちを大事にしてちょうだいよ」とフォローされた。 この放送から1年後の2002年にも「ひっぱりだこ」は男女同時2人でのたこ焼き修行が放送されたが、そのうち1店舗の静岡県三島市の「たこ源」をオープンしたが、4か月後にその「たこ源」を抜き打ちチェックとして放送したが、こちらは店の店主が焼いているのではなく、修行経験もない店主の弟が焼いていたことが判明した。みのが直接出向きその店主がみのに叱責され、その店主の弟がみのにダメ出しをされた。 北海道の「らーめんむつみ屋」で3人同時ラーメン修業をした店主らをチェックした回(2000年10月2日放送)では、互いの作るラーメンの味を食べ比べさせてみたところ、達人から教わった通りに味を変えていない「まるみらーめん」に対し、煮干しの量を勝手に減らした「まるむらーめん」、煮干しの量を減らして麺も変え、勝手に醤油ダレを作るなどやりたい放題だった「月形屋」と、3人とも味がバラバラで意見の揉み合いとなり、スタッフやみのが現場に到着しても、口論が収まらなかったため、みのから「味見してる所でタバコ吸って料理人かい!!×2」、「何を考えてるんだ君らは!!×2」、「それがあなた方の人生の生き方か!!」などと叱責された。この場面はその後、BSジャパン(現BSテレビ東京)の番組宣伝でも1年ほど使われていた。この修業をした3人のうちの1人、神戸市の「月形屋」は、抜き打ちチェックの後に閉店。2010年放送の3時間スペシャルの放送では、月形屋の店主はカットされ、テロップも「3人同時修業」から「2人同時修業」に差し替えた上で再編集された。 ときには抜き打ちチェックらしく、みのや達人が変装して出向いたこともあった。過去の放送で1度、みのが直接取材に行った際、店の入り口玄関で頭をぶつけるハプニングもあった。 修業にて脱落者が出た場合、脱落した店主の店は取り上げず、抜き打ちチェックもしないのが通常であった。但し、2001年の居酒屋集団合宿修行時は、脱落した店主のその後が取り上げられた。そのうち、福岡県福岡市の『てん新』だけは、後に抜き打ちチェックも行っている。
※この「抜き打ちチェック」の解説は、「愛の貧乏脱出大作戦」の解説の一部です。
「抜き打ちチェック」を含む「愛の貧乏脱出大作戦」の記事については、「愛の貧乏脱出大作戦」の概要を参照ください。
- 抜き打ちチェックのページへのリンク