大阪のたこ焼き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/08 23:49 UTC 版)
大阪にはたこ焼き店が多く、多くは個人などの小規模経営である。たこ焼きと同時にお好み焼きを扱う店舗も多く、初詣や祭り等では屋台も多く現れる。店内飲食のテーブル席を設けた店舗も多くあるが、ほとんどの店舗は持ち帰りができ、持ち帰り専門の店舗も少なくない。また最近では大型商業施設のテナントとして、たこ焼き専門の店も多く進出し、入り口付近に店を構え、買い物ついでの客を集めている。この他、昭和時代から子供が多く集まる駄菓子店などでも焼かれていることがあるが、そのような店は減少傾向にある。大阪やその周辺の家庭では、たこ焼き用の鍋や道具が一家に一台とも言われており、かんでんCSフォーラムの調べによれば関西人の9割が「家庭用たこ焼き器」を所有しているという調査結果がある。この為、たこ焼きには欠かせない小さく角形に刻んだ紅生姜などは、近畿圏では昭和の中頃から瓶詰めにして多くの店で販売されていた。 大阪では、一般的には外側のクリスピーなカリッとした食感は好まれず、表面の皮状の部分も柔らかく、中はとろっとしていて、全体でようやく形を保てる限度の焼き加減が好まれるとされる。しかし、たこ焼き店の数も多く、家庭でも一般的に作られる食べ物だけに、人の数だけ好みがあり、焼き上げ直前に火力を上げて油を追加し表面を香ばしく焼き上げるのを好む者もおり、生地の味付け、具の量、玉の大小、かけるもの(マヨネーズは有りか無しかなど)など「たこ焼きに正解なし」が実態である。 極々一部の店舗ではあるが、明石焼きの様にスープやうどんなどに入れて販売することもある。
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