ぺらぺらーず
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「新ソード・ワールドRPGリプレイNEXT」の記事における「ぺらぺらーず」の解説
全員がシナリオ上の経緯により盗賊ギルドに籍を置く。5人全員、敏捷度と知力が高い。一方で、筋力に乏しく、重装備が不可能であり、防御力には欠ける。そのためシリーズ序盤では、内部の人間や読者の一部からスペランカーズと呼ばれていたが、商標の関係で公式名称は「ぺらぺらーず」に決定した。なお後付けではあるが、ベルカナの薄い胸、リプレイ第3話のラストまで正式なパーティーを組まず「たまたま一緒に仕事をする事が多いだけ」と公言する薄っぺらな人間関係 など、様々な意味が加わった。防御力に欠けるパーティでありながら、完結した歴代リプレイパーティの中では、スチャラカ冒険隊と同じく1人も戦死者を出していない。 クレスポ 人間の盗賊で15歳の少年。ロマールの南にある港町フェルダー近隣の漁村の出身で、故郷では水夫をしていた。ロマールに出て路銀が尽きるとスリで生計を立てていた。闘技場で事件に巻き込まれ、そこでたまたま知り合った他のPC達と、成り行きで事件を解決した。 シリーズを通して数々の事件や依頼を解決し、次第にロマール盗賊ギルドでの地位を固めていった。シリーズ第5巻からは下級幹部に昇格したが、パーティ内ではもっぱらベルカナの傀儡と評されている。その後も旧レイド帝国の残党によるロマール転覆の陰謀を阻止するなどの功績を挙げた。エキドナとの最終決戦後、魔法盗賊になる事を目指し、その師匠としてベルカナを誘い、2人で修行の旅に出た。 生命力6、精神力5という、人間に限らず異種族を含めた中でも特筆すべき低さが特徴。本人によると、成長中に大病を患ったためであるらしい。そのため生命力6=1クレスポという単位まで作られてしまった。ただし生命力と精神力を除けば、器用度17→18、敏捷度17→18、知力19、筋力15と決して低い能力ではない。セイラーの一般技能を持っており、それを使う事やレベルを上げる事にこだわるが、水の中に潜るのは嫌がる。 NPC(時には怪物ですら)が女性であるかどうかを常に気にするほどの根っからの女好きだが、年下と貧乳に興味は無いと主張している。ただし、シャイアラにベルカナとの仲をからかわれても特に否定する事はなく、逆に「デート」と言った事もある。また『Waltz』のメンバーと共演した際は、『Waltz』の女戦士キーナに手を出し、同じ『Waltz』のメンバーである女精霊使いのブランシュに手ひどい制裁を受けた。一方で、シャイアラが1回だけ「恋人」になった際には、逆に動揺していた。 生命力が低く、前衛を務めては危険なため、戦闘では鞭を用いて相手を絡め取るなど、側面からの攻撃を多用する。特に敵の女性を鞭で絡め取ることに異常な執念を燃やし、しばしば魔法の鞭が欲しいと発言している。第8巻で魔法の剣をメインウェポンに購入してからは、戦闘で活躍する場合が増えた。 ベルカナ・ライザナーザ 成功した傭兵を父親に持つ17歳の女性魔法使い。出身から父親譲りのファイター技能も持っている。ロマールの賢者の学院を次席で卒業した、優秀な魔法使いという設定である。第1話で愛称は「ベル」だと言っていたものの定着せず、小説版を含めて、誰にも愛称で呼ばれた試しが無い。 体格は小柄で貧乳。よくクレスポと一緒にいるため、シャイアラには「付き合っている」と言われ、その度に否定している。しかし、クレスポが他の女性に色目を使うと真っ先に激怒して制裁を加えている。 パーティの交渉役を務める他に、戦闘時では様々な作戦を立案し、しばしばGMの意表を突く。 当初は箱入り娘で少し世間知らずなお嬢様という名目だったが、次第に腹黒な性格が表出し「ブラックベルカナ」と呼ばれてクレスポ達からも恐れられ、GMからは「ファンドリアでは一番馴染んで活躍していた」などと評され、更にSNEのHP上でも、小説『ダークエルフの口づけ』の極悪キャラクター達 の輪の中に入っていけると言われた。第5巻以降、盗賊ギルドの下級幹部に昇格したクレスポを傀儡として、ライバルであるバーゼルの追い落としを目論むなど、ギルド内での地歩を固めることを画策した。エキドナとの最終決戦後、ロマールに留まるつもりだったが、クレスポの誘いを受け、見聞を広げるついでに彼の魔法の師匠になるという名目で共に旅に出た。 マロウ ハーフエルフのマーファ神官戦士。マーファ神殿内にファンクラブができる程の美形だが、田舎から出てきたため大変な訛りを言葉に持ち、自分ではモテているという自覚は薄い。ただし標準語が喋れないというわけではなく、変装した際は完璧な標準語を使って見せた。 幼少期に森に捨てられていたのを、狩人の夫婦に拾われて育てられた。成人してからは年齢を数えるのを忘れたため正確な年齢は不明だが、幼馴染の年齢より40代と推測される。養父母が老齢になったので、恩返しに街に出稼ぎに出てきた際にクレスポ達と知り合い、冒険者になった。 本来、人間に比べて筋力・生命力に劣り、戦士向きではないハーフエルフにしては優秀な能力値とダイス運の良さから、パーティの主戦力を務める。 このパーティに欠けている直接戦闘力・良心・美形という要素を全て持ち、訛りを除けば完璧超人と評されていたが、第8巻で高所恐怖症という弱点を持つことが判明した。 エキドナとの最終決戦後、怪我をした養母を養うために故郷の村に帰郷した。養母公認の仲であるシャイアラをどう思っているかは明確でないものの、ロマールに残った彼女と文通を行う約束した。 シャイアラ 長寿命な種族のエルフであるため外見は年老いていないものの、年齢は240歳で放浪の末に自身の出身地を忘れてしまったと言う、精霊使い。美味な食事(ただし菜食主義)と甘いお菓子をこよなく愛し、エルフにしては肉付きが良い体型である。興奮すると耳がくるくる回り、怖い事に遭うと耳が倒れる。 遺跡探索も好み、戦闘時には精霊魔法を使い、その威力からぺらぺらーずのポイントゲッターと評される。 初期の頃は怠惰で高飛車というキャラクターだったものの、シリーズが進むにつれ、徐々に可愛げや色気の面が強く出るように変化していった。例えば、マロウの事がお気に入りで「マロウしゃん」と呼び、彼から「トランスファー・メンタルパワー」で精神力を受け取る時は「ちゅーちゅーする」と表現するなど、行動が少々怪しい。また、シリーズ第6巻以降は、ロマールに石造りの豪邸を建てる事を夢見て貯蓄に励むようになった。第8巻ではマロウの母親に「どうぞマロウの嫁に」と言われ、最終巻ではドラゴンと対峙したマロウに逃げるよう言われたが、彼に告白して付き添いその場に残った。エキドナとの最終決戦後は夢を実現すべくロマールに残り、故郷に帰ったマロウとは文通を行う約束した。 なお、うっかり者で人情に弱い(GM曰く、ぺらぺらーず随一)という側面もある。 ブック グラスランナーの賢者(セージ)。年齢は30歳。気楽極楽という一般のグラスランナーの性格とは大きく異なり、あらゆる本と戦略戦術をこよなく愛する。物心ついた時から、人間の賢者のお爺さんに読み書きを教わり、本人も賢者を目指すようになった。シャイアラと知り合い、エルフとしての彼女の知識や経験を学ぼうとして、一緒に旅をしていた。実際の待遇はシャイアラの小間使いだが、本人はあまり気にしていない。シャイアラをおだててその気にさせることに関してはパーティでも随一。フレームだけでレンズが入っていない伊達メガネを「クイクイ」と押し上げるのが癖。その時々の話題に関係する本を、どこからともなく取り出して見せるという特技を持つ。 高いセージ技能レベルを持っているのにもかかわらず、肝腎な場面でダイス目がふるわず、知識判定に失敗する事が少なくない。また、彼の言語能力は基本的に読解に偏っており、会話技能はほとんど修得していない。ルールブックにある言語全ての読解を習得してしまったため、それ以上セージ技能レベルを上げるのを躊躇した程である。 シリーズ最終巻で、シャイアラがマロウに告白して共にドラゴンと対峙した際は、敏捷度の高さが災いしてシャイアラ達を残して逃げ出した事になってしまった。エキドナとの最終決戦では8連続クリティカルという驚異的なダメージを出し、一撃でエキドナを倒すという活躍を見せた。最終決戦後はシャイアラと共にロマールに残り、悠々自適の生活に入った。
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