ひろしの親族
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「クレヨンしんちゃんの登場人物一覧」の記事における「ひろしの親族」の解説
野原 銀の介(のはら ぎんのすけ) 声 - 松尾銀三(第18話Cパート~)(1992年8月31日~)→チョー(旧名:長島雄一)(429話Bパート以降)(2002年3月1日〜) せまし・ひろしの父で、野原兄妹の父方の祖父。秋田県大曲市(現:大仙市)在住。農家。しんのすけ・ひまわり兄妹の輪郭は銀の介にそっくりで、いたずらや下品なギャグ(「白髪マンモス」や「秋田名物腹踊り」等)を好み、綺麗な女性を見ると見境無くナンパする等(この2つの点はしんのすけに影響している)かなり厄介な老人である。なお、しんのすけの「ぞうさん踊り」は、銀の介から伝授されたものである。一人称は「オラ」で、しんのすけの一人称が「オラ」なのも銀の介の影響である。野原家に来る時は連絡もせずに突然現れたり、電話や手紙より早く来たりする事が多く、逆に野原一家が秋田へ来る際には、派手な電飾で装飾された自家用車で大曲駅まで迎えに来たり、地元の青年団員達を引き連れてアクション映画さながらの寸劇を行う等の派手な歓迎パフォーマンスで出迎える。原作・アニメ共に登場当初はデリカシーのない一面を除き比較的まともな性格だったが、現在はどんどんデリカシーもなく、野原ひろしとみさえに迷惑をかける描写が多くなった。 趣味はグラビアアイドルの写真集を見ることと夜7時からの『女だらけの水中大運動会』、『トゥナイト2』などのお色気番組を見ること。そのためよし治とは犬猿の仲で野原夫妻の頭を悩ます種。その一方で、よし治のことを「骨のある良いオヤジ」と評価したり「よっちゃん」というあだ名をつけるなど、前述の通り仲がいいとされる描写もある。また、よし治が銀の介に嫉妬する描写が多いのに対し、銀の介がよし治に嫉妬するような描写は比較的少ない。孫たちを溺愛する点も共通しており、しんのすけとひまわりにとっての良き祖父などの共通点もある。 高齢に見合わず世間の流行には敏感で、初登場時('90年代初頭)にはまだ普及率が低かった携帯電話を所持していたり、銀の介が運転する車の中でMr.ChildrenのCDを見つけたしんのすけに「じいちゃん、ミスチル聞くの?」と尋ねられた際それを肯定し「桜井君最高!」と発言したことがある。また原作では、幼稚園バスに勝手に乗り込んだ際、バスの中に設置されたカラオケで「TRFいってみるべ」とも言っている。アニメではMP3プレーヤーも愛用しており、秋葉原のメイドカフェに通ったりもしている模様。更に、年金をつぎ込んでまで前述の自家用車に電飾や放送機能を搭載したり、家にホームシアターの設置や、囲炉裏をIH式に改造する等の金遣いが荒い一面も見られる。 かくれんぼで見つけることが得意らしく、少年時代は「めっけの銀ちゃん」と呼ばれていたらしいが、しんのすけを見つけることは出来なかった。 車の運転はとても荒く、アニメでしんのすけとみさえが秋田へ行った際には、時速100kmで走っていた特急たざわ号と並走して乗っていた2人を驚かせ、西大曲駅(架空)から家まではみさえが安全運転をお願いしたにもかかわらずに暴走運転をした。そのため妻のつる曰く、免停寸前であるらしい。愛車はホンダ・ステップワゴン(3代目 RG1・2・3・4型)。単車の運転もこなし、全国一周ツーリングをした際、滞在した熊本県の旅館の女将に一度だけの対面であるにもかかわらず顔を憶えられていた(逆に常連客であるよし治は忘れられていた)。 野原家に泊り込むことが多く、大半の理由は「ばあさんと喧嘩して秋田から逃げてきた」、「東京の秋葉原で遊び金を使い果たしてしまい、秋田へ帰る費用を失くした」等、自身が窮地に陥った際の逃げ道であるため、野原兄妹は喜んでいるものの、野原夫妻からは迷惑がられている。むさえも最初は迷惑していたが、何だかんだで気が合う者同士である。 ふざけた性格である一方、他人のダメな所を注意したり、ひろしが風邪をひいた時には野原家ならではの風邪の治し方での看病や、ひまわりの名前の命名に非常に悩んでいた際には協力を買って出る等、決して不真面目な人間ではない面もある。また、ひまわりはしんのすけの勝利で決まった名前で、当初はひろしとみさえは不安を示していたものの「この子(=ひまわり)が自分で選んだのだ」と不安な声を一蹴している。 よくしんのすけたちに野菜や海産物を送っており、海産物を送る際はカニやタコ等、特に生命力が強そうな物を選んでいる。 「クレヨンウォーズ」では野原一家以外の親族として唯一登場した。 映画『嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード』では、スウィートボーイズの裏工作で犯罪者に仕立て上げられた野原一家に巻き込まれ、重要参考人として連行された。 野原 つる(のはら つる) 声 - 北川智繪(第18話Cパート~)(1992年8月31日~)→梅田貴公美(808話Bパート以降)(2013年7月12日〜) せまし・ひろしの母で、野原兄妹の父方の祖母。みさえとは嫁姑関係にあるものの、お互いに本当の親子のように慕っている。銀の介ほどではないがいたずらや芸が好きで、またかなりの巨乳らしく、しんのすけと風呂に入った時は「スルメオッパイ踊り」なる一発芸を披露し、しんのすけに「蝶結び出来る?」と聞かれ「できっかもしんねぇよ」とノリノリだったことがある。入れ歯をはめており、銀の介の悪ふざけのノリが過ぎた際にはお仕置きで銀の介の顔に命中させた。 犬猿の仲かつライバルである夫・銀の介とみさえの父・小山よし治とは対照的に、自身とみさえの母・ひさえの仲はとても良い。 歌謡コーラスグループ「NAGAREBOSHI☆流星群(流れ星流星群)」のファンであり、コンサートを見るためにわざわざ上京してきた事もある。 野原 せまし(のはら せまし) 声 - 細谷佳正(2022年8月6日放送分予定) ひろしの兄で、野原兄妹の父方の伯父。40歳・独身→既婚(『新』11巻)。農業を営んでいる。原作24巻で初登場。アニメでは長らく登場せず、オトナ帝国の逆襲でのひろしの回想シーンや野原家の家系図紹介でも除外されていたが、「野原せまし登場!だゾ」(2022年8月6日放送)にてアニメに登場を果たす。顔はひろしにそっくりだが、みさえ以上のケチで、名前通り心が狭く無表情。しんのすけ曰く「秋田一のケチ」で、野原家に居着いた銀の介を連れて帰るために秋田から数週間かけてヒッチハイクで春日部に来たことがある。その後酒の飲みすぎで二日酔いになり、野原家に2泊してから銀の介とともに帰宅した。 弟との仲は良好だが、些細な事でしばしば衝突している。新しい物好きで金遣いの荒い銀の介を諌めることがあるが、自身もシアタールームでこっそりアダルトビデオを鑑賞していたことを銀の介に暴露されたことがある。 喫茶店で働くこまちという女性に惚れ込んだ事がある。こまちの気を引こうと田沢湖へのドライブデートを計画するも、こまちには別れた夫がおり、結局夫とよりを戻すことになり恋には結び付かなかった。 その後も女性とは無縁だったが、『新』11巻で結婚する事になり、婚約者を紹介すべく野原家に来訪。連れ子がいることに関しては弟ひろしに難色を示されたが「子育ての手間が省ける」と述べている。一方で「本当の親子になるには時間も必要だ」とも述べている。 なお、みさえがシナリオライターを一時期目指していた時期に書いた小説にも「せまし」という人物が登場している。 野原 育菜(のはら いくな) 『クレヨンしんちゃん』原作連載30周年を記念して『まんがタウン』2020年9月号(『新』11巻)に登場したせましの婚約者。27歳。ひろしの義理の妹。バツイチであり、旧姓は「小鹿野(おがの)」。せまし同様ケチな性格で、意気投合した。かなりの美人であるが、つると同様に悪戯好きな性格でもあり、元気のない子供達を元気づけようと鬼のお面を被り脅かしたこともある。離婚前は大宮に住んでいたが、前の夫と別れた後は実家がある秋田に戻り、実家の畑を手伝っている。せましとは村の婚約パーティーで出会い、トランシーバーで連絡を取り合っていた。『まんがタウン』2020年12月号にて、せましとの子供を妊娠した事が判明し、2021年1月号では正式に結婚して名字が「野原」になった。 野原 樹(のはら いつき) 『クレヨンしんちゃん』原作連載30周年を記念して『まんがタウン』2020年9月号(『新』11巻)に登場した育菜の連れ子で菜摘の兄。小学生。ぶっきらぼうな性格だが、シスコンな面がある。ミミズが苦手。両親が離婚する前は大宮の小学校に通っており、友人のたけし達とサッカーの約束をしていたが、離婚した育菜に連れられ、たけし達に別れを言わないまま秋田に引っ越した。その後、育菜がせましと再婚する事になった際に野原家を訪れる。当初は育菜の再婚相手となるせましやしんのすけ達の事を快く思っておらず、冷たい態度を取っていたが、大宮を訪れてたけし達と再びサッカーをした際に「埼玉に従弟妹(しんのすけ達)がいるからまた会える」と約束を交わし、同時にしんのすけ達を従弟妹と認めた。せましに関しては「あいつのせいで友達と離れ離れになった」という思いを持っていたようだが、少しずつ父親と認め始めている。 野原 菜摘(のはら なつみ) 『クレヨンしんちゃん』原作連載30周年を記念して『まんがタウン』2020年9月号(『新』11巻)に登場した育菜の連れ子で樹の妹。5歳。マイペースな性格で、大量のミミズを手づかみするほどの怖いもの知らずである。両親が離婚し、育菜がせましと再婚する事になった際に野原家を訪れた。しんのすけやひまわり、銀の介やつるとは会ってすぐに打ち解けており、特に同じマイペースなしんのすけとは馬が合う様子。 育菜の両親 育菜の父と母。母はつる同様お茶目な性格。せましと育菜の結婚式では、母はつると一緒にピンク・レディーの「UFO」を、父は銀の介と一緒にかまいたちのコント「UFJ」をそれぞれ披露した。 桜 チル子(さくら チルこ) 声 - 水原リン アニメ133話Cパート「受験生に気をつかうゾ」のみ登場。アニメ版オリジナルキャラクター。 ひろしの姪でしんのすけ・ひまわりの従姉。年齢は19歳前後。ひろし・せましの姉の娘。浪人生であり、受験勉強のため野原家にやってきた。しんのすけのおかげでリラックスし、志望大学に合格。 普段は眼鏡を着用しているが、眼鏡を外すとしんのすけが見とれるほどの美人である。
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