神具
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神具(しんぐ)とは、神道の祭祀に用いられる道具、または器具をいう。
- ^ 出雲大社 編『いづも暦』出雲大社造暦部、2007年6月1日、33頁。
- ^ 井上 2006, p. 122.
- ^ a b 井上 2006, p. 108.
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- ^ 大塚 & 上田 1995, p. 214.
- ^ 大塚 & 上田 1995, p. 94.
- ^ 井上 2006, p. 40.
- ^ 井上 2006, p. 92.
- ^ 『出雲大社教布教師養成講習会』出雲大社教教務本庁、1989年9月1日、129-136頁。
- ^ 『出雲大社教布教師養成講習会』出雲大社教教務本庁、2016年8月10日、105頁。
- ^ 『神祭具便覧』 40巻、民俗工芸、2016年9月、180頁。
- ^ 『神社有職故実』神社本庁、1951年7月15日、34頁。
- ^ 『神社有職故実』神社本庁、1951年7月15日、24頁。
神具
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/16 19:00 UTC 版)
神棚の正面には神鏡、左右に榊を立てた榊立て、灯明を配し、神棚の前方に注連縄をかける。このほか折敷、土器、瓶子、水玉、真榊(まさかき、ミニチュア)、御幣(金幣)などが神具セットに含まれている場合がある。 なお、神鏡を置く理由は諸説ある。神は鏡のようにあるがままを見通すものであるとか、あるいは鏡のように見る人によって違って見えるものであるからそのつもりで神の前に立てという意味であるという説や、自らの中にある神性と向き合えという意味であるとする説、あるいは鏡は太陽の光を反射するように神の光を映すものであるとする説、など。
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神具
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/05 16:56 UTC 版)
摂理効果で動く道具や武装。特に武器は摂理武装とも呼ばれる。シャンカラが耳に付けているイヤリングも摂理走査機能を持った神具の一種。また、カイラーサの宮殿跡にはバイブレーターや体位研究用のダッチワイフなどの性具が大量に残されていたが、これらも全て、シヴァがこしらえた神具である。
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神具
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蓋は、神社や皇室の儀式で使用する柄の長い傘のような祭具。「きぬがさ・がい」と読む場合が多い。
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神具
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 08:36 UTC 版)
神の武器、あるいは天上の叡智や聖なる呪術の法則を刻みつけた魔導書のようなもの。「神宝」とも呼ばれる。外見上は物質であるが、神やカンピオーネでも完全には破壊できない「不朽不滅」の品も珍しくない。神に関連した道具が多いため、これが引き金となりまつろわぬ神が招来するといったことも多く、学術や資料・儀式的にも高い価値があるため非常に扱いが難しい。格の高いものの場合、意思を持ち会話する能力を持つこともある。 プロメテウス秘笈(プロメテウスひきゅう) ギリシア神話に登場する神を欺き人を導く偸盗の英雄神プロメテウスの神力を宿す神具であり、神の力を盗む魔道書。形状は紙の書物ではなく古ぼけた石板で、大きさはB5サイズほど、四肢を鎖で縛られたプロメテウスの似姿と鳥、太陽、月、星の絵が刻まれている。石板から吹き出す青い焰を神に当てることで神力をかすめ盗り、貯めた分の力を使用できる特性を持つ。盗むだけであればあまり負担は無く、魔術の知識が無くても使用できるが、対象とする神と長く接し話し込んだ人間でないと扱えない。さらに、溜め込んだ力を使用する場合は術者の身体に大きな負担がかかり、人間が使用した瞬間、脳髄や全身が沸騰する程の苦痛を受けて死亡する、強力な神が相手では力の一部しか奪えないといった欠点がある。 コーカサスの山奥で発掘され、以前はボローニャ大学の秘密の書庫で貸し出し厳禁の稀覯本として所蔵されていたが、ルクレチアにより無断で持ち出され40年以上前に日本に持ち込まれた。ルクレチアがたたり神を封じ、復活に備えて能登の小さな祠に奉納していたが、祠のあった村が廃村になったため一朗の伝手を辿って草薙家に届けられた。護堂が元の所有者に返却するためイタリアへ届け、その際に自身の力と秘笈を用いてウルスラグナを殺してカンピオーネに転生した。なお、護堂がカンピオーネとなった後の詳細は不明だが、1巻では「もう無い」と述べられている。 ゴルゴネイオン 貶められた女神アテナとメドゥサの徴で、失われた地母神の叡智、闇へ至る道標である神具。文字の存在しない時代の魔導書で、黒曜石で出来たメドゥサの姿が刻まれた拳大のメダルの形をしている。『三位一体』の叡智を刻んだ高位の神具であり、見た目は磨耗しているが不朽不滅の属性を持つ。数多の女神をまつろわぬ地母へ導く効果があり、アテナのような最古に連なる女神が使用することで本来の力を取り戻すことができる。ただし、それ以外の者にとっては特に意味を持たない。 祐理の直感によると北アフリカで出土した品らしく、本編から2カ月前にカラブリアの海岸に打ち上げられた。エリカから依頼を受け護堂がローマから東京に持ち帰ったために、アテナがそれを追って来日することとなった。護堂から祐理の元に渡り保管されていたが、アテナに奪われ彼女の体内に戻る。アニメ版では護堂に敗北した際に再び分離され、それを核にメティスが顕現した。 また、《ユニバース492》にも別のゴルゴネイオンという神具が存在する。 ヘライオン ギリシア神話では神王ゼウスの妻とされたペロポネソス半島の地母神ヘラの、蛇と雌牛の印。大蛇のような線画が刻まれた黒い石材で作られた高さ2メートル程の円柱の形をとる神具だが、大地の精気が結晶化しただけの物質であるため神具としては格下で、破壊も可能。 かつてギリシアで発見されたものを、ナポリの魔女がサンタ・ルチア地区の地下遺跡に運び込んだ。ゴルゴネイオンの発見と時を同じくして呪力を蓄えだしたため、『隠遁』の結界で隠されていたが、対策の一環として呼ばれたドニが《斬り裂く銀の腕》で破壊したため蓄積した呪力が爆発し、さらに土地の霊気が凝集したことで竜の神獣が誕生した。 鏃の円盤 『最後の王』ラーマが使用する英雄招来の権能の核となる神具。自らの前で斃れた《鋼》を鉄と黄金の合金からなるメダリオンとして保管し、従属神として実体化した神々に精気と呪力を供給する。死した神を自らの武具として記憶を保ったまま蘇らせる奇跡だが、世界の理に反する権能なので、モチベーションの低下により生前ほどの力は発揮できず、同時に使役する神が多いほど個々の力はさらに弱まり、神力の回復のため一定の時間で実体化を解かなければならないなど制限も多い。なお、神具の効果は「簒奪の円環」より優先されるようで、これが使用されたときにはカンピオーネの権能は増えない。 天叢雲劍(あまのむらくものつるぎ) 《鋼》の英雄神速須佐之男命が八岐大蛇の尾から見出した蛇殺しの鉄剣。現在は護堂の「相棒」。詳細は「#天叢雲劍」を参照 魔導の聖杯(まどうのせいはい) 1500年程前に大地母神グウェンフィファル(のちの神祖グィネヴィア)が『最後の王』ラーマのために作り出した不朽不滅の神具。12世紀頃に十字軍が探し求めた霊宝であり、『聖なる資格者』が得た時に奇跡を起こすと伝えられている。 黄金製で、杯というよりは大甕に近い形をしている。地母神の命を呪力としてプールする力を持ち、地母神の骸からは無条件で、生きた地母神からでも一定の手順を踏むことで、その精気を強制的に奪い取ることが出来る。本来は『最後の王』が流浪の旅をして地母神から呪力を搾取する手間を省くために作られたものであり、彼が「救世の神刀」を抜くことで蓄積されている呪力を自動的に供給し完全覚醒へ至らせる。 これまでに貯め込まれた呪力の量は膨大で、カンピオーネが持てばまつろわぬ神さえ一蹴し、世界を滅ぼすほどの力を得るとさえ言われている。グィネヴィアは蓄えられた魔力を利用した『神威招来』で偽りのまつろわぬ神を生み出すことができる(ただし、自我が弱いためその力は従属神以下)。また、グウェンフィファルの命でできているため、創造主の転生であるグィネヴィアは聖杯の気配を感知できるだけでなく、どこにあっても自分の元へ転移させることが可能。 アレクの探索目標であり、聖杯を手に入れようとして欧州で大規模な聖杯争奪戦が二度勃発した(結局その聖杯は贋作だった)。アテナが自らの呪力を奪われた際に一時的に体内に収納し活動を抑えたが、彼女の死に伴いグィネヴィアの元へ戻る。グィネヴィアの死の間際に彼女の情報を受けた後、最後に吸い取ったのがアテナの命だったために《神祖》として新たな魔女王パラス・アテナを転生させ、彼女の肉体と一体化した。 救世の神刀(きゅうせいのしんとう) 『最後の王』の佩刀にして、分身である鋼。形状は刃渡り1メートル程の両刃の剣で、鉈のように分厚く幅広の刀身は白金色に輝いている。救世の力の象徴であり輝ける最後の希望とされる、天地を引き裂き星をも墜とす竜殺しの鋼で、大地母神の精気を奪い白き恒星となる末世の宝刀。美しさでも威力でも、この一振りをしのぐ刀剣は存在しない。『最後の王』が眠りにつくときは竜骨として、刀身が朽ちた状態で大地へ突き刺さったまま地上に残される。 一振りの剣でありながらありとあらゆる武器の性質を内包していると同時に、《鋼の軍神》の性質の1つを宿す『雷』の化身でもあり、無尽蔵の雷霆を収めることができる。電撃を巨大な球雷にまとめると『白き恒星』とでも言うべき直径100メートルにも達する擬似天体へと変化し、上空から鉄製武器を模した魔王殲滅の雷を360°全方位に放ち、1秒間に幾千という土砂降りのような密度で降り注ぐため神速の使い手でも簡単には回避できず、球雷自体を直接叩きつければ全力の《黒の劔》をも凌駕する圧倒的な破壊力を発揮する。なお、武器の中では矢が一番多く含まれているが、その種類は槍・薙刀・斧・剣・楯・棒・矛・砲丸・リング・ブロックなど多岐に渡り、さらには射抜いた神殺しから本来の呪力や回復力を封じる劇毒が塗られた鏃まで存在している。 さらに《盟約の大法》を発動した状態では、致命的な攻撃を受けて自らの身に危険が迫った時に「救世の神刀とのつながりを強め自身を生ける神刀と化す」ことで、自らの肉体を電撃体にして全身から放電し、周囲数百メートルの敵を迎撃することもできる。この状態は救世の英雄がなりふりかまわぬ攻撃に特化した姿であり、自分でも制御できず攻撃に精彩を欠くようになるものの、近づく者を自動的に排除するようになるため格闘戦を挑むのも難しい。 あまりに豪快一辺倒という欠点こそあるものの、生き汚いカンピオーネをもただ一撃で葬りうる威力をそなえており、それを際限なく放出できるという決定力のかたまりのような剛の武器である。ただ、不滅であるはずの神の心身を激しく消耗させて命さえ削るほどの代物で、勤勉に振るい続ければいずれ消滅してしまうリスクが存在する。 『最後の王』以外でも使用することは可能だが、至高の格を持つ鋼の英雄しか振るう『資格』を持たない。事実、地母神でしかないアルティオは、その力を使いこなせなかった。魔王を抹殺する勇者の武器なので、たとえ運命を味方にしていたとしても神殺しは扱う資格がなく持ち上げることすら難しい。 ユニバース235の救世の神刀は、魔王ラーヴァナを倒すためにラーマ王子がヴィシュヴァーミトラ仙と神々から与えられた数々の天界の武具を一つに束ねた器。グィネヴィアが作り上げた『アーサー王伝説』において、一振りで100人の敵を屠り、鞘には所有者を不死身にする魔法がかけられていた、カリブルヌス、エスカリブール、エクスカリバーと呼ばれるアーサー王の魔剣の原型となった武器でもある。《盟約の大法》を使うことで発揮できる「魔王殲滅のための究極の神剣」としての真の姿は、おびただしい数の武具をモチーフとした1辺6、7キロメートル四方の戦術兵器《神刀の曼荼羅》であり、ここから万を超える雷撃を砲台のように発する。曼荼羅は最大で4つまで展開して相手を包囲し物量による無差別爆撃を行うことが可能だが、神力が不足していると曼荼羅の展開はできない模様。本来の使用者であるラーマにとっては己の不死性の根幹をなす神具であると同時に、自身が持ちうる最強の武器である“弓と矢筒”の封印を解除するための鍵としての役割も持っており、ラーマ自身の所有物であるため、例えラーマが長年剣を捧げてきた《運命の担い手》でもその制御を奪うことはできない。 本物は房総半島上空の衛星軌道上に存在するが、スキタイの民による軍神アーレスの祭壇から始まる『地に突き立つ剣神』というモチーフは、仏教の不動明王の倶利伽羅剣などのように形を変えて洋の東西へ散らばっていることから、この神刀の同類もユーラシア大陸の各地に複数存在する。例として、初代グィネヴィアが発見しブリュターニュで保管していたものは、9巻にて二代目の手でトラキアの地に持ち込まれた後に、ランスロットが使えるよう刃渡り50センチメートルほどの穂先に樫(オーク)の柄を付けた「神槍エクスカリバー」として鍛え直され、アレクがインドネシアで発見したものはグィネヴィアを呼び寄せる囮として東京湾の浮島に運び込まれている。なお、ランスロットは巨大な球雷を発生させる技までしか披露していないが、使ったのが本物でなかったからなのかどうかは不明。 並行世界でも別の『最後の王』が所有する武器となっていることがあり、ユニバース492では神王ミスラが魔王殲滅に使って、後に職務を継いだウルスラグナに譲渡される。護堂の《反運命》を受けたウルスラグナが使用を放棄し、次に使ったズルワーンが死亡した後は所在不明であったが、約160年後、アテナが本来滅ぶべきではなかった世界の未来を無理矢理ねじ曲げようとしたことで、アイーシャの祈りに答える形で地上に降臨し、《白き女王》の長槍と融合して《救世の神槍》となり、強力な武器としてアテナを苦しめた。戦いの後はカサンドラが所有しており、『享楽の都』の自室で保管している。 ユニバース966では運命の御子となった《神裔》物部雪希乃が救世の神刀《建御雷(タケミカヅチ)》を操る。こちらは刃渡り100センチメートルの細身の大刀という形状で、雪希乃の左腕を『鞘』として収まっている。当初は『反運命の気運』が強すぎて自力では刀身を半ばほどまでしか抜けない状態だったが、梨於奈の協力で抜刀に成功し、テオドリックの撃退成功などで『反運命の気運』が弱まるたびに扱える力が強くなっている。単に武器としてだけではなく、加護を展開して物理ダメージを遮断する防御の力場とすることもできる。 さらに護堂もとあるユニバースに隠されていた《救世の神刀》を入手、復元している。これは刃渡り30センチメートルと小ぶりだが、両刃の刀身は分厚く重厚で、刀身にはいくつも聖印が刻まれている。弓と矢筒 『最後の王』ラーマが旅立ちのときに雷神インドラより授かった、霊験あらたかな奇跡の弓矢。黒い鋼鉄製の最勝の長弓と、漆黒に塗った木製の決して矢の尽きることがない神秘の矢筒で、聖仙や神々から授かった矢の一本一本に様々な神の神力が込められている。最低でも市町村が1つ軽く吹き飛ぶほどの威力があり、着弾時には爆発と衝撃波を発生させ、周辺一帯を焰や稲妻で灼き尽くし、数キロメートル規模のクレーターを穿つ。しかも、射出速度が曼荼羅の武器より速いため、神速だけでは回避困難である。壮絶なほどに強大な力を秘め、それゆえに世界の命運、多元宇宙の行く末を左右する規模の闘争以外に使うべきではない、とされている。 その真価とは、「世界と神々を味方につけた勇者」としての「窮地に陥ったときはいきなり味方が現れて、救いの手を差しのべてくれる」権能により、使い手が欲すれば、敵を倒すために最もふさわしい矢を土壇場で都合よく手にできること。神話において『不死身のラーヴァナをも殺せる梵天の矢』を授かっていたのと同様に、インドラ、火神アグニ、太陽神スーリヤ、破壊神シヴァなどインド神話に登場する神々だけでなく、直訴すれば他の神話体系の神々からも即座に神力を借り受け使用できる。作中においては、護堂の『戦士』を破るためのペルシア神話の神王ミスラの焰と光の力を宿した黄金の矢、「9つの太陽を射落とした東国の英雄」の力を宿した『白馬』を一瞬で消滅させる漆黒の矢、『白馬』に匹敵する威力の太陽の力を宿した白い矢、文京区一つくらいは一瞬で消し飛ばす金色の矢、爆風と爆炎を発生させる紅い灼熱の矢と対をなす凍土の矢、次元の狭間すら越えて救世の雷を封じる黄色い矢、《大力金剛神功》のオーラをも対消滅させる黄羽根の矢、格上の魔王相手にも通用する『封印と拘束』の霊験を宿した鴇羽根の《封印の矢》、爆発を起こす紅蓮の矢羽根の矢、磁力を操り鋼鉄体に対して反発力を生む深緑色の矢羽根の矢を使用している。 きわめて強力な武器であるが、基本的に《盟約の大法》発動中でなければ使用されず、相応の『格』を持つ軍神が手にしてはじめて意味を持つ神具であり、たとえ英雄豪傑であっても地上の人間ごときが扱えるものではなく、俗人には弦を引き矢をつがえることすらかなわない。ふさわしい射手でなければ、わずかに弦を引き矢筒から矢を取り出すことすら不可能で、カンピオーネ2人分ほどの呪力を得てはじめて、使用者としての資格をぎりぎり満たす。のちに『最後の王』を引退したラーマから、次代の勇者となった物部雪希乃に譲渡されるも、まだ実力不足の雪希乃は大法を使用しただけでは矢を取り出すことができなかったため、当初は《翼の契約》で力に下駄を履かせることで使用を可能としていた。 天之逆鉾 木更津で発掘された、土と巌に関わる不朽不滅の神具。飴色でプラスチックじみた材質をしており、通常ではボールペンほどの大きさだが、地母神の「水と大地の霊気」に触れることで1メートルほどの大きさに伸びる。伊弉諾命と伊弉冉命による『国生み』を再現するための鉾(漁具)で、水中をかき混ぜることで陸地を産み出し、地面をかき混ぜることで土を流動体の『蛭子』へと変える力を宿している。一度蛭子に変えた物質は逆方向にかき混ぜ直すことで再び固体化させることが出来る。 『最後の王』が寝床としていた「浮島」を蛭子に変えた神具として、1000年以上前に古老たち直々の命令で厳重に秘匿されていたが、グィネヴィアがこれを狙ったためカンピオーネである護堂が保管することとなる。しかし、アテナの襲来により甘粕に託され、それをアレクが強奪、女媧の竜骨を利用してグィネヴィアをおびき寄せるため東京湾に沈められていた浮島を浮上させる。 なお、東アジアと南洋の海洋民族において『島釣り』を行なったとされる「釣針」と起源を同じくする神具であることから、環太平洋圏には同様の効果を持つ神具が他にも存在し、かつてアレクもよく似た『鉾』を発見して13巻に登場する島を作り上げている。 なお、《ユニバース492》にも別の《天之逆鉾》が存在する。イザナミの所有物で、見た目は違うが能力はほぼ同じである。 サトゥルナリアの冠 冬至の祭りを再現しまつろわぬサトゥルヌスを生み出す神具。天叢雲劍に比べれば遥かに格下だがわずかに神性を有し、器物でありながら会話能力を持つ。冬至が近づくにつれて神力を増す性質を持ち、『灰色の者』と呼ばれる元太陽神の神霊を祭司としてサトゥルヌスを復活させることができる。完全復活前の場合は半神半木状態のサトゥルヌスを復活させることも可能で、破壊された場合も修復が行われ、神力の増加に応じて再生速度が上昇していく。 初期状態では太陽の印である「翼を広げた『鳥』」の形をした石造りの巨大な構造物で、力が高まると『棺』と呼ばれる内部の「黄金の楕円」が露わになる。棺の内部には呪術で作られた小麦畑の広がる空間があり、最奥部の神殿に太陽神の亡骸が安置されている。神具の本体は亡骸が身につけている獅子を模した黄金の仮面。 トルコで羅濠教主に敗北してから150年かけて力を取り戻し、葛西臨海公園で冬至の朝を迎えようとしたものの、護堂との戦いで『戦士』に内部空間を破壊されて活動を停止。本体の仮面は羅濠に返却するため、護堂の手で回収された。 デリラの剃刀 旧約聖書の士師サムソンゆかりの神具。剃刀を使って髪を切った相手の力を封印できる。女性しか使うことができないという制限はあるが、カンピオーネの並外れた呪術耐性を突破して権能をも封じられるという非常に強力な神具である。焼却されるなどして切られた髪が消滅すれば効果は解除される。 5世紀にはウルディンの妻のクロティルドが所有者で、護堂の権能を一時的に封じるために使われた。 金剛三鈷杵(こんごうさんこしょ) 仏法の守護神である鋼の軍神大威徳明王ゆかりの神具。長さ1フィートほどの鉄製の三鈷杵で、所有者に雷を操る権能を与える力を持つ。並みの人間の魔力では雷撃を発射する程度に留まるが、莫大な魔力を込めて投擲すると極大の雷光を放ちながら対象に向けて飛んでいく。 チベットの奥地で保管されていたが、18世紀中ごろにイギリス人の手で盗み出されてしまい、紆余曲折を経て羅濠教主によって奪還された。 七支大刀(ななつさやのたち) 天叢雲劍に近しい格を備えた日本神話の御神刀。刃渡り3尺の両刃刀に鉤爪型の副刃が6本生える特異な形をした刀剣。物部氏ゆかりの一族から清秋院家に託されたとされる。普段は奥秩父の山奥にある石上の滝壺の奥に存在しているが、相当な素養の持ち主が祈願しない限りその姿を現すことはない。 魔王内戦以降は力量を上げた恵那が所有を認められており、これを用いて「二重の神がかり」を使うことができる。 簒奪の円環 神殺しと化した人間による神の力と権威の簒奪を成就させるための器。屈服させたものの力を奪う《鋼》の属性と同種の力を持つ。外見は大きな鋼鉄製の円盤で、中央に竜の頭とその周囲に8本の剣を並べる刻印がされている。かつて『強奪の円環』と呼ばれた神具を利用したもので、エピメテウスからパンドラに託され、彼女の権能で効果を変化させられた。 基本的にランダムに行われる権能簒奪だが、カンピオーネがこの神具に直接願うことで望んだ力を得ることが可能。ただし、現在もパンドラが管理しており、歴代のカンピオーネで目にしたのは護堂が初めて。強奪の円環 自力で殺した神の命を贄に捧げ、その骸から権能を奪い取る効果を持つ神具。プロメテウスが発見、エピメテウスが探索の旅を経て入手し、『簒奪の円環』の原型となった。 死の宝珠 宝玉の形をした2つの秘宝。《黒き死の珠》でゾンビを創り出し、《白き死の珠》で亡者や亡霊を意のままに操ることができる。 元々はヒューペルボレア先史文明時代の亡者が国宝として所有していたものだが、より適性のある芙実花を所有者に選び直し、両手に宿った。『冥府帰り』で力を高めた芙実花は、厩戸皇子の助言を受け、悠久の時をかけておびただしい数の骸を呑みこんできた『土』から『屍者』を生み出す術を開発し、労働力として扱っている。生み出される屍者はたくましい青年の体つきだが性器はなく、青白い肌をしていて、『屍者の帝国』をモデルにしたため小ぎれいで腐っていない。土から創造できるため生産コストは芙実花の疲労と呪力のみ、バク宙ができるほどの運動能力がある、土木作業・家事・剣術を習得できる学習能力の高さなど、性能は現代のロボットを上回る。姿形や大きさも自由自在で、最大で身長18メートルはある土木作業用の『巨人屍者』、現代地球のサラブレッドさながらにすらりとした『馬ゾンビくん』なども創ることが可能。 天鳥船(あめのとりふね) マルチバース間を移動するための輝く飛翔体。ただしひとりしか運べないのが欠点。目的地に到着すると、着陸した瞬間に消滅する。
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神具(しんぐ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 09:34 UTC 版)
※この「神具(しんぐ)」の解説は、「ねこわっぱ!」の解説の一部です。
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神具
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 08:24 UTC 版)
出雲大社の歯固神事(はがためのしんじ)等の重儀では、ニホンアシカの皮の上に土器等を置く伝統がある。
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神具
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 13:49 UTC 版)
「涼風のメルト -Where wishes are drawn to each other-」の記事における「神具」の解説
羽衣が10年ほど前、倉で見つけたやや大振りの首飾り。神官の家系に伝わり、その力で様々な奇跡を起こしたと伝えられる。
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神具
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 18:07 UTC 版)
神殿にある魔力を奉納するための道具。神殿の神具はツェントが領地の礎を設置する際に、聖典とともに作り出される。神々に祈りながら神殿にある神具に魔力を奉納し、一定量を超えると、シュタープで神具が作れるようになる。ただし、シュタープの神具は維持に多大な魔力が必要となる。ローゼマインは神殿の神具はシュタープの神具を作るための補助具のような物と推察している。
※この「神具」の解説は、「本好きの下剋上」の解説の一部です。
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神具
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/28 07:57 UTC 版)
神具としての玉垣は、神棚の宮形を囲う形で配置される神社の玉垣の形状を模した器具である。
※この「神具」の解説は、「玉垣」の解説の一部です。
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神具と同じ種類の言葉
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