古老
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速須佐之男命(ハヤスサノオノミコト) 声 - 大川透 かつてまつろわぬ神であった神霊。数々の神との習合によって作り出された古代日本の英雄神。本来は暴風・嵐を司る出雲の土地神で、砂鉄の産地で崇拝されたことから蛇殺しの鉄剣「天叢雲劍」を獲得して《鋼》の征服神として性質を、太陽神である姉の天照大神を天岩戸に追いやった逸話から環太平洋圏に普遍的な「太陽を隠す」変幻自在のトリックスターとしての性質を手に入れた。 蓬髪で偏屈そうな顔の造りをした、身長180センチメートルを超える巨躯の老人。1000年近く地上で暴れまわっていたが、満足した(飽きた)ために1000年前に隠居するようになった。神でありながら《運命》にクソ喰らえと言うようなはぐれ者で、日本に流れ着き眠りにおちた『最後の王』の寝床を静止軌道上へと移し替えた張本人。近年では正史編纂委員会の相談役を務めており、恵那の後見人として佩刀の「天叢雲劍」を預け、時折力を貸している。正史編纂委員会の者たちなどからは「御老公」と呼ばれ、恵那からは親しみを込めて「おじいちゃま」と呼ばれている。豪快でありながら狡猾さも併せ持つ性格で、ざっくばらんな方と自負しているが、神として『あの世とこの世の均衡』を保つことに務めており、自身の庵を定命の人間が訪れる際には相手を櫛に変えて直接対面することを避けるほか、『最後の王』の正体も知ってはいるが制約により口外することができない。 護堂の資質を見定めようと清秋院家を利用、恵那に命じて現世に細工を施し、護堂を幽世にある自分の庵に連れ込んで対面する。自身の佩刀をかすめ取ったこともあって、護堂を「粗忽だが油断ならない」と高評価している。アニメ版ではこの時に、まつろわぬメティスが星なき夜をもたらすことを護堂に伝える。6巻では、天叢雲に導かれ羅濠教主から逃れてきた護堂に猿猴神君の真の名を教える。護堂の器を図るため、『最後の王』と同じ「高貴なる流浪の英雄」である二郎真君に戦いの相手を依頼したこともある。 恵那が『最後の王』の真名をしつこく問いただそうと交信を図った時は面倒臭がってしばらく無視し続けていたが、年末に行われる大祓の儀の後で会場となった氷川女体神社に招聘され、『最後の王』の始末を人間達に任せることに決めると共に馨の要請で正史編纂委員会のトップを護堂とすることを認めた。魔王内戦の勃発時にはアストラル界の妖精王達の評議場で護堂を待ち受け、《運命》の意図やラーマに対する自分たちのスタンスについて彼に伝えている。 なお、《ユニバース492》にも伊奘冉命の《同盟神》として別の建速須佐之男命が存在するが、異世界のアテナと同じく徹頭徹尾に六波羅蓮たちの敵になっており、容姿も青年である。 玻璃の媛君(Princess of crystal) 護堂が幽世で出会った古老たちの一人。十二単をまとう和風な出で立ちで、透き通った玻璃の瞳と亜麻色の髪に彫りの深いエキゾチックな顔立ちをしている。外見はうら若い美女だが、実年齢では黒衣の僧正を上回る。その正体は万里谷たち媛巫女の祖先にあたる《神祖》。妖精王ではないが、彼らに匹敵するほどに高い霊的な格を持っている。 前世は『最後の王』ラーマの妻である古代インドの大地の女神シーター。ジャナカ王が祭壇を作るために大地を掘りおこした際に地中から発見された大地の精で、『畝の溝』の名をあたえられた。王女として育てられ、王家に伝わるシヴァ神の弓をへし折ったラーマと結婚したが、国を追放された夫と義弟とダンダカの森で隠棲していた時、自身の美貌に目をつけたラーヴァナによって誘拐されてしまう。ラーマによって救い出された後は民から貞節を疑われ、潔白を証明するため生きながら火に灼かれてもまだ認められず、最期は大地の女神に祈って純潔を明らかにして地中の冥界に帰っていった。これらの伝承は、彼女が“生け贄になることで大地に豊穣をもたらす女神”であることを示している。 太古の時代、大地の精気を糧とするためにラーマを信仰する人間の神官たちによって招来されたが、儀式場へ乱入した『十の命を持つ神殺し』によって保護される。数年間は神殺しの元で生活するも最後の戦いの中でラクシュマナに射殺され、神力を強制的にラーマに奪われてしまう。しかし意思だけの存在となってなお神殺しへの恩義から最後の最後で王子への協力を拒み、元は自分の物であった神力を使用不能にすることでラーマの呪力を弱め、神殺しの勝利に一役買った。 その後は長い時を経て《神祖》として転生。『最後の王』に仕える身であったが、彼の元を離れ日本にやって来て自身の血を後世に残す。現世での暮らしに倦んで幽世に渡った時に女神だったころの記憶を取り戻し、他の古老たちと共に1000年間『最後の王』を隠蔽し続けていた。パンドラとは女神であったころの自身とパンドラの祖となる女神が同郷であるため交流があり、クリスマスの時に護堂の夢に入り込んで、ペルセウスが『最後の王』の部下になっているというパンドラの伝言と、王の真名のヒントとして仏典『六度集経』にあるとある竜殺しの一節を伝えたことがある(その約2ヶ月後には、裕理が同じ内容の霊視を得ている)。 「女を救うもの」という共通点から前世で自分を救おうとした『十の命を持つ神殺し』と護堂を重ね、彼を良き王と見込み『最後の王』が復活した時には地上の救世主になってくれると期待している。古老の中では良識派で、他の二人の意地の悪い行動を嗜めることもある。 17巻で、甘粕が突き止めた『最後の王』の真名が真実であることを確かめる為に幽世にやって来た護堂たちの前に現れて、護堂に「幻視の術」をかけて太古に起こった『十の命を持つ神殺し』の生涯を夢として見せ、護堂が難敵を前にしても自らの流儀を変えないことを確かめると彼らを『最後の王』にまつわる記録の保管場所に導いた。その際に、ラーマ王子の力を削ぐために神殺しの数を減らすという思い付きを実行しなければならなくなった時のために、護堂に魔王殺しの毒を持つ鏃を手渡している。その後、妖精郷を訪れたスミスとも対面し、彼に対してラーマと戦うのは当代の神殺しで最も縁のある護堂であるべきという意見を伝え、自分たちの計画に賛同してもらえるよう要請した。 黒衣の僧正 護堂が幽世で出会った古老たちの一人。神ではないが、人を超えた不死の存在。外見は黒衣を着た木乃伊(いわゆる即身仏)で、丁寧な口調に対して反骨精神に満ちている模様。 江戸時代に生きた人間で、地上にいた頃は『最後の王』復活阻止のため、スサノオたちの協力を得て中国の偉大な《鋼》であるまつろわぬ斉天大聖を竜蛇避けとして東照宮に封じている。
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「ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜」の記事における「古老」の解説
ラーゼンボーデン村の村長。禁足地など定められた村の掟を頑なに重視する保守派で、島外からの来訪者にも良い顔をしない。考えの違いからモリッツとは度々口論になる。
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