美貌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 05:42 UTC 版)
貞心尼が美貌であったことは、彼女が後半生を住み暮した柏崎で広く語り伝えられていたので確かである。相馬御風は、貞心尼の美貌を、貞心尼の遺弟で柏崎釈迦堂の庵主として生きながらえていた七十七歳の高野智讓老尼から確かめている。智讓尼は、七歳から二十歳までの14年間、貞心尼と起居をともにしていた。 智讓尼は云った。「わしらが庵主さんほど器量のえい尼さんは、わしは此の年になるまで見たことがありませんのう。」こう云ってから老尼は更に心にその面影を想い浮かべでもするように静に眼をとじながら、「何でもそれは目の凛とした、中肉中背の、色の白い、品のえい方でした。わしの初めておそばに来たのは庵主さんの六十二の年の五月十四日のことでしたが、そんなお年頃でさえあんなに美しくお見えなさったのだもの、お若い時分はどんなにお綺麗だったやら…」というようなことも話した。 — 相馬御風 、「良寛に愛された尼貞心」『貞心と千代と蓮月』1930, pp. 18~19 しかし、声は悪かったらしい。 貞心尼は容貌に於ては人並すぐれた美しい女性であったが、声があまりよくなかった。お経を読む時など、そのきいきい声がひどく聞きにくかった。それで晩年には自分でもそれがいやであったらしく、多くの場合須磨琴と称する一絃の琴を弾いて、それに合せてお経を読んでいた。琴に合せてお経を読むなどは普通の尼さんなどには到底出来ない芸当であると遺弟智讓尼も笑いながら話した。 — 相馬御風 、「良寛に愛された尼貞心」『貞心と千代と蓮月』1930, pp. 45~46
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「美貌」の例文・使い方・用例・文例
- 外面で人は計れない;美貌はただ皮一重
- 彼女は歳をとっても美貌を保っていた
- 美貌も皮一重
- 僕は彼女の美貌のとりこになった。
- 美貌を自慢している。
- 美貌は皮一重。
- 彼女は美貌を売りにしています。
- 彼女は美貌という利点を持っている。
- 彼女は自分の美貌を信じている。
- 彼女はその美貌のため多くの危険をともなった。
- 彼女の美貌もその傷で台無しになった。
- 彼女の美貌は全校の賛美のまとだ。
- 彼女のあたたかい人柄が美貌を一層際立たせている。
- 彼は彼女の美貌と歌をほめた。
- 彼の美貌と礼儀正しい身のこなしに、私はだまされた。
- 善良さには美貌よりも人の心を多くひきつけるものがありますか。
- ベスは美貌を保っている。
- 美貌(びぼう).
- 《諺》 美貌はただ皮一重, 「見目より心」.
- 彼は彼女の美貌に目がくらんだ.
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