えびす【恵比須/夷/戎/恵比寿/蛭子】
読み方:えびす
《「夷(えびす)」と同語源》古くは豊漁の神。のち七福神の一人として、生業を守り、福をもたらす神。狩衣(かりぎぬ)・指貫(さしぬき)・風折烏帽子(かざおりえぼし)をつけ、右手に釣りざおを持ち、左わきに鯛(たい)をかかえている。
ひるこ【蛭子/水蛭子】
ひるこ 【蛭子】
恵比寿(えびす=又は、恵比須、蛭子、戎、夷)
蛭子
姓 | 読み方 |
---|---|
蛭子 | えびす |
蛭子 | えべす |
蛭子 | ひるこ |
蛭子 | ひるし |
蛭子 | ひるね |
ヒルコ
ヒルコ(水蛭子、蛭子神、蛭子命)は、日本神話に登場する神。蛭児とも[1]。
神話の記述
『古事記』において国産みの際、イザナキ(伊耶那岐命)とイザナミ(伊耶那美命)との間に生まれた最初の神。しかし、子作りの際に女神であるイザナミから先に男神のイザナキに声をかけた事が原因で不具の子に生まれたため、葦船に入れられオノゴロ島から流されてしまう。次に生まれたアハシマと共に、二神の子の数には入れないと記されている。棄てられた理由について『古事記』ではイザナキ・イザナミ神の言葉として「わが生める子良くあらず」とあるのみで、どういった子であったかは不明[2]。後世の解釈では、水蛭子とあることから水蛭のように手足が異形であったのではないかという推測を生んだ[2]。あるいは、胞状奇胎と呼ばれる形を成さない胎児のことではないかとする医学者もある[3]。
『日本書紀』では「蛭児」と表記される。一書には複数回現れ、イザナギ・イザナミが生んだ最初または2番目の神として『古事記』に似たものもあるが、本文では三貴子(みはしらのうずのみこ)のうちアマテラスとツクヨミの後、スサノオの前に生まれ、三歳になっても脚が立たなかったため、天磐櫲樟船(アメノイワクスフネ。堅固なクスノキで作った船)に乗せて流した、とする。中世以降に起こる蛭子伝説は主にこの日本書紀の説をもとにしている[2]。この「三歳」は日本書紀で最初に年を数えた記述である。
始祖となった男女二柱の神の最初の子が生み損ないになるという神話は世界各地に見られる。特に東南アジアを中心とする洪水型兄妹始祖神話との関連が考えられている。
伝承・信仰
流された蛭子神が流れ着いたという伝説は日本各地に残っている。『源平盛衰記』では、摂津国に流れ着いて海を領する神となって夷三郎殿として西宮に現れた(西宮大明神)、と記している[2]。日本沿岸の地域では、漂着物をえびす神として信仰するところが多い。ヒルコとえびす(恵比寿・戎)を同一視する説は室町時代からおこった新しい説であり、それ以前に遡るような古伝承ではないが、古今集注解や芸能などを通じ広く浸透しており、蛭子と書いて「えびす」と読む地名ならびに名字も存在する。現在、ヒルコ(蛭子神、蛭子命)を祭神とする神社は多く、和田神社(神戸市)、西宮神社(兵庫県西宮市)などで祀られているが、恵比寿を祭神とする神社には恵比寿=事代主とするところも多い。
平安期の歌人大江朝綱は、「伊井諾尊」という題で、「たらちねはいかにあはれと思ふらん三年に成りぬ足たたずして」と詠み、神話では触れていない不具の子に対する親神の感情を付加し、この憐憫の情は、王権を脅かす穢れとして流された不具の子を憐れみ、異形が神の子の印(聖痕)とするのちの伝説や伝承に引き継がれた[2]。海のかなたから流れ着いた子が神であり、いずれ福をもたらすという蛭子の福神伝承が異相の釣魚翁であるエビス(夷/恵比寿など)と結びつき、ヒルコとエビスの混同につながったとされる[2]。また、ヒルコは日る子(太陽の子)であり、尊い「日の御子」であるがゆえに流された、とする貴種流離譚に基づく解釈もあり、こちらでは日の御子を守り仕えたのがエビスであるとする[2]。
不具の子にまつわる類似の神話は世界各地に見られるとされるが、神話において一度葬った死神を後世に蘇生させて伝説や信仰の対象になった例は珍しいという[3]。
脚注
関連項目
外部リンク
- 福島秋穂「ヒルコ神話をめぐって」『国文学研究』第36巻、早稲田大学国文学会、27-37頁、1967年10月1日。ISSN 0389-8636 。
蛭子(ひるこ)
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「満潮!ツモクラテス」の記事における「蛭子(ひるこ)」の解説
高レートのマンション麻雀を仲間と共に開いており、金銭のプレッシャーで多くのプロを打ち砕いている。
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蛭子(ひるこ)
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「MOUSE (漫画)」の記事における「蛭子(ひるこ)」の解説
70年前、先々代マウス(宙太の祖父)により無音寺に封印されていた吸血鬼。蛭を自在に操ることが出来る。鈴娘が無音寺を調べた際に封印を解いてしまったため、現代に蘇った。封印を解いた鈴娘を操り、さらにはメイを誘拐した。再生能力が非常に高く、決戦時にはマウスとワンが手を結ぶという、異例の事態で決着に挑んだ。その目的は、山之上学園の時計塔に隠された己の半身ともいえる川藻を取り戻すためであった。決戦後は宙太と和解しており、最終決戦の際には力を貸した。
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蛭子
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チベットのミサイル基地に出現。混沌性の原始神格の上に軟体であるため、直接打撃や白黒精霊の合成魔法の効かないタイプらしい。表面の粘膜が絶縁体になっているため、神格魔法の「直列放電(ソドム&ゴモラ)・神罰」も効かなかった。ひつじさん法術戦用端末第伍号が跳ね返した偽ひつじさん(ブラックゴート)の「極冠冷沙(バスティタス・ボレアリス)」に当たって氷漬けになった。
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