作業用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 01:23 UTC 版)
作業用ゴーグルは金属や木材などの材料を加工する際に飛散する切りくず(切粉)やエアダスターで飛ばした塵、雑草の刈払機で生じる飛散物から目を保護したり、釘打機(空気圧で釘を打つ道具)などを使用した作業で操作を誤った場合でも目に障害を負うリスクを軽減するため、あるいは、有害な化学物質を扱う作業や農薬散布、塗装などでは薬品や農薬、塗料といった飛沫や霧滴が目の粘膜に付着しないように用いられる。 日本では保護メガネとも呼ばれ、労働安全衛生規則に使用すべき作業が定められている。同様の目的であるがゴーグルの形態とせず、メガネのようにツルで耳にかけるものや、レンズ部分のみをクリップで保護帽(ヘルメット)の鍔に固定して使う製品や、収納式のシールド面を装備した保護帽もある。 溶接作業においては、熱や電気によって生じる強い光が直接目に入ることを防ぐために、光を大きく遮蔽するレンズを備えたゴーグルが用いられる。特にアーク溶接の際に発生する強力な紫外線やレーザー溶接で使用するレーザー光線は、網膜に障害を負わせる危険性が高いことから、ガス溶接用よりも高い遮光性を持つゴーグルを使用する。遮光性が高いものは視界も遮るため、蝶番でレンズを開閉できるような構造とし、作業時のみ眼前を覆えるようにしたものが一般的に使われる。外部の光の強さに反応して、自動でレンズの遮光能力が切り替わる製品もあり、アーク光を検知した際は、数千分の1秒の早さで切り替わる。スパッタ(火花状の材料片)からの顔面を保護するための溶接面では、覗き穴部分が遮光レンズになっている。 製鉄所においては、溶融した金属で高温の熱源から発せられる輻射熱を軽減するためのゴーグルが用いられる。 ガス溶接作業用ゴーグル 建設現場でのゴーグル リューターやドリルの作業でゴーグルを着用した例 普及型ゴーグル ラボ用 レーザー作業用ゴーグル
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