ゴールド・ラッシュとは? わかりやすく解説

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ゴールドラッシュ


ゴールド‐ラッシュ【gold rush】

読み方:ごーるどらっしゅ

新しく発見され金鉱人々殺到すること。特に、1849年米国カリフォルニア起こったものをいう

国際金融市場で、金に対する買いが殺到すること。

[補説] 書名別項。→ゴールドラッシュ


ゴールド・ラッシュ


ゴールドラッシュ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/06 04:15 UTC 版)

アラスカクロンダイク・ゴールドラッシュにて、盆を使って選鉱するサワードウ(熟練金探求者)

ゴールドラッシュ英語: gold rush)とは、新しくが発見された地へ、金脈を探し当てて一攫千金を狙う採掘者が殺到することである。

狭義では、1848年ごろにアメリカ合衆国カリフォルニア州で起きたカリフォルニア・ゴールドラッシュを指すが、ゴールドラッシュという言葉が現れたのは1870年代半ば以降である[1]

一連のゴールドラッシュは世界のマネーサプライを急増させた。フランス銀行の発券高は1850年の4億5千万フランから1870年に15億5千万フランとなった。プロイセン銀行の方は1850年に1837万ターラーだったのが1870年には1億6326ターラーに達した。金準備の増加は中央銀行の再割引も促進した。イングランド銀行の場合、1847年10月の830万ポンドが1852年の第3・4半期平均で2180万ポンドに増えた。フランス銀行の場合は増加率が5倍近く、1847年の1億2260万フランから1852年の5億8480万フランにまで膨れた。

各地のゴールドラッシュ

ブラジル

ポルトガル帝国植民地での1690年ブラジル・ゴールドラッシュ英語版では、40万人のポルトガル人と50万人の奴隷が鉱業地帯に移住したポルトガル語版[2]アマゾン奥地に多くの採掘人(ガリンペイロ)も流入した。

1817年にはクイアバ・ゴールドラッシュ英語版があり、2000年代以降も奥地の金鉱では一攫千金を夢見て過酷な生活・労働環境下で働く金鉱採掘人がいる[3]。詳しくはGarimpoを参照。

オーストラリア

オーストラリアでのゴールドラッシュは、19世紀後半に複数回発生している。著名なものとしては1851年に発生したニューサウスウェールズ州ビクトリア州のもの[4]、1890年代の西オーストラリア州のものが上げられる[5][6]

  • 1851年 ニューサウスウェールズ州のゴールドラッシュ英語版
  • 1851年 ビクトリア州のゴールドラッシュ英語版
  • 1890年代 西オーストラリア州のゴールドラッシュ英語版

ニュージーランド

ニュージーランドでは、1861年にオタゴ地方でゴールドラッシュが発生した[7]。1864年には、ウェスト・コースト地方でも発生している[8]

  • 1861年 オタゴ地方のゴールドラッシュ英語版
  • 1864年 ウェスト・コースト地方のゴールドラッシュ英語版

カナダ

カナダでは、1896年にクロンダイク地方でゴールドラッシュが発生した。

アメリカ合衆国

カリフォルニア・ゴールドラッシュ当時の採鉱者を運ぶ船の宣伝

アメリカ合衆国では、1799年にノースカロライナ州カバラス郡にある後のリード金鉱英語版で発生したものが最初のゴールドラッシュとされている[9]。30年後にはジョージア州でも発生、1848年には特に有名なカリフォルニア・ゴールドラッシュがこれに続いた。その後、アラスカ州で数回のゴールドラッシュ(ノームフェアバンクス)が発生している。

  • 1799年 リード金鉱英語版
  • 1829年 ジョージア州のゴールドラッシュ英語版
  • 1848年 カリフォルニア・ゴールドラッシュ
  • 1899年 ノーム・ゴールドラッシュ英語版
  • 1900年代 フェアバンクス・ゴールドラッシュ英語版

チリ

チリのティエラ・デル・フエゴでは、1883年からゴールドラッシュが発生しているが、1884年にビルヘネス岬で座礁したフランスの蒸気船アークティキ(Arctique)の救助に向かった部隊が、付近で金を発見した事によるとされることもある[10]

  • 1883年 ティエラ・デル・フエゴのゴールドラッシュ英語版

南アフリカ共和国

南アフリカ共和国では、1886年当時トランスヴァール共和国であったウィットウォーターズランドで金鉱が発生された。

その後1899年に、国内でダイヤモンドが見つかっていた当時のオレンジ自由国と同盟を組み

イギリス帝国(ケープ植民地)側と戦うボーア戦争へ向かった。

当時最新の方法であったマッカーサー=フォレスト法が、低品位金鉱石からの抽出に利用されていた[11]

  • 1883年 ウィットウォーターズランド・ゴールドラッシュ英語版

比喩

転じて、金に投機が集中すること、または比喩的に何らかの投機的なものに人気が殺到することが「○○ラッシュ」と呼ばれる[12]

脚注

  1. ^ Gold rush | Definition of Gold rush at Dictionary.com”. Dictionary.com. 2020年3月29日閲覧。
  2. ^ "Gold rush". ブリタニカ百科事典. 2008. 2008年8月31日閲覧
  3. ^ “NHKスペシャル 大アマゾン最後の秘境・第2集「ガリンペイロ 黄金を求める男たち」”. NHK. (2016年5月8日). http://www.nhk.or.jp/special/amazon/series2/column/02.html 
  4. ^ Wendy Lewis、Simon Balderstone、John Bowan (2006). Events That Shaped Australia. New Holland. ISBN 978-1-74110-492-9 
  5. ^ The Rush for Gold”. 西オーストラリア博物館. 2019年3月8日閲覧。
  6. ^ WA's golden history”. Gold Industry Group (2017年4月13日). 2019年3月8日閲覧。
  7. ^ First major gold rush in Otago 23 May 1861”. ニュージーランド文化・遺産省. 2019年3月8日閲覧。
  8. ^ Carl Walrond (2006年6月2日). “4. West Coast”. Te Ara Encyclopedia of New Zealand. ニュージーランド政府. 2019年3月4日閲覧。
  9. ^ Rebecca Lewis. “The North Carolina Gold Rush”. Tar Heel Junior Historian 45, no. 2 (Spring 2006). ノースカロライナ歴史博物館. 2018年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月3日閲覧。
  10. ^ Martinic Beros, Mateo. Crónica de las Tierras del Canal Beagle. 1973. Editorial Francisco de Aguirre S.A. Pp. 55–65
  11. ^ Micheloud, François (2004年). “The Crime of 1873: Gold Inflation this time”. FX Micheloud Monetary History. François Micheloud: www.micheloud.com. 2006年5月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月4日閲覧。
  12. ^ 温暖化でお宝ザクザク!? ロシア永久凍土の融解でマンモス牙収集ブーム 5000年分がまだ地中に:東京新聞 TOKYO Web”. 東京新聞 TOKYO Web. 2021年1月13日閲覧。

関連項目

出典


ゴールド・ラッシュ!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/16 15:27 UTC 版)

ゴールド・ラッシュ!は、高橋伸哉作曲の吹奏楽曲である。

概略

2002年4月浜松交響吹奏楽団第29回定期演奏会にて初演。親しみやすいメロディーと中級程度の難度で「聴いても楽しく、吹いても楽しい」を目標に作曲。タイトルにある「!」も、明るく陽気な曲想を表している。

曲のテーマは題名通り、1848年に社会現象を引き起こしたゴールド・ラッシュを元にしている。「人間の喜怒哀楽をコミカルに描いてみよう」というアイディアを元に作曲。夢とロマンを求めて「宝の山」に群がった数多くの人々の泣き笑いを、自由な発想で表現した作品である。

楽譜はブレーンから出版(レンタル譜)。現在ブレーンから出ているのは、当初の構想通りのオリジナル版(中~大編成版)と小編成版が出ている。オリジナル版は最低20~30人程度の小編成でも演奏可能だが、小編成版はもっと人数を減らし、最低18人で演奏可能となっている。

曲の構成

この作品は大きく分けて2つのモティーフがある。5度音程の上下跳躍が特徴的な1つ目のモティーフ、ブルー・ノートを伴う2つ目のモティーフが中心素材。それらが様々なかたちに変えながら、A-B-A'(急-緩-急)の進行となっている。また、急激なダイナミックス変化や突然の拍子変化を用いて、金鉱発掘に狂奔した人々をコミカルに表現している。

編成

現在出版されているのは、最低20~30人で演奏が可能なオリジナル版と最低18人から演奏可能な小編成版が出ている。

オリジナル版
編成表
木管 金管
Fl. 2, Picc. Tp. 3 Cb.
Ob. 1 Hr. 4 Timp.
Fg. 1 Tbn. 3 S.C., Cym., S.D., B.D., Tri., Glock., Xylo.
Cl. 3, E♭, Alto, Bass Eup.
Sax. Alt. 2 Ten. 1 Bar. 1 Tub.
小編成版
編成表
木管 金管
Fl. 2 Tp. 2 Cb.
Ob. Hr. 2 Timp.
Fg. Tbn. 2 S.D., S.C., Cym., Tri., Glock., Xylo.
Cl. 2 Eup.
Sax. Alt. 1 Ten. 1 Tub.

参考文献


ゴールドラッシュ(1848年-1855年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/01 02:59 UTC 版)

北カリフォルニア」の記事における「ゴールドラッシュ(1848年-1855年)」の解説

カリフォルニア・ゴールドラッシュ1848年から1855年に、ほとんど北カリフォルニアだけで起こった1848年1月24日にコロマのサッターズミルで金が発見されたのが始まりだった。金発見報せ瞬く間拡がりアメリカ合衆国他地域海外から30万人ほどの人々カリフォルニアに来ることになったサンフランシスコテントが立つ小さな集落からブームの町に変身し道路教会学校など町としての要素建設された。蒸気船のような新し交通機関開発され定期便就航し鉄道建設された。しかし、ゴールドラッシュも否定的な面があった。先住インディアン攻撃され伝統的な住み処から追い出され、金の探鉱環境汚染させた。

※この「ゴールドラッシュ(1848年-1855年)」の解説は、「北カリフォルニア」の解説の一部です。
「ゴールドラッシュ(1848年-1855年)」を含む「北カリフォルニア」の記事については、「北カリフォルニア」の概要を参照ください。

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