騎士竜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 08:38 UTC 版)
「騎士竜戦隊リュウソウジャー」の記事における「騎士竜」の解説
古代のリュウソウ族により作り出された、鎧で体を強化・武装した恐竜たち。6500年前の巨大隕石の落下後、ドルイドンに対抗するための最終兵器としてディノミーゴを始めとした多くの騎士竜が作られたが、ドルイドンが宇宙へと去った後に、その強大な力を恐れられていたため、現代で一部を除いて世界各地の神殿に封印されていたと言い伝えられていた。封印されている間も騎士たちに神殿から力を与えており、ドルイドンが地球に襲来したことを機にコウたちの戦いに呼応して封印が解け、再び復活した。だが、力を怖れられていたというのは表向きの理由であり、実際にはエラスの封印の力が弱まっていることを察知したセトーの手により、封印の楔である聖剣リュウソウカリバーに力を与えるために神殿に封印されていた。また、全ての騎士竜が封印されていたわけではない。 最終決戦ではエラスを封印するため、以下に挙げる全ての騎士竜たちがナイトモードのリュウソウルとともにビームをエラスに発射して光の円環を作って、自らも光と化してリュウソウカリバーに融合。リュウソウカリバーが崩壊したため、騎士竜たちは再度封印されることになる。 過去の恐竜モチーフの戦隊との差別化として、騎士のイメージを足して、オーガニックなイメージが強調された箱状に角張らないプロポーションとなった。 造形物は、ティラミーゴのみスーツが存在し、それ以外はCGとミニチュアで表現している。 ティラミーゴ ティラノサウルスが強化された騎士竜で、リュウソウレッドの相棒。コウによって名付けられた。騎士竜たちを束ねるリーダー格で、真面目かつ優しい性格。リュウソウジャーの危機に自分の意思で助けに駆けつけることもある。武器は両肩のナイトキャノンやテイルウィップ、竜装ウェポンのミニガンとドリル。必殺技はナイトモードのレッドリュウソウルから直接エネルギーを受けることで口から吐くビームブレス。 チーサソウルの効果によって人間大になれるほか、人語も理解することもできる。第7話では独学で勉強したことでテレビで言葉を覚え、自ら言葉を話せるようにもなった。 ういたちが暮らす町の人々とは、草野球の試合に参加したり、小学校の子供たちと一緒に遊んだりするなど良好な関係を築いているが、なぜかメルトのことだけは一方的に嫌っており、「アルト」や「ソルト」、「チルド」というふうに、意図的に違う名前で呼んでいたが、アラクネーマイナソーが小学校を襲った事件でメルトと協力し、少しだけ距離を縮めた。過去の恐竜モチーフの戦隊では、その時々のティラノサウルスの定説に基づいた特徴の見た目が反映されているため、本作品でもそのシルエットを追い直したラインとなっており、前傾姿勢や赤いディテールを額中央に入れている。また、あえて凶暴な顔にし、牙はガブティラよりも牙然としたディテールにするなど鋭角なラインを狙っている。 当初は巨大戦のみ登場する予定であったが、スーツアクターを務めたおぐらとしひろの要望により小さくなって本編にも登場することとなった。 トリケーン トリケラトプスが強化された騎士竜で、リュウソウブルーの相棒。メルトによって名付けられた。武器はフリル状のガード、頭部の2本の角と鼻先の角が長く伸びて進化したナイトソード。 当初は上から目線のメルトの態度に不満げで心を開かなかったが、メルトから地球を守りたい思いを告げられたことで共に戦ってくれるようになった。名前の由来はトリケラトプス+剣。ダジャレによるネーミングだが、綱は全く知らなかったという。 スリーナイツの両腕になるため、形状がアンキローゼとシルエットが対になるように意識された。また、腕に合体した際に武器の剣にもなるため、本来のトリケラトプスよりも角を長くしている。 アンキローゼ アンキロサウルスが強化された騎士竜で、リュウソウピンクの相棒。アスナによって名付けられた。武器は尻尾がハンマー状になったナイトハンマー。 タイガランス 未発見の新種恐竜タイガーサウルスが強化された騎士竜で、リュウソウグリーンの相棒。武器はボディ右側面に装備されたナイトランス。タイガランスとミルニードルは他の3人より遅れて登場するため、流派が違うことを表現するために、シンプルでストレートなものではなく、本作品の世界観にいた恐竜ということとなった。キシリュウオーの玩具を手に取った子供が次に欲しくなるパーツセットとしてかなり細かく分散して余剰なく合体するものとなった。 ミルニードル 未発見の新種恐竜ニードルサウルスが強化された騎士竜で、リュウソウブラックの相棒。武器は背中の剣山のようなスパイク状のナイトニードル。 ディメボルケーノ ディメトロドンが強化された騎士竜。リュウソウレッドによって召喚される。武器は背ビレ状のナイトファン。また、口からは2000度以上の火炎ブレスや火炎トルネードを吐く。 ティラミーゴ同様、言語を理解し話すことも可能。「そもさん、汝に問う」と様々なクイズを出すが、「パンはパンでも、食べられるパンはなーんだ?」などの無茶苦茶なクイズを出し、間違えた者は「愚か者めが!」と灼熱の炎で灰にしてしまう。クイズに正解するには、ディメボルケーノの姿を恐れず、感じたままを答えなければならない。ミイラマイナソーのビームによって暴かれた本音は「みんなとただ話がしたいからクイズを出していた」というもので、ともにビームを撃たれたティラミーゴの本音も聞いたことで和解する。 モサレックスとはお互いを兄弟と呼び合っている。「クイズ好き」という設定はギリシア神話の「スフィンクスのなぞなぞ」から来ている。 他の騎士竜や過去の恐竜モチーフの戦隊との差別化として、炎要素をまとまったキャラとなり、炎のメラメラを背ビレに落とし込んでいる。モサレックスが強化してスピノサンダーになることから、そこから逆算されてデザインされた。 モサレックス モササウルスが強化された騎士竜で、リュウソウゴールドの相棒。武器は三つ叉の尾ナイトライデント(ナイトトライデント)。 ティラミーゴ同様、言語を理解し話すことも可能。かつてのリュウソウ族同士の抗争の経験から、コウたち陸のリュウソウ族を嫌っており、当初は彼らを信じるカナロやオトに彼らと関わることをかたくなに拒否していた。しかし、カナロの説得に応じて共闘した際、自分の知っている陸のリュウソウ族と違うと感じ、お試し期間として彼らを信用することにした。 ディメボルケーノとはお互いを兄弟と呼び合っている。スピノサンダーと同一の頭部となることから、その差別化として単体時のみ頭部の鶏冠が開閉するようになっている。 第15話のアクションはある恐竜映画と同じようなカット割りで表現している。 アンモナックルズ アンモナイトが強化された2体の騎士竜。古代生物モチーフにすることで、子供たちが遊ぶときに思い入れを持つようなものとなっている。 スピノサンダー 兄弟分であるディメボルケーノとモサレックス、そしてアンモナックルズが合体したスピノサウルスの姿をした合体騎士竜。全身で発電した刺々しい雷を開いた口や背中のナイトファンから放つ。モササウルスに顔が似ているスピノサウルスに変化させるために、大きな背ビレが必要となり、竜装ジョイントを活かす玩具合体が行える騎士竜であるディメボルケーノが選ばれた。 シャドーラプター ヴェロキラプトルが強化された騎士竜で、リュウソウゴールドによって召喚される。武器は尻尾のクラヤミガンで、ブラックホールを生成し、ガスや毒など無形の危険物を吸引させる。シャインラプターとは同じモチーフで、闇と光で対になる存在のため、首の竜装ジョイントが左右逆であることを除けば、色違いの同一のデザインとなっている。 シャインラプター ヴェロキラプトルが強化された騎士竜。武器は尻尾のカガヤキソード。味方のあらゆるダメージを輝きで修復することが可能。劇中には未登場だが、玩具ではキシリュウオーやキシリュウネプチューンとの合体が可能となっている。バイザーは煌めいている光の要素を模した二つ目となっている。 コスモラプター シャドーラプターとシャインラプターが合体した合体騎士竜。リュウソウレッドによって召喚される。宇宙のエネルギーを吸収することで特殊空間によるワープが可能。もともと宇宙のエネルギーによって作られた二つで一つの騎士竜で、6500万年前にドルイドンに宇宙へ持ち去られていた。合体してからの足の面などに宇宙要素を入れ、紫を彩色している。白と黒の2つの顔が合体しても1つの顔にならないため、バイザー状のパーツをそれぞれの顔にくっつけることで1つの顔として成立するようにデザインされた。 パキガルー&チビガルー 未発見の新種恐竜パキガルーサウルスが強化された親子の騎士竜で、リュウソウレッドが召喚する。武器は推進式の尾のナイトスラスター。 パキガルーの腹部にチビガルーが収納されている。ティラミーゴ曰く「最強と噂の大パイセン」で、チビガルーはティラミーゴ同様、人語を理解し話すことや、チーサソウルによって小さくなることも可能。実際のモチーフはカンガルー。他とは違い、挿し色にカッパーを入れている。玩具では、ブースターを利用してパキガルー以外の騎士竜にもチビガルーを乗せられるようになっている。 プテラードン プテラノドンが強化された、空の騎士竜。武器は氷の両翼ナイトエッジで、口から吐いた冷凍ブレスで大気中の冷気からつらら弾を錬成して攻撃する。 騎士竜が封印される際に宇宙へと逃れるが、封印されて小さな雛状の姿(ピットモード)になっていたため、飛べなくなって海底に沈んでいたところをオトによって助けられ、ピーたんと名付けられた。ティラミーゴ同様、人語を理解し話すことができる。 第31話にて、オトが封印を解く方法を模索してビルの屋上に立っていたところをワイズルーの攻撃で吹き飛ばされ、地面に激突しそうになったオトを助けようとピーたんが自力で封印を解き、本来の姿(プテラードン)に戻ってオトを救出し、彼女を通じてコウに自身のリュウソウル(ヒエヒエソウル)を渡した。封印したのはプリシャスであり、彼のことをひどく恐れている。変形の流れは、プロデューサーの丸山が以前担当していた『ビーロボカブタック』を元にマスコットキャラクター的な立ち位置のピーたんがカッコ良くなる高低差を押し出している。ピーたんのお腹にあるリュウソウジャーのエンブレムを目立たせるために、内側からシルバー塗装をしている。『キョウリュウジャー』では翼竜モチーフが追加戦士として出ていたが、本作品では最後まで残して最終ロボにすることで1号ロボを陸の恐竜、2号ロボを海の恐竜、3号ロボを空の恐竜という流れになった。玩具で取り入れられたクリアパーツは次作の『魔進戦隊キラメイジャー』へと繋がり、ロボにクリア素材が全面的に打ち出された。 プティラミーゴ ティラミーゴとプテラードンが合体した合体騎士竜。武器はナイトエッジとエネルギー弾。プテラードンのパーツによってティラミーゴの頭部にドラゴンのような角が生えるようになっている。 スペック 名称全高全幅全長重量スピード出力初登場ティラミーゴ44.0m1.8m 34.5m1.4m 68.0m2.8m 2350t 250km/h 1175万馬力 第1話 トリケーン8.5m 8.5m 44.0m 100t 200km/h 50万馬力 アンキローゼ28.5m 150km/h タイガランス17.0m 26.0m 48.0m 500t 350km/h 250万馬力 第4話 ミルニードル22.0m 14.0m 40.5m 400t 250km/h 200万馬力 キシリュウオーフォートレス32.4m 42.1m 68.8m 2550t 150km/h 1275万馬力 第7話 ディメボルケーノ23.1m 16.2m 54.0m 550t 300km/h 275万馬力 第11話 モサレックス16.0m 42.3m 89.1m 1950t 120ノット 975万馬力 第14話 アンモナックルズ6.1m 6.3m 13.2m 50t 80ノット 25万馬力 第16話 スピノサンダー41.5m 28.5m 88.7m 2600t 350km/h 1300万馬力 第17話 シャドーラプター21.3m 8.3m 36.3m 250t 350km/h 125万馬力 第21話 シャインラプター38.0m コスモラプター19.3m 16.3m 38.0m 500t 250万馬力 第22話 パキガルー&チビガルー21.7m 15.4m 28.8m 300t 250km/h 150万馬力 第27話 パキガルー250t 125万馬力 チビガルー6.3m 4.1m 7.1m 50t 300km/h 25万馬力 プテラードン29.4m16.0cm 65.8m15.0cm 47.8m17.0cm 2350t マッハ1.0 1175万馬力 第31話 プティラミーゴ44.5m 65.8m 71.7m 3300t 800km/h 1650万馬力 第32話 ディノミーゴ44.0m 32.6m 74.3m 2150t 250km/h 1075万馬力 劇場版 コブラーゴ13.8m 8.5m 34.0m 100t 150km/h 50万馬力
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