恐竜モチーフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 07:45 UTC 版)
「恐竜戦隊ジュウレンジャー」の記事における「恐竜モチーフ」の解説
本作品では、太古の動物であることから流行とは無関係であり、同時に大きく強い存在が子供たちの憧れであるという理由から、恐竜がモチーフとして選択されている。また、当時マイケル・クライトン原作の小説『ジュラシック・パーク』のベストセラーや、スティーヴン・スピルバーグが監督を務める同作品の映画版の制作が発表されたことも、このメインテーマの選定に影響を与えている。 『恐竜戦隊』と題されているが、哺乳類であるサーベルタイガーやマンモス、翼竜であるプテラノドンなど、恐竜以外の生物をモチーフにしているメンバーが多く、厳密な意味で恐竜に属するのはティラノサウルスとトリケラトプスだけである。これは5体すべてを恐竜にすることで、デザインラインが似通ってしまうことを避けた結果である。初期設定での5体のモチーフには、ティラノサウルス(赤)、トリケラトプス(緑)、プテラノドン(青)、ブラキオサウルス(黒)、ステゴサウルス(黄)が設定されていた。 モチーフとなった実際の生物にかかわらず、本作品では守護獣を「1億7千万年前の人類が各部族の象徴としていた恐竜」と設定している。東映プロデューサーの白倉伸一郎によれば、メインライターの杉村升は『ドラゴンクエスト』のように時代設定などが不明確でもユーザーに受け入れられる世界観を作ることを重視しており、恐竜時代には人類はいないという批判に対してもそれを言ったら人間は変身できないと返していたという。また、守護獣の名称も杉村のこだわりによりモチーフの名前をそのまま用いている。 本作品よりバンダイの戦隊担当となった野中剛は、従来悪役イメージが強かった恐竜のイメージを覆すため、キャラクターの曲線を増やしたり、アーマーを強調するなど様々な提案を行った。また、本作品よりメインデザイナーに昇格したプレックスの加藤大志は大獣神の頭部デザインを人間的にイメージしていたが、最終的に神像をイメージした頭部に変更させている。 それまでは、怪獣に類似するイメージなどから恐竜がヒーローのモチーフに用いられることは少なかったが、本作品以降スーパー戦隊シリーズの定番モチーフの一つとなり、他社作品にも影響を与えたとされる。
※この「恐竜モチーフ」の解説は、「恐竜戦隊ジュウレンジャー」の解説の一部です。
「恐竜モチーフ」を含む「恐竜戦隊ジュウレンジャー」の記事については、「恐竜戦隊ジュウレンジャー」の概要を参照ください。
- 恐竜モチーフのページへのリンク