陣内流柔術一門
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「陣内流柔術武闘伝 真島クンすっとばす!!」の記事における「陣内流柔術一門」の解説
真島 零(まじま れい) 本編の主人公。深見高校一年D組。4月29日生まれ。16歳。身長177cm、体重78kg。前髪と襟足を緑色のメッシュにしている。強気な性格で強敵にも果敢に立ち向かうが、高いところは大の苦手。調子に乗りやすくオープンスケベ、正義感が強いという少年誌主人公の要素を持っている。それ故に多くの人々に好かれている。小学生の頃から喧嘩に明け暮れていたようで高校生に負けて涙する場面がある。その頃出あった望月土武郎に緑頭と言われている。中学生の頃は名の知れた不良であり、その頃の髪型はリーゼント。奈月からは「中学の時はこんなのイナイよってくらい髪はハデなグリーンに染めて暴力沙汰は数知れず」とまで言われている。 小学生の頃、コンビニにて強盗事件に遭遇したところを望月土武郎に救われた。それ以来は陣内流の最強のイメージに惹かれる。「鉄菱拳立て伏せ100回」の入門課題がこなせなかったが、課題をクリアする頃には以前とは別人のような肉体へと変わっていった。 高校入学を機に心機一転し、ヤンキーを辞めて、彼の夢である世界最強の格闘家(オトコ)を目指している。 続編『真島、爆ぜる!!』では、何者かによって6年間の渡米の記憶を消されてしまい、それにまつわる奇怪な事件に巻き込まれる。記憶を消されてはいるが、その肉体や戦闘技術に衰えは無く、子供や美沙を暴漢から守るなど、根本的な所に変化は無い。美沙にも想いを伝えるが断られている。土武郎達を探す足場固めの為、陣内流道場を立ち上げる。亜利雛に対して彼女が自身の能力に苦悩する姿から「放って置けない」という想いを抱いている。2年前まで「ヴリルランド」に居た事が判明した。 望月 土武郎(もちづき どぶろう) 陣内流柔術第11代目宗家。免許皆伝の允許を持ち、柔道も黒帯の腕前。「陣内流柔術教授所」を構えてはいるが、生計はおもに接骨医を営むことで立てている。その強さは光臨館館長・桜井軍侍を倒し、若かりし頃にはアメリカにて異種格闘技戦で無類の強さを誇った。レーザーズ・エッジ(剃刀の刃)の異名を持つ。ちなみに結婚していたこともあるらしいが、妻には逃げられているらしい。 続編『真島、爆ぜる!!』でも登場する。生死不明であったが、最終回で無事救出された。 城之内 将士(じょうのうち まさし) 陣内流柔術第8代目宗家。陣内流史上最強と謳われる。また、明治時代に入るまで伝統古武道であった陣内流に合理的近代化を加えて発展させた「近代祖」といわれる人物でもあり、従来の組打に、蹴当(けりあて。回し蹴り等の足技のこと)を組み込んだ。その技により、警視庁の格技選定を争う柔術諸派の中で唯一柔道を破った。毎日、鉄菱拳立て伏せ3000回をこなし、その拳は瓦15枚を割ったといわれる。単身アメリカに渡り、異種格闘技戦で20年間、全くの無敗を守った。 その後、南下してブラジルに居を構え、一子・広士を儲ける。彼に陣内流の全てを継承させる予定だったが、広士が陣内流で悪事を働いたため激昂。2人は対決したが、実力は将士の足元にも及ばない広士を瞬時に捕まえ、殺法「丸筏」によって脊髄を破壊し再起不能とした上で、勘当した。そして将士は陣内流を伝承させるために日本に帰国し、弟子に陣内流を伝えた。 月形 錯羅(つきがた さくら) 城之内将士の曾孫。広士の孫。18歳。広士が勘当されてからは城之内を名乗ることが許されず、月形を名乗っている。8歳までブラジルで育ち、ブラジルで総合格闘技の道場を経営する神崎家が天涯孤独となった錯羅を親身になって目をかけた。神崎の娘、ステラとは幼馴染。その後、群馬の禅寺の日輪僧堂の住職、平塚泉遊のもとに預けられる。泉遊の孫のさよ子とは幼馴染。 運動神経が抜群であり、蹴当が得意。小柄な体を生かした跳躍力で相手を翻弄する。だが、真島との対決以降、真島の対戦相手に敗北して彼の怒りを引き出すといったかませ犬としての役割が多い。見た目に似合わずかなりの大食漢。 続編『真島、爆ぜる!!』ではブラジルに戻っているとのことだったが、実は群馬に潜伏していた。三浦と連絡を取り合っており、小鹿の病院で古澤の部下に拉致されそうになった亜利雛を助けると同時に新生陣内流と合流する。メグちゃんを襲った暴漢こと「佐々木剣」を過去の試合で倒している。 三浦 初(みうら はじめ) 真島のクラスメイトで友達(ダチ)。正式に陣内流に入門してはいないが、陣内流の古文書の解読やトレーニングマネジメント、セコンドなど、真島のサポートを務める。貧弱ないじめられっ子だったが、真島に付き合って道場で一緒に稽古をするうちに、ある程度の技を習得したようである。 続編『真島、爆ぜる!!』では真島、土武郎、月形のいない道場を自発的に守っており、もはや真島と陣内流柔術に必要不可欠な人物。ブラジリアン柔術の道場に出入りしたり、社会人として大手のスポーツ用品メーカーで勤める傍ら稽古に励んでいた。気弱さは相変わらずであるが、新道場設立の際には真島と共に演武を披露する程の腕前に達した模様。身長173cm、体重71kgと顔立ちや体格も逞しくなっている。真島と美沙共通の友人でもある高校時代のクラスメイト・沢村奈月と交際をしている。 真島 キク 73歳。真島零の祖母。年齢のわりに活発。かなりの相撲好きらしく明星山と零が闘った時は明星山のほうを応援していた。 神崎 光二郎 望月土武郎の元弟子。若いころ、陣内流柔術を学んだことがある。 陣内流柔術の歴史にも興味を持ち20代の頃に城之内将士のルーツを追いかけブラジルへ向かう。ブラジル人女性と結婚し1女を儲け、現在は総合格闘技の道場を経営している。 ステラ・フランシスコ・神崎 神埼の娘で月形の幼馴染。電車に痴漢に遭っていた処を真島に助けられてから彼に対して好意を寄せる。美沙と仲が悪い。月形の事を「チェリオ」と呼んでいる。光臨館の大会以降、月形と一緒に道場に居候していた。 続編『真島、爆ぜる!!』ではブラジルに戻っている。 沢村 奈月 美沙の親友で真島の同級生。当初、真島の事を不良と恐れていたが、彼の人柄を知って打ち解ける。 陣内流道場を溜まり場にしており、真島達と食事を共にしたりと、美沙よりも出番が多い。光臨館の大会で出会った津村に好意を寄せていた。 『真島、爆ぜる!』から三浦の恋人。デザイナー志望。高校卒業後、専門学校の学費を稼ぐ為に水商売をしていた。高校時代は三浦に興味が無かったが、真島が帰って来る一年前程にヤクザに絡まれている所を偶然、再会した三浦に助けて貰ったのがきっかけで彼と付き合う事となった。 玉本 英夫 通称・タマ。別の格闘技道場に所属していたが、真島に惹かれ、陣内流柔術道場をサポートするフリーター。『真島、爆ぜる!!』より登場。 メグちゃんと美沙が暴漢に襲われているのを真島が助けた場面にウシケンと共に居合わせたのが、陣内流との出会いである。打撃が得意。 亜利雛に好意を抱いており、彼女に対して疑念を抱く三浦を咎める事がある。 牛尾 健一 通称・ウシケン。タマと同じ格闘技道場に所属していたが、陣内流に理想の格闘技を見出し、道場をサポートする。柔術の使い手。実家のコンビニで働いている。『真島、爆ぜる!!』より登場。 八代 和幸 古澤の運転手兼ボディガードであり、海外で仕事を失って落ちぶれたプロレスラーという経歴を持つ男性。通称「カズ」。だが、ただならぬパワーとタフネスを持っており、真島と渡り合える実力を持っている。義理堅く実直な性格の持ち主で自身が怪我をさせてしまった親友「ジャック・ドノバン」の治療費を世話してくれた古澤に恩義を抱いており、使い捨てにされて一方的に解雇された後も変わっていなかった。だが、古澤の暴力によって変形された女性の顔を視て義憤を覚えている。 新道場の落成式で真島と戦い、敗北後に古澤に解雇される。互いに懸命に戦った事で彼に対して信じられる物を見出した真島によって新生陣内流の一員となる。 土武郎の事を知っている様だが、古澤に口止めされている。真島達は彼の気持ちを尊重し、それを咎める事も問い詰める事もしていない。三浦の試合後に見た真島と三浦を姿を見て彼らに自分の知っている事を全て話す事を決意する。髪型はジャックにより、彼の師匠であるレスラー「バズ・アクロイド」を模した物である。
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