陣内流柔術
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「陣内流柔術武闘伝 真島クンすっとばす!!」の記事における「陣内流柔術」の解説
戦国時代、仙台藩御留流家臣、陣内佐十郎重直が興した流派。500年の歴史を持つ。他門に敗れたことはないとされ、格闘家の間で一目置かれる存在。モデルは柳生心眼流であり、実在する技も作中に登場している。 手技 楔(くさび) 相手の打撃に対して肘で受ける。カウンター狙い。 獅子噛(ししかみ) 瞬転当。最も攻撃しやすい体勢に持っていく。 鉄菱(てつびし) 先勢拳(親指を握り込み、中指の関節部分を突き出した拳の握り)。急所を突く事を前提とした打法。 丸鍔(まるつば) 顎の下からの振り打ち。 差股(さすまた) 相手の死角をついて、両膝に当身を入れる。 百重刺(ももえざし) 攻撃を繰り出した相手の腕・足の急所を満遍なく乱打する。 星兜(ほしかぶと) 上段肘当。敵の頭上から肘を振り下ろす。 打鎰(うちかぎ) 相手の受身を封じて自滅を誘う。 回転蹴当 陣内流には、十八ヶ条の回転蹴当が存在する。後独楽(うしろごま) 主に膝を狙った蹴当。陣内流の後ろ回し蹴り。 陽炎(かげろう) 最初の振り足をフェイントにした二段の飛び回し膝蹴り。その振りが速いほど、実体である反対足の膝蹴りの威力が増す。 不知火(しらぬい) 相手の突きを受けると同時に足を出し、相手の突きの威力を利用してカウンターで顎を蹴り上げる。 巻雲(まきぐも) 真後ろの相手に対して蹴りを入れる。 廻鉢(まわりばち) 相手の首に巻きつくように飛びかかり、実体は回転膝蹴り。フェイント要素もある。 鉄鞭(かなむち) 一旦相手の攻撃を受けてからの前回し蹴り。カウンター狙い。 曲輪(ぐるわ) 2度の蹴りのフェイントを経て、実体は振り上げる踵蹴り。月形が得意としている。日本に伝わる十八ヶ条に存在しない技。 蹴当 山階羽(さんがいばね) 高所から飛び降りて、上段・中段・下段と一気に蹴りを入れる。金兄弟戦で月形が披露。 水蜘蛛(みずぐも) 相手のアキレス腱を狙った踵蹴り。 吹き返し 相手の手首などを極め、膝蹴りで返す。 周転当身術 鬼会(おにだまり) 山勢巌の構えから入る技の打撃を払い、肘に当身を入れ、そのまま肘で脇腹に当身を入れる。足を払いながら、肩で肋骨あるいは鳩尾に当身を入れる。うまく決まれば、相手を相当に吹き飛ばすことが可能。真島は一時期、この技を多用したため、必殺技扱いされるほどだった。 巻鎖(まきぐさり) 下段蹴りと見せかけて実体は裏拳。フェイント要素もある。 膝丸(ひざまる) 鬼会の変化技。上段の蹴りを受け、膝に拳当肘と二段を入れ、そのまま投げ足を掴み。軸足を払って 投げ技 片羽斬(かたはぎり) 相手が突いてきた所をかわし、肘関節を極め、後ろに投げる。 国崩(くにくずし) 相手の投げをかわし、逆に投げる。 旋風台(せんぷうだい) 首を絞め、肘関節を極めて投げる。投げた後に極めた関節を折る、または絞め落とす。 連城砲(れんじょうほう) 両肘関節を壊し、さらに金的をも蹴り上げる捨身技。 蛇頭砕(じゃとうくだき) 首を極めて投げる。 逆鉾(さかほこ) 相手の身体を逆さから投げ落とす。 達磨投(だるまなげ) 相手の受身を封じて投げ落とす。 極め技 片羽絞(かたはじめ) 片腕を極めて首を絞める。 鐙(あぶみ) アキレス腱固め。 蝶形(ちょうなり) 腕拉ぎ逆十字。両足を交差させて反対側の腕を抑え込み、外れにくくする。 捻芭蕉(ねじりばしょう) 両膝関節を捻る。足首など足の関節を万遍なく極め、ダメージを与える 三目札(みつめざね) 踝、膝、股の足関節3ヶ所の同時極め。 構え 斬鉄の構え 両手の甲を相手に向け、体を丸め中心線上の急所を守る。手の甲を相手に向けるのは腕の内側の血管や神経を守るためである。刃物を持った相手に有効な構え。 天地陰陽(てんちいんよう)の構え 右手は上丹田、左手は下丹田に持って行き、半身に構える。中丹田を中心に力のエネルギーが循環し、あらゆる技への転換が可能。 山勢厳(さんせいがん)の構え 天地陰陽の構えと対を成す構え。左手は上丹田、右手は中丹田に構える。原理は同じ。 無為(むい)の構え 両手共に下丹田に正面に構える。一見してノーガードのように見える。 裏手 雷車(いかずちぐるま) 両腕を逆に交差させて、肘関節をめそのまま投げる。受身を封じ脳天から地面に叩き落す。いわゆる十字背負いである。 漆折(うるしおり) 相手の蹴り足に足を掛け、膝に全体重を乗せ踏みつけることで、膝を折る。 丸筏(まるいかだ) 片足を丸め、仰け反った状態で脊髄を鉄菱で破壊する。城之内将士が月形錯羅の祖父となる息子・広士を再起不能にさせた技。 逆鷹の羽(さかたかのは) 肘を極めた裏投げ。 奥義 超丹田(ちょうたんでん) 気を練り、巨躯に対応するほどの力を得る。応用で腹を肚に変えることも可能。 秘伝 千人殺(せんにんごろし) 相手の腹へ圧拳を乗せ、その上にさらに圧拳を打ち込み、衝撃で臓器にダメージを与える掌底重ね打ち。目的は内臓を破壊することで、語源はあたかも仙人(せんにん)が何の外傷も与えずに相手を倒す様に似ているところからきている。戦国時代では 鎧の上から相手にダメージを与えるための技だった 二天鋲(にてんのびょう) 圧拳で腹を打ち、さらにアッパー気味に変化させることで、顎へ圧拳と腹への肘打ちと圧拳を同時に打ち込む。真島が碇との試合で使い、同時に決め技となった。 雷電光(らいでんこう) 掌を腹部に当て、指をかけて回転させることで肋骨を粉砕し、内臓を破壊する。 活法 神活(しんかつ) 柔術(殺活法)の特性が活かされた技。心停止した者の心臓に圧拳で気を送り、心臓を動かし拍動を促せる。
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