陣内家
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太字は主要人物。名前の後の数字は年齢。未登場の人物(夏希の祖母など)は、一部を除いて省略した。家紋は丸に結び雁金。 篠原 和雄(55) 篠原 夏希(18) 〈陣内 万蔵〉 篠原 雪子(47) 陣内 理香(42) 陣内 万理子(71) 陣内 理一(41) 陣内 太助(45) 陣内 翔太(21) 陣内 万助(70) 三輪 直美(42) 陣内 栄(89) 池沢 聖美(39) 池沢 佳主馬(13) 陣内 頼彦(45) 陣内 真緒(9) 陣内 典子(37) 陣内 真悟(6) 陣内 万作(68) 陣内 邦彦(42) 陣内 加奈(2) 陣内 奈々(32) 陣内 克彦(40) 陣内 了平(17) 〈陣内 徳衛〉 陣内 侘助(41) 陣内 祐平(7) 陣内 由美(38) 陣内 恭平(0) 陣内 栄(じんのうち さかえ) 声: 富司純子 1920年(大正9年)8月1日生まれ。89歳。夏希の曽祖母。戦国時代から続く陣内家の16代目当主。 元教師で、教え子には政治家、官僚、地方の実力者なども多く、政財界に幅広い人脈を持つ。カリスマ性においては作中に比類なく、一族はもとより、国を動かせるだけの影響力をもち、教え子や古い友人たち(中には現職警視総監もいる)を励ますなどして、OZの不具合による混乱の鎮静化に大きく貢献することとなる。人と人とのつながりの大切さを家族に説き、作品における陣内家団結の重要なキーパーソン。人を見る目に長けており、嘘が発覚した後でも健二に夏希を託す。 ラブマシーンの一件でその場の一族郎党の罵声を浴びながらも悪びれない態度と、開発に自分がなけなしの山を売って持たせていた資金が活用されていた事を明かした侘助に対し宴席で薙刀を振り回して追い出し、「身内の不始末は身内で片付けるよ!」と叱咤する姿を見せる。その後、健二と一緒に花札をして勝利した。 そして翌日の早朝、持病の狭心症により誕生日直前の7月31日に死去する。死亡時刻は午前5時21分、満89歳没(享年91)。実はOZの混乱による影響を受けており、体調が万作に送られていなかった。彼女が万が一の時のために残していた「一番悲しいことは、お腹を空かせる事と一人でいる事。」という手紙が、侘助と陣内家との和解と再結束に繋がった。OZのアバターは陣内家の家紋。 夏希が「自分の彼」と偽って連れてきた健二を一目で夏希を任せられるだけの器がある男と認め、後に夏希による嘘であったことがバレた後も健二に夏希のことを頼んでいる。 栄が一族全員に花札を教えているという設定は、富司が主演した加藤泰監督の『緋牡丹博徒 花札勝負』へのオマージュである。薙刀の一件の直後、健二に自らの介抱を頼み、彼に花札(こいこい)勝負をするよう誘って、「私が勝ったら夏希を頼む」と頼んだのが生前最後の姿となった。彼女の葬儀は彼女の誕生日に行われたため、一族の一部が誕生日の歌を彼女の遺影の前で歌っていた。 陣内 侘助(じんのうち わびすけ) 声: 斎藤歩 41歳。入り婿だった陣内徳衛の隠し子。幼少時に陣内家に引き取られ、栄の養子となった。夏希・佳主馬の祖父達と年の離れた弟で四男ではあるが、栄の孫と同世代。 一族の資産を持ち逃げしたまま10年間行方知れずだったが、栄の誕生日を祝うために親族が集まる中、突然帰ってきた。風来坊だが、天才的な頭脳の持ち主。東大卒で、留学経験もある。アメリカでカーネギーメロン大学の教授としてセキュアプログラミングのブロックとクラック、さらに人工知能の研究をしており、自動クラックAIプログラム「ラブマシーン」を開発した。 口と態度、過去の行状から一族からは嫌われているが、育ての親である栄を内心慕っており、同様に慕ってくる夏希には優しく接する。克彦達三人から一連の責任を問い詰められた際は「俺は(ラブマシーンの)製作者なだけであって、あいつにああしろこうしろ命令はしていない」とこともなげに一族郎党に言い放った上に、皆の前で栄にアメリカ国防総省からの正式オファーの文章を見せながら「これでこの家にじいさんの代以上の多額の金が入るから、ばあちゃんに恩返しが出来る」「ばあちゃんの金のおかげで(ラブマシーンの)独自開発が出来た」と言ったことで怒らせてしまい、栄から突きつけられた薙刀の刃を手で退けて「帰ってくるんじゃなかった」と言い翔太の車を奪って家を出て行く。 その後あてもなくぶらついていた所、パソコンのパスワード(栄の誕生日の英語表記である0108)を使って海外回線で連絡を入れてきた夏希から栄の死を知って大急ぎで引き返し、健二や陣内家と共にラブマシーンを止めるために奔走する。 夏希の初恋相手であり、健二を家族に紹介したときの偽の経歴は彼のものである。いわゆるガラケーを使う陣内家の中で唯一、公開当時に発売されたばかりのiPhoneを使用している。なお、陣内家以外では佐久間がiPhoneらしきスマートフォンを使用している。 最後はアメリカ当局に出頭して一連の事件の原因を告発した。CNNのキャスターは「しかし彼はあくまで開発者にすぎない。実験を一般の場で行った国防総省は責任を免れ得ないだろう」と事件を報じた。 「伊丹十三を完璧にキャラクター化してほしい」という細田の意向に沿って、貞本が若い頃の伊丹をモデルに描きあげたキャラクターである。 陣内 徳衛(じんのうち とくえい) 故人。栄の夫で陣内家の入り婿。作中には非登場。 稀代の放蕩者で、生糸工場・問屋・山といった陣内家の財産のほとんどを食い潰した。愛人を作り、隠し子の侘助を残す。
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陣内家(じんのうちけ)
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陣内栄が当主の一族。戦国時代から続く武家の家柄(先祖の墓が室町時代からある)。先祖は元武田氏家臣で、武田氏滅亡後は上田に身を寄せ、真田家臣として小国ながら郷土を守ってきたらしい。明治になって始めた生糸商が成功して屋敷が大きくなり、周辺の山まで所有するようになるが、栄の亡夫の陣内徳衛が浪費の末に問屋や工場、果ては所有していた山までも売ってしまい現在はほとんど残っていない。コミックス版では、栄が残った土地を密かに所有していたが、10年前に侘助が売ってしまっている。先祖の活躍の紹介として上田合戦が登場する。
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