艦隊構成
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国への必要性を反映し、1960年代から艦艇数は減少が図られた。しかし、その数は規模としての減少であり、艦艇の技術的発展による能力の向上まで加味しているものではない。 1981年に国防相ジョン・ノットの主導で新たな海軍の削減が開始されたが、翌年にフォークランド戦争が勃発した。当時の資源と構造から困難ではあったものの、遠征能力と沿岸活動能力の回復が必要であることが明らかになった。 冷戦の終結は、平和維持活動の一環として世界各地に展開できる航空母艦が必要であった。ボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボ、シエラレオネ、ペルシア湾などがその代表的な事例であった。また、海賊への対策として駆逐艦とフリゲートの各地へ派遣が必要になった。海軍は1990年代から北大西洋における対潜水艦向け艦隊から遠征向け艦隊へと転換させる、いくつかの建艦計画を実施してきた。 潜水艦 イギリス海軍は、イギリス軍唯一の核戦力として4隻のヴァンガード級戦略原子力潜水艦を運用している。ヴァンガード級は次世代弾道ミサイル潜水艦により2028年頃から代替される予定である。 また攻撃型原子力潜水艦として、トラファルガー級3隻とアスチュート級3隻を運用している。2020年代前半までにアスチュート級を4隻追加建造することによりトラファルガー級を代替する予定である。 航空母艦 現在クイーン・エリザベス級2隻が新世代の航空母艦として就役している。計画の遅延と国防予算の縮減により、1番艦の「クイーン・エリザベス」は、売却や2番艦就役後予備役とすることも一時期検討されていた。現在は2番艦の「プリンス・オブ・ウェールズ」とあわせてF-35B ライトニング IIが運用される予定である。 インヴィンシブル級を基に設計されたヘリ空母の「オーシャン」は航空母艦を補完していたが2018年に退役した。クイーン・エリザベス級が同艦の任務も後継する。 海軍補助艦隊に導入された4隻のベイ級ドック型補助揚陸艦と2006年と2007年に導入された2隻のアルビオン級ドック型揚陸プラットホームは海軍の水陸両用作戦能力を強化した。 水上戦闘艦 護衛艦隊は、フリゲートと駆逐艦から構成されており、海軍の伝統的な万能艦として更新が続けられている。2009年に42型駆逐艦からより大型の45型駆逐艦との交代を開始した。45型駆逐艦は当初の契約で12隻が発注されることになっていたが、最終的に6隻の建造となった。主な任務は対空戦であり、高性能なSAMPSONレーダー、アスター 15とアスター 30ミサイルを用いた統合対空システムPAAMSを備えている。 2004年、変動する世界に安全保障を提供(Delivering Security in a Changing World)するべく、国防支出の見直しが行われ、国防相ジェフ・フーンは23型フリゲート16隻のうち3隻を連続経費削減の戦略一環として退役させることを発表し、実行に移され、2011年8月時点で13隻が現役である。次世代フリゲートとしてフューチャー・サーフェス・コンバタント (Future Surface Combatant) が計画されているが、このコンセプトは未だ承認されていない。 その他の艦 1990年代の初期、イギリス海軍は遠洋哨戒艦にアイランド級とキャッスル級の2種類の艦級を整備した。しかし、1997年にそれらの交代が決定された。2001年により大型のリバー級3隻が発注され、ヴォスパー・ソーニクロフトの管理下から2013年まで海軍に貸与という形で取得した。この関係は、技術的な支援と物資保管の支援を含む海軍の負担を縮小する後方支援業務 (Contractor Logistic Support) によって定義された。リバー級のクライドは改修を受け、2007年7月に就役し、フォークランド諸島の警戒艦として派遣された。 掃海艦艇にはサンダウン級機雷掃討艇とハント級掃海艇がある。対機雷艦艇のハント級は従来の掃海艇が行う掃海具を使った掃海と機雷を能動的に捜索、破壊する機雷掃討を統合した艦種であり、必要があれば遠洋哨戒の任務にも従事する。 海軍はイギリス南極観測(British Antarctic Survey)へ提供する専用の艦を委任しており、南極哨戒艦としてプロテクター(英語版)が建造された。4隻のヘクラ級は、海洋調査艦スコットと交代した。より大型のローバックはイギリス大陸棚や浅瀬を調査する。その他の調査艦には2002年と2003年に就役した2隻のエコー級多目的艦がある。 航空機 詳細は「艦隊航空隊」を参照 艦隊航空隊(Fleet Air Arm)は、イギリス海軍の航空機による作戦をつかさどる部門である。 イギリス軍では陸上基地で運用する対潜哨戒機は空軍の管轄になっている。
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艦隊構成
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南雲機動部隊は赤城、加賀、蒼龍、飛龍の空母4隻に対し、護衛艦は霧島、榛名の戦艦2隻、重巡2隻、軽巡1隻、駆逐艦12隻、油槽艦8隻であった。 機動部隊の300海里(約550km)後方に、大和、長門、陸奥の戦艦3隻、空母鳳翔、特殊潜航艇母艦千代田、水母、軽巡各1隻、駆逐艦22隻の主隊、および伊勢、日向、扶桑、山城の戦艦4隻、軽巡1隻、駆逐艦12隻の警戒部隊からなる、山本五十六率いる主力部隊、そして、金剛、比叡の戦艦2隻、空母瑞鳳、千歳含む水母2隻、重巡8隻、軽巡2隻、駆逐艦21隻、輸送艦12隻の攻略部隊が続くという編成であった。この編成では当初の予定通りミッドウェー攻略作戦を行っていたとしても機動艦隊のみで戦うことになってしまい、後衛の主力艦隊は全く役に立たない。 そもそも一航艦は艦隊全体が建制化されていなかったため、南雲中将は部隊としての思想統一や訓練に苦しみ、建制化を望んでおり、連合艦隊も要望して軍令部も必要性を認めていたが一航艦では実現せず、ミッドウェー海戦の戦訓を取り入れた後継の第三艦隊から建制化された。 空母の集団使用は、指揮運用が容易でしかも攻撃力の集中が可能である利点があるが、攻撃を受ける際に一挙に損害を被る危険性があることが最大の欠点である。海戦後、軍令部次長以下と連合艦隊司令部の打ち合わせにおいて、問題だった点として「空母が団子になっていた」こと(集団使用)が挙げられている。しかし、当時の無線電話の現状や無線封止、警戒艦数から見ても分散配備は却って不適当であったと『戦史叢書』では指摘されている。また、打ち合わせでは、艦上戦闘機をミッドウェー基地への攻撃隊の援護に使い過ぎたことも言及されている。もっとも、第一航空艦隊はミッドウェー基地の航空兵力を捕捉撃滅することが主目的であるため、援護に機数を割くのは必要なことであり、連合艦隊も承知していたことで所見にすぎない。海戦後の検討で得られた戦訓には、四空母が同一の状況となり、戦闘機の発着、帰還した攻撃隊の収容などの混雑を招き、第二攻撃隊が発進する前に攻撃を受けたので、戦闘機の発着する艦を一艦に指定するほうが良いことや、攻撃隊の役割ごとで各艦に区分することが挙げられている。 一航艦の戦力としてミッドウェー作戦に参加する予定だった第五航空戦隊は、5月14日に五航戦から珊瑚海海戦の戦死者の報告があり、その損害があまりにも大きかったので、翔鶴と瑞鶴の両艦とも到底次期作戦に使えないことが判明した。さらに17日に呉基地へ帰港した翔鶴は修理に三ケ月は必要であることがわかった。こうして一航艦は3分の1の戦力を失った状態になったが、延期は認められずに実施が決定した。偵察機も能力不足であった。フロート付きの九五式水上偵察機は速力、航続力も不十分であり、高速の二式艦上偵察機は蒼龍に2機用意されたが、まだ試作段階の機体であり、液冷エンジンに故障が多かった。
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艦隊構成
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600隻艦隊構想は15個航空機動群、4個水上打撃群以下の艦隊で構成された。 そのための艦艇として
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