矢沢世代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 14:16 UTC 版)
リキ達と同世代。 矢沢 大起(やざわ だいき) 機械科2年→天坊3年頭。2年生の途中から天坊に転入してきた白髪に青い瞳を持った細身の男。性格は"狂犬"と称されるほど凶暴で神谷にも噛み付く程だが、冷静さと抜群の行動力も兼ね備えている。仲間からは"ロボット"と言われたこともあるなど基本的には冷徹で人間らしさが感じられないが、本人曰く神社や幽霊の類は苦手なようで、自分のすぐ後ろから勢いよく飛び出したヒロポンに声をあげて驚き固まってしまう一面もあった。その実力は天坊最強と称され、細身の身体を活かしたスピードと抜群の身体能力が武器で不意打ちや急所狙い、凶器も躊躇なく使用する。トーナメントでは李及び柳原との喧嘩に勝利し、特に優勝候補とされていた李とは激闘を繰り広げた。決勝では片目が塞がった状態で藤村と対決。自身の怪我を案じた藤村の制止を振り切って自らナイフで瞼の血を抜くなど凶暴さを見せつけ、対決するも既に満身創痍だったため敗北してしまった。しかし、後にリベンジを果たして同世代最強に返り咲き、神谷を闇討ちした犯人を誰よりも速く捕まえたことが決め手で天坊を引き継いだ。 天坊に流れ着くまでは違う土地で暮らしており、地元でも名家だった矢沢家に産まれ、幼い頃から文武両道の少年で周りの憧れの的だった。医者の父とアメリカと日本のハーフである母を持ち、青い瞳は母親譲り。しかし、父親が仲間に金を持ち逃げされて自殺してしまい、白髪も自殺した父親を発見したトラウマによるもの。それがきっかけで周りからは掌を返されてしまい、母親と共に地元から姿を消した過去を持つ。この出来事は自身に深い傷を与え、現在の人物像が築かれたきっかけとなった。それ以来仲間を作ることもせず、特に一度でも仲間を裏切った人間を「何度でも同じことをする」と拒絶しており、花椿の情報を流していた立花の前歯を全部折っている。 3年時の2度目の花椿との抗争時ではその性格から当初は1人で自由に動き回っており、ヒデボーと優也を倒して達也とも互角以上に戦ったが決着はつかなかったため、それ以来達也に一目置いている。また、源三とは個人的に激闘を繰り広げたものの惜敗。彼からは「俺に勝てないようじゃリキには一生勝てない」と言われてしまい、それ以来リキを意識するようになると共にリベンジを誓った。その後は李の説得で派手に動く事はせず、花椿との8対8のタイマン対決では大将としてリキと戦い、当初は持ち前のスピードを活かして金的と彼のケガを攻めるなどして圧倒したが、リキの並外れたタフネスとパワーに苦戦し、死闘の末に倒される。それでも幾度となく立ち上がるなど執念を見せたが、最後は父親との記憶を思い出して力尽きた。抗争後の特に動きはなかったが、立花に刺されて重傷を負って入院してしまい、その際に自分を本気で心配してくれた幹部達を見て初めて穏やかな表情を見せた。その後は父親の墓参りに行き、そこには李をはじめとする「信頼出来る仲間」の姿があった。 李 陽一(り よういち) 電子科2年→3年幹部。秀南中出身。片眉に切り込みを入れており、髪色は2年時は黒だったが3年時には金髪になっていた。常に冷静沈着で合理的な性格のため冷酷に見られることもあるが、実際は仲間に檄を飛ばしたり心配するなど仲間思いの一面もあり、神谷達にも比較的可愛がられていた。テコンドーの経験者で2年最強決定戦では優勝候補とされ、矢沢と1回戦で激闘を繰り広げるも惜敗。しかし、先輩である竹尾からは「天坊の頭脳」、同級生達からは「名参謀」と呼ばれるなど頭の回転も速く、実力も矢沢に次ぐNo.2である。名字の通り在日朝鮮人で中学時代は虐められそうになったが、それを跳ね返してからは強さを求めて喧嘩を繰り返していた。達也の喧嘩を偶然見た際に初めて恐怖感を覚えた過去があり、それ以来達也を越えることを目標としている。 3年時の2度目の花椿との抗争では参謀として天坊を統率し、花椿を追い詰めた。その後の8対8のタイマン対決では7番手として達也と対決。前述の過去及び因縁が判明するとともにテコンドーを活かした多彩かつ威力抜群の足技で互角以上に渡り合い、必殺技の"ネリョチャギ"を放つも間一髪で躱されてしまう。そのまま倒されて殴打を浴び、起死回生の一手として自身の血を目潰しとして吹きかけるも決定打にはなり得ず、返り血を浴びた達也を見て"赤い狼"を連想し敗れた。抗争後は重傷を負った矢沢を誰よりも心配するなど仲間思いの一面を改めて見せた。 藤村 克也(ふじむら かつや) 2年制御科→3年幹部。大柄な体格と目尻の傷が特徴。春木からは「ブーちゃん」と揶揄われて激怒することもあるが、何だかんだ気が合う模様。一方で曲がったことと卑怯なことを嫌うため、卑怯な喧嘩をする松倉との相性はあまり良くない。天坊の中では人一倍矢沢の考えに賛同し、2年最強決定戦では松倉と春木を倒した後に矢沢と対決して勝利し、2年最強決定戦を制するも、矢沢は満身創痍だったため不完全燃焼となった。その後は3年幹部からの制裁を承知で、五分の条件のもと矢沢と個人的に戦い敗北した。そのため矢沢のことは誰よりも認めている。 3年時の2度目の花椿との抗争では指揮権を要求した源三には激怒して(不意打ちで)病院送りにした。その後の8対8のタイマン対決では6番手として優也と対決。体格差から彼を舐め切っていたため投げられた上に腕を折られてしまうが、油断した優也を残った片腕で撃沈させて勝利し、彼を「末恐ろしいガキ」と評価した。 春木 ツトム(はるき ツトム) 電子科2年→3年幹部。逆立てた金髪が特徴。藤村や矢沢を揶揄ったりするなどお調子者な性格で花椿との抗争では相手に対して「恨みはないけど戦争だから仕方ない」と言うなど悪人では無い。実家は「春木宝石堂」という宝石店を営んでいる御曹司のため、幼少時は"ツトム坊ちゃん"と呼ばれていた。中学時代までは有名進学校でトップの成績だったらしいが、父親の一言で天坊に入学した異色の経歴の持ち主。しかし、職業柄身を守るために幼少期から空手を叩き込まれており、本人曰く「サボってばっかり」らしいが、それでも黒帯の有段者。2年最強決定戦では橋元を一撃で倒し、藤村も実力では圧倒するものの経験の差で敗北した。 3年時の2度目の花椿との抗争での8対8のタイマン対決では5番手として、仲間や入院する父親に一勝を捧げるためにも加藤と対決。序盤は砂掛けからのラッシュで防戦一方になってしまうもカウンターの膝蹴りを決め、そのまま勝利した。 柳原 秋太(やなぎはら しゅうた) 2年設備科→3年幹部。島田四中出身で茶髪の長髪が特徴。相棒である米田と比べて冷静な性格。小学生時代は貧乏だったため周りから孤立していたが、そんな自分と唯一仲良くしてくれた米田とは気が合い、中学時代は"四中の二枚看板"と言われていた。そのため1度も喧嘩したことがなかったが2年最強決定戦にて初めて米田と対決し、激闘の末に勝利。それでも彼との友情は変わらなかった。その後は矢沢と対決し、当初はダメージを負った彼に対して優勢だったがバックドロップで敗北。 3年時の2度目の花椿との抗争での8対8のタイマン対決では4番手として"緑のタヌキ"こと緑野と対決。彼の実力の前に一方的に叩きのめされてしまうが一瞬の隙をついて石で頭を割って形勢逆転、両者共倒れの引き分けに終わった。 米田 淳(よねだ じゅん) 2年電気科→3年幹部。島田四中出身で襟足が長い。相棒である柳原に比べて血の気が多く、不良事情にも疎い。柳原とは小学生以来の親友で中学時代は"四中の二枚看板"と言われていた。そのため1度も喧嘩したことがなかったが2年最強決定戦にて初めて柳原と対決し、激闘の末に敗北。悔しさを滲ませながらも彼にエールを送るなど、その友情は変わらなかった。 3年時の2度目の花椿との抗争での8対8のタイマン対決では3番手として"赤いキツネ"こと赤井と対決。声色を揶揄って挑発し、一方的に殴るなど序盤は優勢を保ち、彼の一撃を石頭で受け止めるも貫通されて敗北し、一撃で敗れたことの悔しさを滲ませた。なお、赤井との激闘を経て信じられない悪夢を見た模様。 橋元 正宗(はしもと まさむね) 2年制御科→3年幹部。ガラの悪いことで有名な北中出身で頭を張っていた。オールバックと髭が特徴。かつては常にナイフを携帯しており、菊雄に傷をつけた張本人。しかし自身も脇腹を刺されており、それ以来ナイフの性質を思い知って封印している模様。また、中学時代の仲間が松倉にやられたことがあるらしく、彼の喧嘩スタイルを唯一知っていた。2年最強決定戦では春木と対決。周りからは勝利が確実視されていたが、まさかの一撃で敗北してしまった。 3年時の2度目の花椿との抗争での8対8のタイマン対決では2番手として菊雄と対決。前述の因縁が判明すると共に激闘を繰り広げたが彼に投げ飛ばされてしまい、そのまま倒されて敗北。決着後は敗北したことの罪悪感を感じていたが、柳原に「気にするな」と声をかけられた。 松倉 成二(まつくら せいじ) 2年機械科→3年幹部。天坊幹部の中では最も髪型が変わっており、初登場時はドレッドヘア、2年最強決定戦以降は坊主頭、3年時は茶髪の短髪となっていたが、一貫して髭は生やしている。騙し討ちなどの卑怯な喧嘩を好み、相手に対しても「戦場だったら殺されていた」と言うなど後ろめたさは感じていない模様。そのため卑怯なことを嫌う藤村との相性はあまり良くない。2年最強決定戦では藤村と対決。怪我したフリをして彼を油断させて一方的に殴ったが、一撃で壁際に叩きつけられて敗北した。 3年時の2度目の花椿との抗争では1番手としてカズと対決。わざと遅刻した芝居を打って油断させ、そのまま騙し討ちで勝利した。悔しがるカズに対して「みっともない」と吐き捨てたが仲間達からはあまり良い顔をされず、ヒロポンにも批判されたためカズとはいずれ正々堂々と戦うことを宣言した。
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