湯瓶とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 文化 > 道具 > > 湯瓶の意味・解説 

とう‐びん〔タウ‐〕【湯瓶】

読み方:とうびん

湯沸かし鉄瓶・やかんの類。


ボーフラ

(湯瓶 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/21 23:09 UTC 版)

ボーフラは、湯沸かし道具の一つで、土瓶の一種。主に煎茶道の手前で使う。

名称

流派によって「保夫良」「保宇夫良」の当て字を使ったり、また「湯缶」「湯瓶」「湯沸」とも言う。「ボーブラ」という流派もある。

この名称は、形状がカボチャの実と似ていたために、元々はポルトガル語で「カボチャ」を意味していた単語「abobora」が転用されたという説が有力である。

形状

見た目は急須に似ているが、胴が張り出しまるまるとしているのが特徴である。また、直接火に掛ける道具のため、材質は素焼きの陶器であり磁器製はない。

大別して

  • 上手式:持ち手が上についている物
  • 横手式:持ち手が横についている物

に分けられる。上手式は大型の物が多く瓶掛(小型火鉢)に、横手式は涼炉に合わせることが多い。

煎茶道とボーフラ

茶道ではあるいは鉄瓶など、金属製の湯沸かしを使うことがほとんどだが、煎茶道では「金属製の湯沸かしは茶の味が壊れる」として極力避ける傾向があり、土瓶、とくにボーフラを使って沸かした湯を尊重する。起源となった中国茶では現在もっぱら金属製(主にステンレス製)や耐熱ガラスやかんを使うのとは対照的である。

煎茶の他の道具と同様中国伝来の道具であり、現在でも時代に渡来した伝世品は高値で取り引きされ、珍重されている。特に文政年間に輸入された物は「文政渡」と称され、珍品とされる。「文政渡」の物は土質が良いためか、非常に薄く、まるで紙で作ったやかんを持っているかのようであるという。また表面も素焼きと思えないほど艶があるという。

ボーフラも他の煎茶器同様に国産化されたが、土質の関係で分厚く重い物が多く、渡来品に比べて安物とされる。

参考文献




湯瓶と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「湯瓶」の関連用語

湯瓶のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



湯瓶のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのボーフラ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS