江戸文学への影響とは? わかりやすく解説

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江戸文学への影響

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/27 09:02 UTC 版)

剪灯余話」の記事における「江戸文学への影響」の解説

浅井了意御伽婢子』 には2編の翻案作品がある。巻二の三 《妖怪》は、巻三の五『胡媚娘伝』の、巻三の四 《梅花屏風》は、巻四の四『芙蓉屏記』の翻案である。 青木鷺水浮世草紙御伽百物語』 (おとぎひゃくものがたり1706年)の《花形の鏡》は、巻一の四 『何思明酆都録』から着想林義端の『玉箒木』(たまははき1696年第三巻の一 《詩人亡魂月見の会 付けたり 清水寺詩の事》は、巻三の二 『武平靈怪録』から着想散人 纂述垣根草』(かきねぐさ、1770年第四話在原業平文海に託して冤を訴ふる事》は、巻一の一 『長安夜行録』の、第七話宇野六郎廃寺の怪に遭ふ事》は第三巻の二『武平靈怪録』の換骨脱胎作である。

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江戸文学への影響

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/15 17:55 UTC 版)

剪灯新話」の記事における「江戸文学への影響」の解説

初めに挙げられるものとして『奇異雑談集』(きいぞうだんしゅう)があり、これに『剪灯新話』から3篇が翻訳されている。次に池田正式『霊怪艸』(れいかいそう、あやしぐさ)には『剪灯新話』から8篇が翻訳されている。 江戸文学で、大きな影響顕著ものは浅井了意の『御伽婢子13巻68篇(1666年、瓢水子松雲処士名義上梓)である。 ―― 浅井了意 作 《御伽婢子》の典拠 ―― ( )内は『剪灯新話』の元作品掲載書名。 《御伽婢子巻之一 1 『竜宮の上棟』 (1-1水宮慶会録』から着想巻之一 2 『黄金百両』( 1-2三山福地誌』の翻案巻之二 1 『十津川仙境』 (2-2天台訪隠録』の翻案巻之二 2 『真紅撃帯』 (1-4金鳳釵記』の翻案巻之三 2 『鬼谷に落て鬼となる(了仙貧窮天狗道)』 (4-2太虚司法伝』の翻案巻之三 3 『牡丹燈籠(祈て幽霊契る)』 (2-4牡丹燈記』の翻案巻之四 1 『地獄見てる』 (2-1令狐冥夢録』の翻案巻之四 2 『夢のちぎり』 (2-5 『渭塘奇遇記』の翻案巻之五 2 『幽霊諸将』 (4-1 『竜堂霊怪録』の翻案巻之五 3 『焼亡定限』 (3-1富貴発跡司志』から着想) 巻之六 3 『遊女宮木野』 (3-4 『愛卿伝』の翻案) 巻之七 6 『菅谷右衛門』 (1-3華亭故人記』の翻案) 巻之八 2 『邪神を責殺』 (3-2永州野廟記』の翻案) 巻之八 3 『歌を媒として契る』 (1-5 『聯芳併記』から着想) 巻之九 3 『金閣寺幽霊契る』 (2-3 『滕穆酔遊聚景園記』の翻案) 巻之十 6 『了仙貧窮天狗道』 (4-3修文舎人伝』の翻案) 巻之十一 1 『隠里』 (3-3申陽洞記』の翻案) 巻之十二 2 『幽霊書を父母つかはす』 (3-5 『翠翠伝』の翻案) 巻之十一 3 『易生契』 (4-5緑衣人伝』の翻案同じく浅井了意狗張子』は未完で、没後1692年刊行であるが、これにも『剪灯新話』からの翻案収録されている。 その他、林羅山怪談全書』 (1688年巻第四の六 に『金鳳釵記』が、都賀庭鐘 『英草子』(1749年)には『牡丹燈記』末段翻案が、上田秋成雨月物語』の『浅茅が宿』(『愛卿伝』の翻案)、『吉備津の罐』(『牡丹燈記』から着想)などがある。後の時代三遊亭圓朝落語牡丹灯籠』は、これらの影響受けた作品として著名である。

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江戸文学への影響

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/09 02:07 UTC 版)

今古奇観」の記事における「江戸文学への影響」の解説

今古奇観』は選集であるので、駄作少なく手軽に読めることもあって、江戸時代日本でも流行し影響与えた就実大学丸井貴史によって、『今古奇観』の諸本整理され、『今古奇観』と江戸文学との具体的な関わり明らかになった。丸井貴史は、都賀庭鐘英草紙』と最も近い本文を持つものは『今古奇観同文堂本bであること、上田秋成雨月物語』は『今古奇観所収作品利用していないこと、式亭三馬『魁草紙』が『今古奇観』に改変施して成立したことなどを指摘している。 日本語訳江戸時代ら行われ、1761年風流快史〉による、第七卷賣油郎獨占花魁』の抄訳通俗赤縄奇縁』がある。 また、第二十七卷 『錢秀才錯占鳳凰儔』は森羅子 作 『月下清談』(1798年)の粉本である。1816年には、淡斎主人 訳 『通俗古今奇観つうぞくこきんきかん)』という抄訳版本刊行された。これにも第七卷賣油郎獨占花魁』が含まれており、江戸人気作品だったことが想像される。 ―― 翻案作品等 ―― ( )内は影響与えた今古奇観』の作品浅井了意 作 《御伽婢子1666年第三巻藤原基頼海賊に逢事』(第三十七卷 崔俊臣巧會芙蓉屏 の翻案同 上狗張子1692年第七巻飯森兵助陰徳報い』(第十六卷 講公窮邸遇俠客翻案都賀庭鐘 作 《古今奇談 英草紙1749年第二編 『馬場求馬妻を沈て樋口が聟と成話』(第三十二卷 金玉奴棒打薄情郎 の翻案同 上古今奇談 英草紙1749年第三編 『豊原兼秋音を聴て国の盛衰を知話』(第十九卷伯牙摔琴謝知音翻案同 上古今奇談 英草紙1749年第四編 『黒川源太主山に入て通を得たる話』(第二十卷 莊子休鼓盆成大道 の翻案同 上古今奇談 英草紙1749年第六編 『三人妓女趣を異にして各名を成話』(第一卷孝廉讓一產立高名翻案同 上古今奇談 英草紙1749年第九編 『高武蔵守婢を出して媒をなす話』(第四卷 裴晉公義還原配 の翻案同 上古今奇談 繁野話1766年第八編 『江口遊女薄情恨み珠玉を沈むる話』(第五卷 十娘怒沉百寶箱翻案同 上垣根草1770年巻の三『靭晴宗夫妻再生縁を結ぶ事』(第三十七卷 崔俊臣巧會芙蓉屏 の翻案第二十六卷 蔡小姐忍辱報仇加味同 上垣根草1770年巻の四山村子孫九世同居忍の字を守る事』の後半部分(第二十九卷 懷私怨狠仆告主 の翻案同 上垣根草1770年、巻の五 『環人見春澄を激して家を興さしむる事』(第二卷縣令競義婚孤女 か設定着想同 上莠句冊1786年第三編 『求冢俗説異同冢の神の霊問答の話』(第十七卷 小妹三難新郎 から設定着想上田秋成 作 《雨月物語1768年第二編 『菊花の約』(これは『古今小説第十六巻 『范巨卿雞黍死生交』の翻案だが、第十九卷伯牙摔琴謝知音参照曲亭馬琴 作 『高尾船字文1796年連判状発見のくだり(第三卷 滕大尹鬼斷家私 か着想同 上小説比翼文1804年、(第二十八卷 喬太守亂點鴛鴦譜 の換骨奪胎作) 同 上椿説弓張月、『そのゝゆき』 1807年、の一部第三十二卷 金玉奴棒打薄情郎 の翻案同 上近世説美少年録』 1828-1834年 第26回後半から第18回まで(第三十九卷 夸妙術丹客提金 の翻案同 上開巻驚奇侠客伝20巻 (1832-1835年、未刊発端第十八卷 劉元雙生貴子 から着想森羅子(しんらし、森島中良) 作 『月下清談1798年第二十七卷 錢秀才錯占鳳凰儔 の翻案南仙笑楚満人なんせんしょうそまひと) 作 『秋色染話枝折』 1824-1927年頃、(第二十八卷 喬太守亂點鴛鴦譜 の換骨奪胎作) 府観天歩(うんぷかんてんぽ) 作 『奇遇5巻 1803年第三十卷 念親恩孝兒 の翻案石川雅望 作 『天羽衣1808年第二卷縣令競義婚孤女 の骨子平春海(たいらはるみ、村田春海未刊の作 『竺志船物語1814年第二十六卷 蔡小姐忍辱報仇翻案第三十七卷も参照司馬芝叟講釈(長咄)『油売郎』 ― 出版没後1816年第七卷 賣油郎獨占花魁翻案近松徳叟(ちかまつとくそう近松徳三) 作 芝居 『侠顔廓日記1801年 及び 改作油商人廓話1803年粉本叟『油売郎』の翻案講談浪曲落語紺屋高尾』・『名物幾代餅』(叟『油売郎』の翻案十返舎一九 作 『通俗油売郎』1824年第七卷 賣油郎獨占花魁翻案

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江戸文学への影響

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/08 17:08 UTC 版)

棠陰比事」の記事における「江戸文学への影響」の解説

江戸時代初期日本に伝来し、林羅山元和元年1615年)に訓点ほどこし羅山門下生伝写して次第世間広まり慶安2年1649年)には安田十兵衛開板仮名草子風『棠陰比事物語』などが出版され元禄年間には広く流布するようになった林羅山所蔵抄本内閣文庫収蔵されている。。『包公案』とともに井原西鶴の『本朝桜陰比事』 (1689年)、『本朝藤陰比事』、滝沢馬琴の『青砥藤綱摸稜案』、『板倉政要』や大岡政談などに影響与えた

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