太虚とは? わかりやすく解説

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たい‐きょ【太虚/大虚】

読み方:たいきょ

おおぞら虚空(こくう)。「広漠たる—」

古代中国宇宙観で、宇宙本体である気の根元的形態。気が散じて空虚になっている状態をさす。


たいきょ 【太虚】

中国で、天空虚空をいう。『荘子・知北遊篇』に「崑崙に過ぎらず、太虚に遊ばず」との古例がある。後漢黄憲日月軌道の外を太虚と呼んだ北宋張載無形宇宙空間が太虚だとし、そこに充満する気が万物形成し消滅するとまた太虚に帰る、とした。明の王陽明は△良知の虚が天の太虚だ▽と述べている。日本では大塩平八郎が張・王の影響受けた

たいきょ 【太虚】

虚はコとも。近代中国の仏教復興運動指導者。姓は張氏。号は華子・悲華・雪老僧など。中華民国成立とともに上海仏教三種革命組織財産学理)を提唱啓蒙誌『海潮音』を発行。『仏教概論』などを含む全書六四巻がある。太虚大師。(一八九〇~一九四九

太虚

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/19 01:16 UTC 版)

太虚
Who's Who in China Suppl. to 4th ed. (1933)

太虚(たいきょ、光緒15年12月18日1890年1月8日) - 1947年3月17日)は、中国中華民国時期を中心に活躍した僧である。釈太虚とも呼ばれる。

事跡

南京の毘盧寺の僧である。

1912年民国元年)、師である天童寺の敬安が、湖広総督張之洞らを中心とした「中体西用」思想に基づいた廟産興学運動により各地の仏教寺院を没収し学校教育のための施設や費用に充てるという施策の進行に反対し、憤死した。これに発奮した太虚は、仏教界の革新・粛正を企図して『覚社叢書』を発刊、自身の『整理僧伽制度論』を収載した。

また、武昌仏学院を設立して人材育成のための青年僧教育機関の経営に乗り出した。そこからは、印順らの優秀な後継者が出た。

更に、世界の仏教徒の協力の必要性を説き、世界仏教連合会を組織、月刊『海潮音』を創刊した。

著書・年譜

  • 『太虚大師全書』
  • 『太虚大師年譜』

「太虚」の例文・使い方・用例・文例

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