暗黒バトラー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 18:02 UTC 版)
「バトルスピリッツ ダブルドライブ」の記事における「暗黒バトラー」の解説
タツミ 声 - 福山潤 邪神皇復活を目論む暗黒バトラーのリーダー。禍々しいデザインの甲冑をまとう。かつて邪神皇を封印をした勇者の長の末裔でもある。その瞳の冷酷さは「龍」に例えられるが、心の内には疲弊していく世界の変革・勇者の一族復興を求める激情を秘めている。自分に目標を与えてくれたシシに対して全幅の信頼を寄せる。 邪神皇封印後、長い緩慢な平和の時代を経て、役目を終えた勇者の末裔は姿を消していき、十二神皇の力の影響が弱まったことでソウルコアの力が異世界に流れ出し世界が疲弊していくのを十二神皇に仕えるエトシンモリ家が静観していることに我慢ができなかった彼は、勇者の末裔として「辰の十二神皇ウロヴォリアス」を入手し一族復興を目指して世界中を旅した。しかし十二神皇を見つけることはできず、邪神皇封印の地であるクリスタルタワーの前で全てを諦めかけた彼の前に現れたシシに「辰の十二神皇ウロヴォリアス」を授けられ、彼女から「邪神皇復活に伴い各地に散った十二神皇は再集結すること、十二神皇をタツミの力で束ねれば邪神皇を支配できる」と教えられ、一族の復興と繁栄を目標として暗黒バトラーを束ね行動してきた。 第32話ではこれまで自らが盲目的に信頼して来たシシに、ソウルコアを破壊する力を持つアルティメットを和巳に与えたことに対して多少の懐疑心を抱いている。 第43話では、すべての十二神皇を手に入れ邪神皇を支配しようとするが失敗。ここでシシに騙されていたことと彼女の正体を知って驚愕する。第48話で、邪神皇を復活させた責任を取るべく十二神皇の元へ向かいシシと対決。シシの操る4体の十二神皇の前に追い詰められるが、キキやイヌイ将軍の加勢で逆転し勝利し、4体の十二神皇を取り戻した。 最終決戦では、エトに自分の過ちを謝罪するとともに、十二神皇を進化させた駿太たちを真の勇者だと認めて彼らに全てを託す。戦いが終わった後は、キキやイヌイ将軍たちと共に、エトに協力してスピリッツワールドの復興を目指すこととなる。 紫デッキの使い手であり、「辰の十二神皇ウロヴォリアス」、「巳の十二神皇ティアマドー」と異魔神ブレイヴの「龍魔神」を操る。 シシ 声 - 真堂圭 タツミの側近を務める褐色の女性。エトのように特殊な能力を持ち、占いなどから予言を行うこともある。その素性は不明だが、本人いわく「天の予言に従いタツミに仕える者」。 かつて邪神皇封印の地クリスタルタワーの前で絶望していたタツミの前に現れ、彼に「辰の十二神皇ウロヴォリアス」を授け、タツミに邪神皇復活が近づけば各地に散らばった十二神皇は再び集結すること、十二神皇の力を持って邪神皇を支配できると伝えた。 その一方で、異世界から召喚した和巳に、ソウルスポットのありかをこっそり教え、駿太への憎しみを募らせ、さらなる力を欲する彼にアルティメットと対峙させるなど暗躍しているため、他の暗黒バトラーたちはいぶかしげに見られている。 第43話でタツミを騙していたことと、封印されていた邪神皇の一部であったことが判明。和巳を傀儡として、タツミを嘲笑いつつバトスピで繋がる全ての世界の支配を目論む。第49話では再び邪神皇と一体化したが、和巳に彼の命を蝕んでいることを明かしてまったため、彼に反旗を翻されたことで敗北。邪神皇と共に再び封印された。 イヌイ将軍 声 - 杉田智和 イノシシ顔の仮面をつけたバトラー。若干片言でしゃべることが特徴。敵を侮ったり、シシや仲間に対して内心毒づくこともあるが、基本的に任務には真面目な実直な性格。タツミに忠誠を誓っており、彼のためなら自分の身を投げ出すことも厭わず、タツミもまた彼のことを「あいつは俺にとって最強の盾」と信頼している。部下思いでもあるようで、部下からの信頼も厚い様子。 スピリッツワールドに来た駿太と初めて対戦するも敗北。その後、第6話にてケンゴーが駿太に挑む際は、ケンゴーが勝てば自分の面子が潰れ、かと言っても駿太の応援は敵への味方を意味すると悩んでいた。ケンゴーが駿太に負けたのを見ても喜んだりはせず、タツミへの自分への信頼を取り戻すために行動することを決意。 そして、第12話でガイオーの壁の試練にタツミへの忠誠心と執念で打ち勝ち亥の十二神皇カラミティ・ボアを入手。更にヨクを倒して彼の「酉の十二神皇ゲイル・フェニックス」を得た。 第35話ではメイに敗北し、その際に自分の治療をしてくれた駿太たち一行に対し、彼らは「スピリッツワールドの疲弊をただ眺めている悪」なのかと疑問に持つ。シシの正体が明らかになった後の第45話では、「真の敵はシシだった」と、キキと共に駿太たち一行を訪ね、シシの正体を話して懺悔と共に協力を求め、彼らの仲間となった。最終決戦では、その覚悟をキキやタツミに「青の勇者」だと認められた。 キースピリットに「黒皇機獣ダークネス・グリフォン」を据えた白デッキの使い手だったが、青の十二神皇「亥の十二神皇カラミティ・ボア」を手に入れてから、このカードをキースピリットとし、デッキ破壊を中心とした青デッキを使用するようになった(白マジックもサポート用として投入している)。 キキ・ベーレシア 声 - 佐倉綾音 黄色の十二神皇にえらばれし勇者の末裔の少女。一人称は「俺」で甲冑をまとったボーイッシュな容姿が特徴。黄色デッキの使い手で異魔神ブレイヴの「天魔神」、およびキモン一族の地で手に入れた「申の十二神皇ハヌマーリン」を操る。 幼少の頃より女性としてではなく、勇者の末裔として、カードバトラーとして育てられてきた。本人は女性として育てられなかったこと自体は気にしていないようだが、「勇者の使命を果たすように」として育てられながらも、勇者は平和な時代ですでに必要とされない存在であり、明確な目的も見つからずそのことに理不尽さ・怒りを感じていた。そんな中でタツミと出会い、彼に「勇者の一族の復興」という目標を与えられたことに感謝している。 変身シーンはスタッフの手により気合の入ったものとなっている。 ヨロイ 声 - 喜山茂雄 緑色の鎧を纏ったキキの相棒。系統:殻人・怪虫などのスピリット中心の緑デッキの使い手だが、シシに洗脳されてからは、「戌の十二神皇グリードッグ」をキースピリットとした青と緑の混色デッキを使用している。 イヌイ将軍が奪ったゲイル・フェニックスを受け取る。後の第19話でヨクに敗北し、ゲイル・フェニックスを奪い返され谷に落ちて生死不明となった。 その後第41話でシシに救われるが、同時に洗脳される。「戌の十二神皇グリードッグ」を探し出し、その使い手となる。第43話ではシシの部下となり、和巳やイオと共にシシによって邪神皇の下に招かれた。 第46話ではグリードッグとカラミティ・ボアを手にして駿太とバトルし、「超・炎魔神」を破壊するなどして善戦するも、「午の十二神皇エグゼシード」が進化した「超・十二神皇エグゼシードF」の前に敗北し、シシの洗脳も解けた。 ケンゴー 声 - 遊佐浩二 長髪を丁髷風にまとめた容姿の整った男。白デッキの使い手。タツミからの信頼も厚いようで彼がメイから奪った「未の十二神皇グロリアス・シープ」を預けられた。第6話では、十二神皇を奪うため駿太に挑むも敗北し「未の十二神皇グロリアス・シープ」を奪い返された。第17話ではシシに召喚された和巳とバトルしあと一歩のところまで追い詰めるが、奮起した和巳の前に逆転敗北した。 デザインについて、制作側から「暗黒バトラーにもカッコいいキャラが欲しい」という要請があったとのこと。その容姿に対し、出番は他のゲスト暗黒バトラー並みに少ない。 赤騎士カブトー 声 - 稲田徹 太鼓をつけた兜を被るバトラー。怪力の持ち主で「…であ〜る」と大仰な口調が特徴。赤デッキの使い手でキースピリットは「天剣の覇王ジーク・スサノ・フリード」。 ワビー、サビー 声 - 川津泰彦(ワビー)、北沢力(サビー) まんまる体系の暗黒双子バトラー。12宮Xレアを使う。 ズッチー 声 - 志賀克也 出っ歯の暗黒バトラー。下っ端のため卑怯な手を用いてでも十二神皇を奪おうとする。大幹部に憧れている。 アザス 声 - うえだゆうじ 暗黒バトラー。アラブ風の格好をした優男。「面倒なのは嫌いなんだ」が口癖。自称「怪盗バトラー」の変装の達人であり、中年の行商人に装うこともできる。 青デッキの使い手でキースピリットは「異海神ディスト・ルクシオン」。面倒くさがりながらも「負けるのはもっと嫌い」と語り、その言葉に違わず青マジックを巧みに使いこなす実力者。 ノブシー 声 - 竹田雅則 中東風の格好をした暗黒バトラー。とある村の道を塞ぎ、「自分に勝たなければここを通さない」と言いつつ次々と村のバトラーを打ち負かして99枚ものカードを奪う横暴を働いていた。赤のバースト中心のデッキの使い手でキースピリットは「超覇王ロード・ドラゴン・セイバー」。 大牙 和巳(たいが かずや) 声 - 小平有希 現実世界のバトスピチャンピオンシップで駿太とバトルし準優勝となった少年。 駿太に敗北したことを快く思っておらず、彼にリベンジすることを諦めていない。ただただ勝利を求める執念深い性格。これは、過去に父親が蒸発して家庭が滅茶苦茶になったたことで「強くなって有名になれば父が帰って来る」「強くいれば、周囲の人たちは自分を慕ってくれる」と考えたため。 あらゆる色を使いこなせると自称し、キーカードに応じてデッキを使い分ける。 シシの手によりスピリッツワールドに召喚され、その力を認められて「午の十二神皇エグゼシード」を手に入れるも、駿太、ヨクに連敗。焦燥から、自分の力を誇示しようとタツミに挑むも惨敗。勝利を欲した彼は、シシの誘いに乗ってアルティメットと対峙。アルティメットの要求に従い、自らの魂であるソウルコアを迷いなく砕いたことにより彼らに認められその力を手にする。 第43話ではアルティメット使いであることにより邪神皇の使い手に選ばれた。自らは邪神皇を支配しているとシシに吹き込まれ、世界を滅ぼして自分が幸せになれる新世界を築くことを目論む。駿太やヨクを排除すべくバトルを挑み、「邪神皇デスピアズ・ゾーク」を召喚して追い詰めようとする。しかし自分が邪神皇の傀儡であり自分の命が削られて死が近いことを、彼をあざ笑うシシに教えられる。恐怖に駆られた彼は正気を取り戻し、駿太とヨクの説得で「父がきっかけをくれたバトスピのおかげで自分は孤独じゃなかった」とようやく気づき、シシの支配にあらがい自ら望んで駿太たちに敗北する。 駿太のおかげで一命はとりとめ、元の世界に帰還した。その後は駿太とバトスピをして友情を育んでいる。 初期設定では名前に「犬」が入っていた。髪型はその名残。 ゴウラ将軍 声 - 茶風林 カニのコスプレをした暗黒バトラー。陸のイヌイと並び称される海の将軍。語尾は「-かに」。専用の船を所有し、カニ鎧姿の部下を従える。海辺の漁港で十二神皇を奪おうとしていた。 イオ 声 - 高橋研二 異世界バスチャーナからやってきた青年で、「丑の十二神皇アバランシュ・バイソン」に選ばれた勇者。伝説に従って、タツミを「龍の子」と称し、彼の盾となることを約束するが、自らを信用できないというキキと対戦。一時は「申の十二神皇ハヌマーリン」の猛攻に追い詰められるが、アバランシュ・バイソンの効果で逆転勝利。バトル後ハヌマーリンを手にするも、キキの勇者としての魂を受け取ることはできないと言ってすぐに返却した。 しかし彼はシシが流した伝説に従って動いているだけであり、彼は伝説に従って邪神皇の創る世界を見ることを望んでいた。そのため、シシの部下となり、和巳やヨロイと共に邪神皇の下に招かれた。 第47話ではアバランシュ・バイソンとグロリアス・シープを手にしてヨクとバトルし、鉄壁の防御を敷いてヨクを追い詰めるが、「酉の十二神皇ゲイル・フェニックス」が進化した「超・十二神皇ゲイル・フェニックスZ」の前に逆転敗北。敗北後、駿太たちの行く手を阻むべく落盤を起こしたが、その後の行方は不明。
※この「暗黒バトラー」の解説は、「バトルスピリッツ ダブルドライブ」の解説の一部です。
「暗黒バトラー」を含む「バトルスピリッツ ダブルドライブ」の記事については、「バトルスピリッツ ダブルドライブ」の概要を参照ください。
- 暗黒バトラーのページへのリンク