メメントモリ
「メメントモリ」の基本的な意味
「メメントモリ」の基本的な意味は、「いつか自分が死ぬことを忘れるな」「死を想え」である。日常生活を送っている内に、死というものを忘れそうになる人に対して、死を意識させるための言葉として使用される。そして、細かな意味合いは、使用する場面に応じて異なる。人は永遠に生きられない、栄華は続かないという戒めとして用いられることもあれば、人はいずれ死ぬものであるため、今を楽しんだ方が良いという意味合いで使う場合もある。また、死に関係する作品のタイトルなど、固有名詞でメメントモリが使われることも多い。その場合、「メメント・モリ」「ミミントモリ」といったつづりになる場合もある。「メメントモリ」の語源・由来
「メメントモリ」は、ラテン語の「memento mori」が由来である。「memento」が「覚えること」、「mori」が「死」を意味する。その音の響きを元に、カタカナ表記したのがメメントモリであり、意味は同じだ。古代ローマでは、戦いに勝利し、凱旋した将軍に対して、使用人が「memento mori」という言葉を使用した。「今日は勝ったが、明日以降はどうなるかわからない。常に死を想え」と、将軍に釘を刺すことが目的であった。そして、いずれ死ぬのだから、今を楽しもうという意味の言葉として、一般人に浸透することとなった。それが、キリスト教の世界においては、いずれ死ぬのだから、現世の栄光や楽しみに執着してはいけないという意味の言葉となった。そのような経緯があるため、現代で使われるメメントモリは、場面によって意味合いが異なる。
「メメントモリ」の類語
「メメントモリ」の類語としては、「ヴァニタス」が挙げられる。人はいずれ死ぬため、生とは空しいものであるという意味の言葉だ。キリスト教における、メメントモリに近い意味合いを持つ。また、今を楽しめという意味の「カルペ・ディエム」も、メメントモリの類語である。「メメントモリ」の対義語
「メメントモリ」の対義語としては、「カルペ・ディエム」が挙げられる。メメントモリの類語でもあるが、死を忘れるなというメメントモリに対して、死を意識せずに今を大切にしろという、反対の意味合いになる場合もある。「メメントモリ(ゲームアプリ)」とは
ゲームアプリの「メメントモリ」は、魔女狩りをテーマにした作品である。特別な能力を持つことで、魔女として迫害された少女たちが、死にたくないという思いを抱えながら、世界を取り戻していくという内容だ。その独特の世界観によって、多くの人の心を惹きつけ、アプリのセルランでは上位に入ることが多い。キャラのグラフィックと音楽に力が入っており、キャラごとに専用楽曲が用意されている。基本的なプレイは、バトルによって敵を倒し、素材を手に入れるというものだ。バトルは、アプリを起動していない間も進行する。また、他のプレイヤーとギルドを組み、ギルド同士で戦うギルドバトルも行える。そして、序盤に強いキャラを手に入れた方が、効率的にゲームを進められる。そのため、初回のボーナスガチャで、強いキャラが出るまでゲームをリセットする、リセマラを行うプレイヤーは少なくない。
「メメントモリ(デッドバイデイライト)」とは
ゲームであるデッドバイデイライト、dbdにおける「メメントモリ」は、キラーが持つ能力のひとつだ。dbdでは、キラーとなったプレイヤーは、他のプレイヤーが操るサバイバーを、フックに吊るして処刑しなければならない。そのフックに吊る動作を省き、サバイバーを直接処刑できるのがメメントモリである。「メメントモリ(モンストアニメ)」とは
モンストの「メメントモリ」は、アニメ1期に登場した闘神キャラである。喪服を着用し、頭には大きな彼岸花を着けているという、死を連想させるデザインのキャラだ。人の心を魂の牢獄に閉じ込める能力を持ち、主人公のライバルである神倶土春馬に憑依した。「メメントモリ」を含むその他の用語の解説
メメントモリ(漫画)とは
「メメントモリ」は、女性をメインターゲットとした作品である。羽曳野凜と桐条緋生という、異母兄弟が主人公だ。そして、凛を守るために緋生が命を落としたことをきっかけに、死神にまつわる能力が目覚めるという内容である。
「メメントモリ」の使い方・例文
「メメントモリ」は、「死を忘れるな」「生に執着するな」「今を楽しむ」といった考え方を指すために使用する。例文にすると、「今生きていることに感謝するためには、メメントモリが重要である」「現世の栄光にすがりすぎている彼は、メメントモリの考えを取り入れた方が良いかもしれない」「彼女は、メメントモリの精神で、自分の生きたいように生きている」といった形だ。メメントモリ
「メメントモリ」とは、「死を意識せよ」「いつか必ず死ぬということを心に留めておけ」という意味のラテン語の箴言(アフォリズム)である。日本語では「死を想え」「汝死を忘る勿れ」のように訳されることが多い。
「メメントモリ(memento mori)」はラテン語の表現である。「memento」は英語の「remember」に相当し、同じく「mori」は英語の「die / death」に相当する。
「memento mori」を英語に直訳すれば「remember to die(死を忘れるな)」あるいは「remember that you have to die(お前は必ず死ぬ、ということを忘れるな)」ということになる。
「メメントモリ(memento mori)」という言葉は、多種多様に解釈できる。古代ローマでは「一寸先は闇(明日も命があるとは限らない)(だから今を楽しめ)(だから気を引き締めて生きよ)」といった意味合いで用いられていたとも言われている。西欧キリスト教文化の下ではキリスト教的死生観を象徴する言葉となり、絵画をはじめとする芸術作品のモチーフとして多用された。
芸術作品のモチーフ(題材)としての「メメントモリ」は、「人はいつかは死ぬ」こと、「死は身近にある」こと、そして「現世の栄華は虚しい」こと、「今を精一杯生きるべきである」こと、等々のメッセージを観る者に投げかける。
ゲーム「メメントモリ」とは
ゲームの分野における「メメントモリ」は、バンク・オブ・イノベーションが2022年に配信を開始したゲームアプリの名称である。通称「メメモリ」。プラットフォームはスマートフォンおよびPCに対応している。ゲーム「メメントモリ」は、「神の呪い」や「魔女狩り」が存在するファンタジー世界を舞台に、過酷な運命を負った美少女たちが戦いを繰り広げるPRGである。美麗イラスト、豪華声優陣、全キャラクターの専用曲が用意されている点などが特徴である。アイテム課金制でプレイ自体は無料。
ゲーム「メメントモリ」における「ゴールド」は、ゲーム内の通貨のことである。「ダイヤ」は、ガチャをひくためのアイテム(いわゆる「課金石」)。「ルーン」はキャラクターのパラメータを強化するアイテムのことである。
ゲーム「メメントモリ」は配信当初から大きな注目と期待を集めた。2022年10月の配信開始タイミングに連動して、バンク・オブ・イノベーションの株価は約4倍に跳ね上がった。「メメントモリ」は配信開始から同年12月末までの間に累計DL数が200万弱に達している。
メメント‐モリ【(ラテン)memento mori】
メメントモリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/21 00:28 UTC 版)
メメントモリ (Memento mori)
- 1 メメントモリとは
- 2 メメントモリの概要
メメント・モリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/26 07:58 UTC 版)
メメント・モリ(羅: memento mori)は、ラテン語で「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」「人に訪れる死を忘ることなかれ」といった意味の警句。芸術作品のモチーフとして広く使われる。
- ^ 田辺元(1964(1957))「メメント モリ」,『田辺元全集 第13巻』,pp165-175,筑摩書房
- ^ “'Memento mori' watch in the form of a skull, known as the 'Mary Queen of Scots' watch.”. Science Museum Group. 2022年9月11日閲覧。
- 1 メメント・モリとは
- 2 メメント・モリの概要
- 3 脚注
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