トランジ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/12 05:48 UTC 版)
トランジ(フランス語: Transi)は、中世ヨーロッパの貴族や枢機卿などの墓標に用いられた、朽ちる過程の遺体の像やレリーフである。
概説
12世紀から16世紀のフランス語ではtransiは死者について使う名詞であり、その動詞形のtransirは「死にゆく」「通り過ぎる」という意味で用いられた[2]。元々はラテン語の動詞transireに由来する。
中世からルネサンス期にかけてのヨーロッパで盛んに作られ、その多くは死後時間の経った死骸の姿で、体には穴があき、蛆やカエルなどが張りついていることが多い。 これらはメメント・モリ(死を想え)と呼ばれる教えにもとづいて、見た者に浮世のはかなさを説くものとなっている[3]
トランジには個人の墓碑以外に、「世のための見世物」となるモニュメント的な墓碑もある。高僧の墓碑では、傲慢の戒めや魂の救済のプロセスなど多数の警句やメッセージが込められ、普通の横臥像(ジサン[1])や跪拝像と組み合わせた多層式墓碑が作られた[2]。
トランジを作った人々は聖俗各界の要人や富裕層であり、生前の遺言によって死後に作られた。トランジの流行は14世紀の後半から16世紀までであり、ルネサンスの開花とともに消滅した。
脚注
参考文献
- 小池寿子『死を見つめる美術史』ポーラ文化研究所、1999年。ISBN 978-4-938547-47-9。
- 加賀野井秀一『猟奇博物館へようこそ : 西洋近代知の暗部をめぐる旅』白水社、2012年1月。ISBN 978-4-560-08186-0。
- 松田徳一郎「gisant」『リーダーズ・プラス』研究社、2000年。ISBN 4767414350。
関連項目
外部リンク
- 小池, 寿子. “身体をめぐる断章 その17 〜心臓という墓〜”. 文化広報誌 『SPAZIO』 No.70. NTTデータジェトロニクス. 2020年2月27日閲覧。
- 『トランジ』 - コトバンク
「トランジ」の例文・使い方・用例・文例
- あなたはトランジッション効果の持続時間を1秒から60秒の間で設定できます
- このトランジスタは大電力用ではない。
- ロンドンとアブダビでトランジットしなくてはならない。
- トランジスタの発明で新しい時代が始まった。
- トランジスターの発明は新時代を画した。
- (電子装置について)トランジスタを備えている
- トランジットにおいて誘導する
- トランジスタ(電子回路か装置)を備える
- コレクタからエミッタを分離するトランジスタの部分
- キャリアーの一次流が電極間の領域を通って出る、トランジスタの電極
- トランジスタ中の電極で電子が出てくる
- 実効抵抗が横電場によってコントロールできるチャンネルに、大部分の電流が流れるトランジスタ
- エミッタとして用いられるP型半導体と集電装置として機能するP型半導体の間のN型半導体を備える接合トランジスタ
- 米国の物理学者(英国生まれ)で、電子トランジスタの開発に貢献した(1910年−1989年)
- 砕けやすい灰色の結晶性の元素で、トランジスターに用いられる(シリコンに似た)半導性メタロイド
- 有機合成やトランジスターへの不純物の添加、また毒ガス兵器として用いられる、有毒、無色で可燃性の高い気体
- トランジスターという,電気回路部品
- コレクターという,トランジスターの電極
- ケイ素を半導体に用いたトランジスタ
- トランジスタ回路を使ったテレビ受像機
- トランジのページへのリンク