キリスト教文化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/13 06:29 UTC 版)
天草は16世紀後半にキリスト教が広まった土地で、湾奥の河浦地区には天草コレジヨ(大学・学林)が建てられて神学・哲学・語学教育が行われた。またグーテンベルク式印刷機によって『平家物語』『伊曾保物語』『羅葡日辞典』等の印刷物(天草本)も刊行されるなど、天草キリシタン文化の中心であったとされる。 湾内の小さな入江の漁村・崎津には、昭和9年(1934年)に建てられた崎津天主堂がたたずむ。キリスト教禁制が解かれた明治の初めに御堂が建てられ、現在の天主堂は3代目の建物。天草西海岸を望む大江天主堂とともに鉄川与助の設計である。ゴシック様式の天主堂の正面はコンクリート造りだが、後部は木造、内部は教会建築では珍しい畳敷きになっている。近くの丘の上にある「チャペルの鐘展望公園」からは、崎津地区や羊角湾、天草灘を一望することができる。崎津天主堂やこの地区の風景は、「重要文化的景観」、「日本の渚百選」、「かおり風景百選」、「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に選ばれている。
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