メカニック・用語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/09/26 07:46 UTC 版)
「今宵、銀河を杯にして」の記事における「メカニック・用語」の解説
マヘルシャラルハシバズ エクセル64028型人工知能を搭載した戦車。識別番号840404。型式はDMT5 マークIIIで、「マヘル-シャラル-ハシ-バズ」(Mahershalalhashbas)の名はパーソナルネームであり、ヘブライ語で「戦利品へ急行せよ」を意味する。通称はマヘル。しかしその名は特に意図して付けられた物ではなく、アムジの「解りにくく長い名前を付けておけば、お偉方が何らかの手違いでマヘル関連のトラブルを引き起こすかもしれず、そうしたらマヘルと自分達はお偉方がトラブル処理に手間取っている間、戦場に出る事なく後方で堂々とサボれる」という考えによる物である。この作戦は成功し、第721連隊の指令コンピューターは発狂。アムジたちは13日間出撃を免れる事ができた。 作品の舞台は数千年後の未来であるが、その性能は現在の戦車を底上げした程度であり、特に現在の兵器体系を逸脱する物ではない。これは、過去のドーピアにおいて兵器を高度に自動化したところ、自らの存在意義を哲学的に思考し始めて役に立たなくなったためらしい。 重戦車とも呼ばれる大型戦車で、重量はドーピア上で60 t。乗員は3名で、その他に荷や4名の人員を搭乗させる事が可能なスペースを持つ。エンジンは主機として4,150馬力のタービンエンジンと、補機として650馬力の五ロータリーエンジンを搭載している。通常時の最高速度は150 km/hだが、アムジたちによって強制酸素供給装置を取り付けられており、これを使用する事によって、停車時から十数秒で秒速20 mを叩き出す事が可能である。また、水深6~7 mほどの深さの川ならば潜水して渡河することが可能。 武装は主砲である対空砲撃や連射も可能な75口径の長砲身砲1門の他、砲塔後部に位置する、砲塔とは独立して旋回する13mm連装対空ガトリング砲と、対軟標的用のリモコン機関銃が1基ずつ。その他にも煙幕発生装置や、対空ガトリング砲と連動する対空レーダーなどを有している。 実は、開発者が勝手に人工知能にEX99ITUなる回路を組み込んでおり、あるパスワードを入力するとその回路が起動し、感情を持った「ある物」(「狼」とも形容される)に変貌する。 ヴェクシレール マヘルの三分の一ほどの大きさの小型の無人対空戦車。高性能な車両とされ、四連装の対空機関砲を装備している。ある程度の知能回路は搭載されているが、主にマヘルなどの他の戦車に管制されて行動する。グランパートを目指すマヘルに3両が随伴した。 タイプ12 マヘルより小型旧式の戦車。カバの様な形状をしている。 オーソリアン 最初にドーピアに入植した地球人。ある程度ドーピアの原理を掴んでいたようだが、現在は何らかの理由で全滅している。 オーソロイド オーソリアンが作り出した人造人間。現在のドーピアの北半球を勢力圏においており、ドールロイドと共にドーピア平和軍を構成している。極めて好色であり、人間とは骨格の一部などが異なる。 ドールロイド オーソロイドが制作したロボット。昆虫型ヒューマノイドといった形状をしている。ハードウェアは工場で生産されるが、ソフトウェアは二人のドールロイドの個体情報を混ぜ合わせ、新しいタイプの物を作り出して使用される。通常は人間やオーソロイドに忠実だが、ゲリラ活動を行っている「ドールロイドゲリラ」も存在する。 アコマディアン ドーピアの原住生物。人間などの生命力が弱ると出現するため、死神にも例えられている。自らに対峙する物に擬態する性質を持つ。正体は石油のような黒い不定形の液体。 バシアン 地球人とドーピアの支配権を巡って争っている異星人。ドーピアの南半球を勢力圏に置いている。裸の猫のような姿をしたヒューマノイドであり、人類とのコミュニケーション手段は確立されていない。気象爆弾や酸化爆弾、対戦車円盤と言った兵器を使用する。 KS888CC+ ドーピア平和維持支援軍・第888航空攻撃旅団の指令コンピューター。参謀本部コンピューターと罵倒しあった末に軍を脱走し、現在では野良コンピューターとなっている。
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メカニック・用語
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「死して咲く花、実のある夢」の記事における「メカニック・用語」の解説
情報車・秋月 正式名称は「電子戦闘情報車」。情報軍・首都圏情報防衛軍団が保有する特殊車両で、通常の武装は装備しておらず、装甲の有無も不明だが「情報軍の“戦車”」であるとされている。装軌式か装輪式かは不明。現場までは専用のキャリアカーで搬送される。 マイクロバスほどの大きさで、車内は外部の空間からほぼ完全に隔離された電磁暗室となっている。車体全体が電磁波の吸収率を変化させられる構造となっており、この機能を用いて、マイクロ波を吸収する事によるアクティブステルスや、地形を利用して多数のゴーストを発生させるなどの事が可能。また、車体に施された微小受発光素子塗装による光学迷彩機能も有しているほか、外部の映像も受発光素子を介して司令席上の全周監視ディスプレイに表示される。そのため、通常の窓は有していない。 情報収集手段として戦術探索コンピューターと戦術支援コンピューター(他の神林作品のメカの様に機械知性体であるかは不明)を搭載しており、これと各種環境探査システムによって一つの戦闘情報システムが形成されている。これに加えて「マタタビ作戦」時には、床下の外部ユニット収納庫にマタタビ装置が搭載された。 動力は燃料電池だが、電波や太陽光なども補助エネルギー源となる。また、機器の排熱を蓄積して緊急時の加速に使用する蓄熱システムも有している。 「車内に幽霊が出る」という噂が絶えないらしい。 マタタビ装置 情報車に搭載された猫用の探査装置。八〇一開発技研隊によって開発された物で、電磁的な情報通信以外の未知の手段を用いて、脳が発する電磁波をキャッチし、意識を追跡する「有機生体システム」であるらしい。黒い円筒形のカプセルで、内部はブラックボックスとなっている。降旗は「中身は猫の脳ではないか」という仮説をたてていた。 チャネリング・ヘッド 商品名は「霊界通信機」。メッセンジャーが生前に制作していた物で、仮想現実に入り込む事が出来る物。死者のデータを入力すれば、あたかも死者と話したような体験が出来る。現実の身体感覚を排除するノイズキャンセラーが装備されており、これが情報軍に危険視されることになった。 情報軍 日本が保有している軍の一つで、降旗曰く「情報・通信に関するプロ」。平事には情報収集・探査や通信の確保、有事には情報撹乱・暗号解析などを任務としている。
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