マクロ‐ウイルス【macro virus】
読み方:まくろういるす
ワープロソフトや表計算ソフトなどで使われるマクロファイルを介して感染するタイプのコンピューターウイルス。マクロ感染型ウイルス。
マクロウィルス
【英】macro virus
マクロウィルスとは、ソフトウェアのマクロ機能を悪用して作成されたコンピュータウィルスの総称である。
マクロウィルスは、マクロ言語と呼ばれる、マクロを登録するためのプログラミング言語を用いて記述される。マクロが登録されたファイルを開くと、感染活動をはじめとするコンピュータに害を及ぼすような一連の処理が自動的に実行されるようになっている。
マクロウィルスは、WordやExcelといった文書ファイルに埋め込まれた状態で、電子メールの添付ファイルなどとして送りつけられる場合が多い。受け取り手としては、文書ファイルが一般的な業務などで利用されているタイプのものであるため、警戒しづらく、うっかり開いてしまいやすいという難点がある。
Microsoft Officeの主要アプリケーションであるWordやExcelは、VBAやWordBasicといったマクロ言語を用いたマクロのプログラミングに対応している。WordやExcelが非常に普及しているせいもあり、VBAなどを悪用したマクロウィルスはこれまでにも多数登場している。
Microsoftが2007年にリリースした「2007 Microsoft Office system」(Office 2007)では、従来はバイナリ形式であったファイルの形式を、OpenXML(OOXML)と呼ばれるXMLベースの形式へと変更している。この際、標準的な文書とマクロが有効な文書とでは異なる拡張子が付けられ、同時に、マクロ有効ファイルのアイコンには注意喚起の「!」マークが付くようになった。なお、Wordの標準ファイルの拡張子は「.docx」、マクロ有効ファイルの拡張子は「.docm」であり、同じくExcelにおける標準ファイルは「.xlsx」、マクロ有効ファイルでは「.xlsm」の拡張子が付くようになっている。
参照リンク
Microsoft Office マクロ ウイルス情報 - (Microsoft Office Online)
コンピュータウイルス
マクロウイルス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 07:14 UTC 版)
Microsoft Officeのマクロ機能を悪用したコンピュータウイルスが数多く作られており、セキュリティ上の大きな脅威になっている。
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マクロウイルス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 21:20 UTC 版)
マクロを悪用したマクロウイルスによる被害も発生している。マクロウイルスは感染したファイルを開くことで自動的に実行され、利用者の意志に関係なくコンピュータ上のデータの削除を行ったり、自身を添付したメールを送信するなど、他のコンピュータウイルスと同様の活動をする。 対策として、出所の不明なファイルを安易に開かないようにすることや、表計算ソフトのセキュリティ機能によってマクロの自動実行機能を無効化することなどが有効である。
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マクロウイルス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 05:48 UTC 版)
「Microsoft Excel」の記事における「マクロウイルス」の解説
Excelでの代表的なマクロウイルスとして、Laroux(ラルー)があげられる。感染したExcelブックを開くと他のExcelブックに対してもウイルスコードをコピーして保存させると共に、スタートアップフォルダにウイルスコードを持ったPersonal.xlsというExcelブックを作成保存する。Personal.xlsはExcelの起動時に自動起動されるため、感染元のExcelブックがない状態でも次々と感染させていくことになる。Laroux自体には増殖の機能しかないものの、その後の数多くのExcelマクロウイルスの原種となった。安全性が不明なファイルは、「マクロを有効にする」もしくは「コンテンツの有効化」をクリックしないことで対処できる。
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