ゴールドプレジャーグループ
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「ケンガンアシュラ」の記事における「ゴールドプレジャーグループ」の解説
近年、成長を遂げたナイトレジャー界最大手企業。創立時期不明(昭和30年代と推測される)。理乃の代で急成長を遂げ、今やその企業規模は拳願会でも上位に食い込みつつある。グループ名は、江戸時代の吉原の遊廓「快楽楼」に由来する。通称「不夜城からの刺客」。企業序列第25位。拳願仕合通算成績36勝7敗。 御雷 零(みかずち れい) 声 - 小野大輔 ゴールドプレジャーグループ正闘技者。通称『雷神』。26歳。前闘技者を難なく倒し、正闘技者の座を獲得した。 暗殺拳「雷心流」の当主。本来、雷心流は政争の類に一切関わらないことを代々鉄の掟として守っていたが、かつて倉吉理乃の暗殺依頼を受けた際、彼女に一目惚れして依頼を放棄。彼女のために掟を破って闘技者となり、「暗殺拳としての雷心流」を終わらせ拳願会の頂点に立ち、不殺の境地に至った新たな雷心流を作るために拳願絶命トーナメントに参戦する。 戦法はスピード重視。高速で動き続けることで相手を翻弄し、手数の多さを活かして堅実かつ的確に急所攻撃を繰り出し相手を仕留めることを得意とする。反面、常人離れした耐久性の持ち主には素手による「殺す技術」が通じにくいため苦手としている。 トーナメントの1か月前にデビュー戦を行い、洪小虎と戦うが、圧倒的な力の違いを見せつけて完勝。「若槻や関林など、他の強豪闘技者と比較してもなお力の底が見えない」とまで評される実力を秘め、初見でさえも存在を気取ることができなかった。 トーナメント1回戦では根津と対決。文字通り一瞬で勝利を収め、ハサドの持つ拳願仕合最短決着記録を更新した。 2回戦ではサーパインと対戦。序盤から執拗に頭部へ攻撃を集中させたものの、思うように打撃の効果を与えられず苦戦を強いられる。しかし大技の隙を見逃さずカウンターを放ち、さらに脳へのダメージを狙って攻撃を繰り出し、手足の骨に大きなダメージを負いながらも勝利。相手を殺さず倒せたことに達成感を覚える。 クーデター中は複数の守護者を相手取り、理乃を庇いつつ悠々と制圧したが、3回戦直前に桐生による襲撃を受け真意を掴めぬまま仕合に臨むことになる。 3回戦では黒木と対戦、理乃の「命令」で暗示を強化することで自身の限界以上の速度を発揮し、相手の動体視力を超えたものの「先読み」で完璧に対応されてしまい、その速度が仇となって痛烈なカウンターを受けてしまう。極限状態の中で全ての縛りを忘れ手数で押す作戦に移行したが、渾身の下突きを心房の位置に打ち込まれ意識を失い敗北した。 トーナメント後も一応闘技者としての籍は残っているが、二度と政争の道具として利用したくないという理乃の意向で対抗戦への参加は見送られた。 名前の由来は建御雷神。使用武術・雷心流 1200年の歴史を持つ一子相伝の暗殺拳。日本神話の雷神・建御雷神が創始したとされる。「政争ニ関スル案件、是ニ関ワラズ。」という信条を持ち、過去歴史の表舞台に現れたのは文永の役と第四次川中島合戦のわずか2回のみ。1588年の刀狩令で武士以外の帯刀が禁じられてからは、素手での暗殺が基本となっている。 その極意は「雷に成る」ことにあり、「雷神が宿る」という自己暗示によるリミッターの解放と、荒業で身につけた走ることに特化した足を使うことで、0からトップスピードまで一瞬で加速し、短距離走でならば呉一族をも上回る速度を発揮する。 速さを重視するがゆえに突進系の技法は全て最短経路を辿るため、軌道が直線的になるという欠点を抱える。とはいえ、一流武術家の動体視力ですら追えない速度にカウンターで対応するというのは机上の空論でしかなく、3回戦までその速度を攻略できた者はいなかった。 主な技 雷閃 雷心流最速とされる伝統的な型。急加速を利用して、相手とのすれ違いざまに突きを加える技。雷心流独自の鍛錬の末に完成する。 体にかかる負担が甚大で短時間しか最高速度は維持できないという弱点もあり、一撃で勝負を決められないほど頑丈な相手には不向き。理乃の能力で暗示を強化することで限界を超えた脅威的なスピードを発揮できるが、その代償として短時間の交戦でも重度の脱水を始めとした肉体的消耗を強いられるという欠点もある。 夢幻歩法 第65代当主・御雷静(みかづち せい)が考案した「雷閃」を放つための型。緩急を付けた不規則な歩法。 陽炎 時代と共に形を変える「常時最新の型」。顔面の経穴である晴明・四白・神庭・迎香・下関・承漿へと部位に応じて打つ型を変え、より深くダメージを浸透させるという突き技。 慘雷(サンライ) 発勁・鎧通し・裏当て・徹しなどと同様、外装を透過して内部に直接衝撃を与える技。体を固定し威力を逃がさないようにして、拳打や頭突きで相手の顎に全衝撃を返すという技。この技だけで仕留めることができなかった場合には、「陽炎」などを併用して小刻みに頭部へ打撃を与え続けて継続的に脳を揺らし、徐々にダメージを蓄積させて相手を倒す。 練氣(れんき) 雷心流の型の一つで、元は中国から伝わった氣のバランスを整えて伝達をスムーズにする技術とされる。現当主である零は氣のなんたるかを完全には理解していないが、不安や焦燥感を打ち消すために戦闘前のルーティンとして欠かさず取り組んでいる。 倉吉 理乃(くらよし りの) 声 - 豊崎愛生 ゴールドプレジャーグループの若き代表。通称『女王蜂』。年齢不明。柔らかな顔立ちにグラマラスなスタイルの美女で、初見からは「拳願会の性的暴風雨(セクシャルバイオレンス)」と呼ばれている。 「性本能(種族保存本能)」で「雄」の「自我本能」を抑圧し、強制的に傅かせる「命令」を発することができるという特異能力を持っており、どんな「超雄」も決して逆らうことができないことから『超雌』と称される。ただし判断力が低下した狂戦士となるのを避けるため、「命令」の強度に段階をつけることで制御しやすくしている。さらに指一本で洪の脳内麻薬を止める、トーナメント出場権を強奪しに来た刺客の隠しカメラに気付くなどしており、「下手な闘技者よりも化け物じみている」とまで言われている。 御雷とは下の名前で呼び合い、膝枕をするなど、単なる闘技者と雇用主以上の関係を築いているようである。ただし御雷が戦えなくなった時のために代理の闘技者候補を3名用意して会場に連れてくるという、堅実な経営者としての側面もある。秘書たちからは「全てが最高」と慕われるが、彼女たちのあまりの有り様から周囲は何があったのかを聞くことができない。 実は東電会長の速水の娘。複雑な家庭環境で育ったせいもあって「不自然な死」に対する嫌悪感を捨てられないという、拳願会員としては欠点となりうる弱さを抱える。仕合中に闘技者を死なせないように、一度でも敗れた闘技者には退職するよう「命令」しているが、そのために闘技者が謎の失踪を遂げるという悪評も立っている。 『ケンガンオメガ』で煉獄との対抗戦が決まった際に、氷室から零の出場要請を受けるが、二度と政争の道具にしたくないとして断固拒否する。対抗戦の会場には訪れており、父に駒として洗脳を受けている義弟の正樹に憐憫の情を向ける。 森 政志(もり まさし) 通称『暴君』。路上仕込みの喧嘩術で勝利の山を築いた、ゴールドプレジャーグループの元・正闘技者。相当な強者だったようだが、ゴールドプレジャーグループの正闘技者を決める戦いにおいて、御雷に瞬殺されてしまう。 音市(おといち) 理乃の秘書。年齢不明。ゴールドプレジャーグループ系列のキャバクラのホステス出身で、現在は経営する側になっている。ナイフの扱いが得意で理乃の護衛役でもあるが、実力は一般人以上闘技者未満。日焼けは太陽光だけでするのがポリシー。 美音(みおん) 理乃の秘書。年齢不明。元ホステスで音市と同様の経歴を持ち、戦闘能力も同程度。刃物の扱いが苦手なので鈍器を使って戦う。
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