西尾幹二とは? わかりやすく解説

西尾幹二

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/15 13:39 UTC 版)

西尾 幹二(にしお かんじ、1935年昭和10年)7月20日 - )は、日本ドイツ文学者評論家。ニーチェの研究でしられる。学位文学博士東京大学)。電気通信大学名誉教授


注釈

  1. ^ 西尾は、小林秀雄三島由紀夫の死の意味を「日本の歴史」と捉え、吉田松陰と比較し[10]、三島事件の象徴性を「この文学者(三島)の自分だけが責任を背負ひ込んだ個性的な歴史経験の創り出したもの」と語っていたことなどから[11]、三島と小林の間に見えにくい形での共感・相互関係があったとみなしている[7][12]

出典

  1. ^ 「著者略歴」(西尾 2008巻末)
  2. ^ 平成27年春の叙勲受賞者名簿”. 内閣府. 2022年6月10日閲覧。
  3. ^ ドイツ語学文学振興会賞授賞論文
  4. ^ 『ヨーロッパ像の転換』、33ページ。
  5. ^ 三島由紀夫三好行雄との対談)「三島文学の背景」(国文学 解釈と教材の研究 1970年5月25日号)。40巻 2004, pp. 622–652に所収。
  6. ^ a b 三島由紀夫「推薦文」(西尾幹二『ヨーロッパ像の転換』新潮選書、1969年6月)。35巻 2003, p. 492に所収。
  7. ^ a b c d 「第二章 一九七〇年前後の証言から」(西尾 2008, pp. 38–81)
  8. ^ a b 「第三章 芸術と実生活の問題」(西尾 2008, pp. 82–169)
  9. ^ 「行為する思索」(中央公論社)に収録。
  10. ^ 小林秀雄江藤淳との対談)「歴史について」(諸君! 1971年7月号)。西尾 2008, pp. 75–77に抜粋掲載。
  11. ^ 小林秀雄「感想」(新潮 1971年1月・臨時増刊号)。読本 1983, pp. 56–57、西尾 2008, pp. 78–79
  12. ^ a b c d e 「第四章 私小説的風土克服という流れの中で再考する」(西尾 2008, pp. 170–223)
  13. ^ 『人生の深淵について』解説
  14. ^ 「日本ショーペンハウアー協会会報」42号
  15. ^ 中島義道 『哲学の教科書』(講談社、1995年5月)
  16. ^ 西尾幹二「不自由への情熱」(新潮 1971年2月号)。西尾 2008, pp. 230–262に所収。
  17. ^ 『毎日新聞』1996年12月3日付大阪朝刊、社会、27面、「『従軍慰安婦強制連行』削除を 歴史教科書でもゴーマニズム宣言 書き直しを陳情」。
  18. ^ 「会創設にあたっての声明を出した同会呼びかけ人(一九九六年十二月二日)声明文」 『西尾幹二全集 第17巻』国書刊行会、2018年12月25日。
  19. ^ 西尾幹二「なぜ私は行動に立ち上がったか―新しい歴史教科書の戦い」 『西尾幹二全集 第17巻』国書刊行会、2018年12月25日。
  20. ^ 貝裕珍. “「新しい歴史教科書をつくる会」のExit, Voice, Loyalty” (PDF). 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部. 2022年6月13日閲覧。
  21. ^ 斉加尚代『教育と愛国―誰が教室を窒息させるのか』岩波書店、2019年5月30日、22-23頁。 
  22. ^ 『<狂気の首相>で日本は大丈夫か』 [要ページ番号]など
  23. ^ a b c d e 三島由紀夫(福田恆存との対談)「文武両道と死の哲学」(論争ジャーナル 1967年11月号)。のち『源泉の感情』(河出書房新社、1970年10月)、39巻 2004, pp. 696–728に所収。
  24. ^ a b c d 三島由紀夫(林房雄の対談)「対話・日本人論」(番町書房、1966年10月)。39巻 2004, pp. 554–682に所収。
  25. ^ 「WiLL」(2008年8月号)の記事について』(プレスリリース)宮内庁、2008年7月10日https://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/koho/taio/taio-h20-0710.html2010年3月4日閲覧 
  26. ^ 『宝島30』1995年4月号 [要ページ番号]
  27. ^ a b 西尾 1994, p.13
  28. ^ a b 西尾 2005, p.27
  29. ^ ヒトラー権力 1995, p.164
  30. ^ 永岑 2001, p.77
  31. ^ 栗原 1997, p.2
  32. ^ ヒルバーグユダヤ上, p.44、50
  33. ^ 西尾 1994, p.24
  34. ^ STIMMT ES, DASS DIE SS IM KZ BUCHENWALD LAMPENSCHIRME AUS MENSCHENHAUT ANFERTIGEN LIESS?
  35. ^ 西尾幹二 (2005年6月). “韓国人はガリバーの小人--真実を薄々知っているがゆえに子供っぽく大騒ぎする”. Voice (PHP研究所): p. 74-81 
  36. ^ 米下院外交委員会への「抗議書」
  37. ^ 抗議書への賛同者一覧
  38. ^ 『GHQ焚書図書開封』[要ページ番号]
  39. ^ 西尾幹二「目覚めよ、保守派! 経産省の幻想に由来する原発事故は鉄道官僚が暴走した中国の新幹線事故と共通する」『SAPIO 2011年8月17日・24日号』、小学館、2011年9月5日、2012年9月18日閲覧 。後にその脱原発論を著作や雑誌で展開し、「左派的論理からではない脱原発論」を模索している。西尾幹二『平和主義ではない「脱原発」―現代リスク文明論』 文藝春秋、2011年。[要ページ番号]
  40. ^ 西尾幹二・竹田恒泰『女系天皇問題と脱原発』飛鳥新社、2012年、262/264頁。
  41. ^ 中川『脱原発のウソと犯罪』、『撃論』Vol.3『脱・原発」を叫ぶ“福島瑞穂のペット”西尾幹二』
  42. ^ お知らせ―中川八洋氏に対する名誉毀損裁判の途中経過報告 西尾幹二のインターネット日録2014年8月13日。なお後にオークラ出版とは自身の要求を飲ませる形で和解成立
  43. ^ 諸君!』2009年6月号座談会
  44. ^ 『西尾幹二のブログ論壇』 [要ページ番号]
  45. ^ (日本語) 【無料版】小川榮太郎大放談プチ 右も左も「変なこと」を言う人だらけ編, https://www.youtube.com/watch?v=G1dFORuIhz0 2021年8月21日閲覧。 
  46. ^ 2011年1月8日の「坦々塾新年会」で公表し、2月6日付で正式発表。※インターネット日録及び内容見本も参照。最初に第5巻、以後は1巻目より刊、最終2巻は2分冊。


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西尾幹二

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三島由紀夫」の記事における「西尾幹二」の解説

ドイツ文学者ニーチェ研究家三島は、西尾初期の著作ヨーロッパ像の転換』(1969年)に推薦文書きその後の『文学宿命――現代日本文学にみる終末意識』(1970年)にも注目した西尾三島宅を訪問した時のことを述懐し礼儀正しく物言い率直ながらも、無名年下人間にも分け隔てなく友人のように接す三島の偉ぶらない物腰感銘受けた語っている。三島嫌いな文化人悪口言ってもからっとしていて陰湿さがまったく無く小田実六本木レストラン前に立っているのを見てその辺りの空気いっぺんに汚れているように感じて一目散に逃げ出したという話も面白く聞かされ大笑いしたという。

※この「西尾幹二」の解説は、「三島由紀夫」の解説の一部です。
「西尾幹二」を含む「三島由紀夫」の記事については、「三島由紀夫」の概要を参照ください。

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