古代ギリシア
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色彩豊かな文明
現存する建造物や彫刻などは白一色であるが、かつては鮮やかな彩色が施されていた[57][58]。劣化して色落ちした物もあるが、1930年頃の大英博物館のスポンサー初代デュヴィーン男爵ジョゼフ・デュヴィーン(美術収集家・画商)の指示で、大英博物館職員によって色を剥ぎ落とされたものも多い。近年になってこのことが公表され、調査によって一部の遺物から色素の痕跡が判明し、CGなどによって再現する試みも行われている。日本のテレビ番組「日立 世界・ふしぎ発見!」では、パルテノン神殿にプロジェクションマッピングで色彩を施した[59]。
脚注
参考文献
- ピエール・レベック著 青柳正規監修『ギリシア文明 神話から都市国家へ』創元社、1993年。ISBN 4-422-21068-8。
- ロバート・モアコット著 青木桃子訳 桜井万里子監修『古代ギリシア 地図で読む世界の歴史』河出書房新社、1998年。ISBN 4-309-61182-6。
- 周藤芳幸著『世界の考古学3 ギリシアの考古学』同成社、1997年。ISBN 4-88621-152-6。→周藤 (1997a)と表記
- 周藤芳幸著『図説 ギリシア エーゲ海文明の歴史を訪ねて』河出書房新社、1997年。ISBN 978-4-309-72564-2。→周藤 (1997b)と表記
- 周藤芳幸、村田奈々子『ギリシアを知る事典』東京堂出版、2000年9月。ISBN 978-4-490-10523-0。
- 周藤芳幸著『古代ギリシア 地中海世界への展開』京都大学学術出版会、2006年10月。ISBN 978-4-87698-816-7。
- 桜井万里子著『古代ギリシアの女たち アテナイの現実と夢』中公文庫、1997年。ISBN 978-4-12-205418-9。
- 桜井万里子著『ギリシア史』山川出版社〈世界各国氏〉、2005年。ISBN 978-4-634-41470-9。
関連項目
注釈
- ^ ギリシャではエーゲ海のミロス島でしか産出しない[6]。
- ^ 山羊、羊に関しては野生種の存在がギリシャでは確認されていないため、アナトリア方面から移入してきたことが確実視されている[8]。
- ^ この地域にはマグーラと呼ばれる小高い丘が存在するが、これは西アジアのテルに相当する新石器時代の集落址であることが多い[9]。
- ^ この名称はこの時代に発達した哲学、諸芸術、自然科学を代表とするものが現在人類にとって普遍的な存在であることから原点という意味で古典期(クラシック)と呼ばれている[31]。
- ^ ただし、この自由というのはあくまでもローマ支配下での自由であり、ギリシャのローマ従属を明らかにしたものでしかなかった[40]。
- ^ 古代ギリシア語は30ほどの文字を組み合わせることによって表記することができたが、線文字Bは明らかにそれ以上の文字が存在したため、古代ギリシア語とは関連がないと考えられていた。しかし、これは古代ギリシア語を文字で表す際に母音、子音などを使用していたのに対して線文字Bは音節文字と表意文字からなっていたためであった。そのため、多くの研究者らは線文字Bはインド・ヨーロッパ語族が使用したものではないと考えていた[56]。
出典
- ^ a b 桜井 2005, p. 16.
- ^ a b 周藤 1997a, pp. 20–21.
- ^ 周藤 & 村田 2000, pp. 19–20.
- ^ 周藤 1997a, p. 21.
- ^ 周藤 1997a, p. 22.
- ^ a b 桜井 2005, p. 17.
- ^ 木戸 1977, p. 188.
- ^ 桜井 2005, p. 19.
- ^ a b 桜井 2005, p. 20.
- ^ 桜井 2005, pp. 17–20.
- ^ a b 桜井 2005, p. 21.
- ^ 桜井 2005, p. 22.
- ^ 桜井 2005, pp. 22–23.
- ^ 周藤 & 村田 2000, p. 22.
- ^ 桜井 2005, p. 24.
- ^ 周藤 & 村田 2000, p. 23.
- ^ a b 周藤 & 村田 2000, p. 24.
- ^ 周藤 & 村田 2000, pp. 25–26.
- ^ 周藤 & 村田 2000, pp. 26–27.
- ^ a b 周藤 & 村田 2000, p. 27.
- ^ 桜井 2005, pp. 48–49.
- ^ 周藤 1997b, p. 56.
- ^ a b 桜井 2005, p. 50.
- ^ 桜井 2005, p. 68.
- ^ 桜井 2005, p. 69.
- ^ 桜井 2005, pp. 69–70.
- ^ 周藤 & 村田 2000, pp. 27–28.
- ^ 桜井 2005, pp. 56–58.
- ^ a b 桜井 2005, p. 75.
- ^ モアコット 1998, p. 37.
- ^ 周藤 1997b, p. 58.
- ^ 周藤 & 村田 2000, pp. 28–29.
- ^ ロバーツ 2003, p. 124.
- ^ ロバーツ 2003, p. 126.
- ^ 桜井 2005, pp. 103–104.
- ^ 桜井 2005, pp. 105–108.
- ^ 桜井 2005, pp. 110–113.
- ^ 桜井 2005, pp. 114–117.
- ^ 桜井 2005, pp. 125–126.
- ^ a b 桜井 2005, pp. 126–127.
- ^ 桜井 2005, pp. 127–128.
- ^ 桜井 2005, pp. 120–122.
- ^ 桜井 2005, pp. 6–9.
- ^ モアコット 1998, pp. 13–16.
- ^ 周藤 1997a, p. 1196.
- ^ 桜井 2005, pp. 95–96.
- ^ 周藤 & 村田 2000, pp. 110–111.
- ^ 周藤 & 村田 2000, p. 111.
- ^ レベック 1993, p. 144.
- ^ 桜井 2005, p. 58.
- ^ 桜井 2005, p. 159.
- ^ モアコット 1998, pp. 132–133.
- ^ 周藤 2006, p. 38.
- ^ 周藤 2006, pp. 38–39.
- ^ a b 周藤 2006, p. 39.
- ^ a b 周藤 2006, pp. 40–41.
- ^ [1]NHKスペシャル『知られざる大英博物館』「古代ギリシア」の回
- ^ NHKスペシャル『知られざる大英博物館』古代ギリシアの回
- ^ 「ふしぎ発見!」が世界初の試み パルテノン神殿を色鮮やかに再現
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