プロトンとは? わかりやすく解説

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proton

別表記:プロトン

「proton」の意味・「proton」とは

「proton」は、物理学における基本的な概念である。原子構成する粒子一つで、電荷を持つことから特徴づけられる。電子と対をなす存在であり、その性質物質の性質決定する一因となる。例えば、水素原子1つのプロトンから成り立っている。

「proton」の発音・読み方

「proton」の発音は、IPA表記では/prəʊtɒn/となる。IPAカタカナ読みでは「プロウトン」となる。日本人発音するカタカナ英語では「プロトン」と読む。この単語発音によって意味や品詞が変わるものではない。

「proton」の定義を英語で解説

A proton is a subatomic particle, symbol p or p+, with a positive electric charge of +1e elementary charge and a mass slightly less than that of a neutron. Protons and neutrons, each with masses of approximately one atomic mass unit, are collectively referred to as "nucleons".

「proton」の類語

「proton」の類語としては、「nucleon」が挙げられる。これは原子核構成する粒子を指す総称で、プロトンと中性子を含む。また、subatomic particle」も類語と言える。これは原子よりも小さ粒子を指す言葉で、プロトンもその一部である。

「proton」に関連する用語・表現

「proton」に関連する用語としては、「electron」や「neutron」がある。これらは原子構成する基本的な粒子であり、プロトンと共に物質の性質決定するまた、atomic number」も関連する用語で、これは元素のプロトンの数を表す。

「proton」の例文

1. The proton is a subatomic particle with a positive electric charge.(プロトンは正の電荷を持つ亜原子粒子である。)
2. The nucleus of a hydrogen atom consists of a single proton.(水素原子一つのプロトンから成り立っている。)
3. The number of protons in an atom is called the atomic number.(原子内のプロトンの数を原子番号と呼ぶ。)
4. Protons and neutrons are collectively referred to as nucleons.(プロトンと中性子まとめて核子呼ばれる。)
5. The mass of a proton is slightly less than that of a neutron.(プロトンの質量中性子それよりわずかに小さい。)
6. A proton is about 1836 times more massive than an electron.(プロトンは電子よりも約1836倍重い。)
7. The charge of a proton is equal and opposite to that of an electron.(プロトンの電荷電子のそれと等しく反対である。)
8. Protons are found in the nucleus of an atom.(プロトンは原子存在する。)
9. The number of protons determines the chemical properties of an element.(プロトンの数が元素化学的性質決定する。)
10. Protons are one of the basic building blocks of the universe.(プロトンは宇宙基本的な構成要素一つである。)

プロトン【proton】

読み方:ぷろとん

陽子(ようし)。

「プロトン」に似た言葉

プロトン

分類:ロケット


名称:プロトン(Proton)
(プロトンKブロックDプロトンM)

打ち上げ国名機関:旧ソ連/インターナショナル・ロンチ・サービシズ社(ILS)
開発機関・会社:ソ連科学アカデミー
運用機関会社:ロシア宇宙軍/インターナショナル・ロンチ・サービシズ社(ILS)
運用開始年:1965年7月16日(プロトン1宇宙実験衛星打上げ)
打ち上げ場所:バイコヌール宇宙センター

プロトンは、1960年代初めから開発始まった大型打上げロケットで、2段型の原型機(アメリカで呼び名はDまたはSL-9)により、3機のプロトン宇宙実験衛星打ち上げられました。この衛星の名前から、ロケット愛称はとられています。
その後3段型のプロトンK(D-1、SL-13)に、4段目としてブロック−Dロケット増設したプロトンK/ブロックD(D-1-e、SL-12)により、月探査機ゾンドルナ金星探査ベネラなどが打ち上げられ、さらに、1968年にはプロトン4宇宙実験衛星1971年にはサリュート宇宙ステーションプロトンK単体打ち上げられました。以後プロトンKその4段型は、実用化されたものとしてはロシア(旧ソ連)最大級打上げロケットとして活用され2000年には、国際宇宙ステーション用で使用される宇宙飛行士用の居住ブロック打上げ予定されています。
実用化されたものとしては、世界的に見て超大型打上げロケットです。

1.どんな形をし、どんな性能持っているの?
4段型のプロトンは、高度200kmの低軌道に20.6t、地球静止軌道への移行(トランスファ)軌道には4.4t、静止軌道への直接定置場合には、1.9tの積載物(ペイロード)を運ぶことができます
プロトンの1段目は、底まで燃料タンクになっている中心部周囲を6基の大型ロケット・エンジン囲んだ特有の形をしています。本体のまわり別のブースター並べたソユーズ・ロケットとよく似ていますが、方式としてはむしろ、外部燃料タンク備えたスペースシャトルに近いものです。
標準タイプ4段型の場合、1段目は、全長21.2m、胴体直径4.15m、全幅7.4m、発射総重量は450.5t、6基のエンジンの総推力は1,067t。2段目は、全長14m、直径4.15m、総重量167.8t、推力244.7t。3段目は、全長6,5m直径4.15m、総重量52.6t、推力は64.26t。4段目は標準型ブロックD場合全長5.5m、直径3.25m発射総重量17.3トン推力は8,760kgです。
1〜3段は、液体酸素/液体水素違って比較長い間スタンバイ状態を保てるテトラニトロキシド(NTO)と非対称ジメチルヒドラジンを、4段ブロックDロケット液体酸素ケロシン燃料(酸化剤推進剤)として用いてます。
全体としては、全長65.8m、直径4.15mで、総重量745.5t、発射時の実効推力902t達します

2.打ち上げ飛行順序はどうなっているの?
発射の1.6秒前に1段目が点火、124秒の噴射ののち、第1段噴射停止、これを切り離す4秒前に2段目が点火、200秒の噴射のち、3段目に点火3.5秒後に切り離しおこなわれます3段目は238秒間噴射発射後約20分で4段目(3段型の場合衛星)が分離されます。4段目のブロックDロケットは、打ち上げからおよそ55分で最初噴射開始、まず6.5分間噴射おこない静止軌道への移行軌道ペイロード乗せます。ペイロード直接静止軌道に運ぶ場合には、5.5時間後、目標の高度に達したところで、やはり2.5分間噴射おこなわれます

3.どんなものを打ち上げたの?
宇宙実験衛星、プロトンをはじめ、ゾンド4〜6ルナベネラ9といった惑星探査機や、サリュート1〜7、ミールなどの宇宙ステーション、さらにラドゥーガやゴリゾントといった静止軌道通信衛星などの打上げ使われています。ソ連崩壊にともない1996年4月には、アストラ1−F放送衛星皮切りに一部民営化された宇宙開発機関RSCエネルギア米国ロッキード社合弁会社国際打上げサービス(ILS)社によって、プロトンを使った西側衛星打上げ請け負いビジネス始められました。

4.どのくらい成功しているの?
1999年12月時点での打上げ実績269回、うち232成功してます。成功率86%です。

5.この他に、同じシリーズでどんな機種があるの?
現在、ILSとの共同により、静止軌道への移行(トランスファ)性能5.5t、静止軌道への定置性能3tプロトンM型が開発されています。


プロトン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/14 00:45 UTC 版)

プロトン(proton)は英語で陽子のことを指す[1]

水素原子

  • 軽水素陽イオン(1H+)を指す呼称。また、しばしば(同位体組成を問わない)水素の陽イオン全般に対して「プロトン」の語が用いられるが、正式にはヒドロンと呼ぶことが推奨されている[2]

宇宙科学

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人物

その他

脚注

  1. ^ protonの意味・使い方・読み方”. 英辞郎 on the WEB. 2022年12月31日閲覧。
  2. ^ Nomenclature of Inorganic Chemistry-IUPAC Recommendations 2005 Red Book 2005.pdf IR-3.3.2, p.48

プロトン (proton)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 09:02 UTC 版)

「プロトン」の記事における「プロトン (proton)」の解説

物理学においてはハドロン一種である陽子のことを指す。 化学においては水素イオン、特に軽水素陽イオンを指す。水素イオン陽子1個から成っていることにちなむ。 太陽変動におけるプロトン現象ロシア打ち上げロケットプロトンロケットロシア科学衛星、プロトン。 マレーシア自動車製造会社、プロトン。 日本コンピュータ用ソフトウェアメーカー「ラネクシー」の旧社名、プロトン。 漫画家ぷろとん。 このページ曖昧さ回避のためのページです。一つ語句複数の意味職能有する場合水先案内のために、異な用法を一覧にしてあります。お探しの用語に一番近い記事選んで下さい。このページリンクしているページ見つけたら、リンクを適切な項目に張り替え下さい

※この「プロトン (proton)」の解説は、「プロトン」の解説の一部です。
「プロトン (proton)」を含む「プロトン」の記事については、「プロトン」の概要を参照ください。

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プロトン

出典:『Wiktionary』 (2021/08/13 06:05 UTC 版)

名詞

  1. 素粒子のひとつ、陽子のこと。
  2. 化学において、水素イオン H+ のこと。軽水素原子核陽子1個なので。

関連語


「プロトン」の例文・使い方・用例・文例

  • 大きいプロトン・シンクロトロン
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