M1~M5について
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「夜明けのシンデレラ」の記事における「M1~M5について」の解説
M1「a little little thing」は今作のリード曲で、明るくダンサブルなフューチャー・ベース。音楽番組「アニ☆ステ」2018年11月のエンディングテーマ。イントロなどに入るスキャットやサビのコーラスも相まって、「(Walking On Air)」というコーラスの意味合いどおり、全体的に夢見心地な浮遊感がある楽曲。「小さな幸せを見つける」というコンセプトがあり、「聴いて頂ける方に幸せになってもらえるような。ちょっとでも落ち込んでいる方に元気になって頂けるような。バンッと上がっていく元気ではなく、少しずつ上がっていくような、ちょっと背中を押せるような曲になれたらな」とのこと。また、「この曲のAメロとBメロは歌うというより、ひとり言ふうにしゃべっています。キャラソンみたいに台詞っぽくはならない、微妙なラインで。サビは弾けて、ルンルン気分が伝わればいいなと思って歌いました」とレコーディングを振り返っている。 M3である1stシングル「十代交響曲」とM1は作家が同じで、ストーリーもつながっている。「『十代交響曲』は歌詞の内容もサウンドもダークな雰囲気ですが、それから5年くらいの時間を経て、主人公の女の子がすごく明るくなっています。私自身、あの女の子がこんなふうに成長したんだということをエピソード的に知ることができたのがうれしかったですね」とのこと。何があって明るくなったかと聞かれた山崎は、「あの子は自分と周りを比較して気持ちがダークというか、最後まで光が見えなかったんですけど、自分の好きなものや試したいものを見つけた感じです。"あの頃一人で歌い続けていたメロディの続き"とかの歌詞はリンクしています」と返している。「a little little thing」のMVは、ソロのMVとしては初のダンスパートがある、明るくポップな作品。3パターンある衣装のなかで、白ニットでは珍しく「おでこ出し」をしている。また、このMVの撮影中に3rdシングル「Last Promise」の制作決定がサプライズ発表された。 M2「Vivid my world」は、初挑戦となる英詞まじりのEDM。また、作詞・作曲を手掛けた藤原隆之氏がラップ歌唱で参加しており、「Cherii♡」などのErii名義作品を含め、全楽曲のなかでもひときわ異彩を放っている。もともとはラップ無しの曲だったが、「ラップがあった方が面白いかもしれない」というディレクターの発言に、藤原氏が「僕、ラップできます」と乗った結果ラップが入ったとのこと。レコーディングを振り返って山崎は、「英語がメインになっているパートもあって、文章になっている英語を歌うのは初めてだったので、曲の雰囲気に溶け込めるようにというのもありつつ、英語の発音もありつつ、色んなところに気を遣わなければいけないなと思いました」と語っている。 M4「Flowery Dance」は、妖しさとスリルを感じるゴシック曲。ドボルザークやバッハなど、重低音を使うクラシック曲を聴くうちにゴシック曲を知っていったという山崎の希望のもと書き下ろされた。M1と同じくサビやBメロに細かくコーラスが入っているが、こちらは「(もっと)」「(破れ)」とささやく歌声であり、耳元で妖しく誘われるような怖さを曲に与えている。楽曲について山崎は、「自分の中で完全にキャラにしました。なり切って歌って楽しかったです。デモよりキーを1コ下げて、ちょっとホラーな感じも入れました。ひと筋縄では行かないところが多いので、小悪魔な歌い方ができたらと」「月に照らされた、ちょっと怪し気な洋館を何となくイメージしました。私の中ではハロウィン曲に近いです」と答えている。 M5「未完成のキャンバス」は、ゆったりとしてキュートな曲調で彩る「片想いの恋歌」。松田聖子をはじめとした80年代の歌を山崎と同じく好む、作詞の高瀬愛虹氏いわく、「"恋をして想いを告げるまで"を"絵画を少しずつ描きながら最後に名前を付けるまで"に例えた歌詞になります。松田聖子さんの歌詞は、描写と比喩表現の美しさが持ち味だと感じているので、この作品でもこだわったポイントです」とのこと。なかでも山崎は、「"名前をつけてください 恋人という名を"という歌詞が可愛らしくてお気に入りです」とツイートしている。可愛らしい曲は得意に思える山崎だが、「片想いの歌でピュアな照れ屋の女の子を思い浮かべましたけど、声をどこに寄せたらいいだろうと。ナチュラルな感じが難しかったです」と収録を振り返っている。
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M1~M5について
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「全部、君のせいだ。」の記事における「M1~M5について」の解説
M1「全部キミのせいだ」は今作のリード曲で、テレビ東京「アニメマシテ」2016年11月のオープニングテーマ。山崎いわく、「最初から最後まで違うものをペタペタと貼り付けたような、Aメロ、Bメロからサビ、落ちサビまでまったく違う見え方をする」ような楽曲で、色々な意味合いに取れる歌詞も合わせ、不思議な世界感を感じるポップス。最初にレコーディングしたという同曲は、「歌い方が難しい楽曲なんです。ポップだけれど、盛り上がりすぎない。優しさも兼ね備えた楽曲で、歌い方について悩んでいた時に"ささやき声のような感覚を入れ込みつつ、Aメロを歌ってください"、"あまりサビで盛り上がりすぎないでください"とアドバイスをいただきました」とのこと。また、衝撃的な曲名に関し山崎は、「タイトルを見た時に"おお、『せいだ』って断定してる"と思って、これはパンチがある曲なんだろうなと」「でも、テーマとしては"全部キミのせいだ"じゃなくて"全部キミのおかげなんだ"という意味合いでした。それをちょっと照れながら言ってしまったという曲だったので、意外性のある楽曲だなと思いました」と語っている。 『Cut』のインタビューで「何について歌ってる歌だと思いますか」と聞かれた山崎は、「歌詞に目を通したときは恋愛要素が強い曲なのかな、と思ったんですけど。ただ、そこにひとくくりできない歌かなって」と答えている。それを受けた記者が、「ですよね。これは、出会いの歌だと思います。"ボク"はエリイさん自身、"キミ"はまわりにいる人全部っていう歌かな」「"楽しくて眠れないよ"っていう歌詞が強烈に飛び込んできたんですけど、たぶんソロでデビューしてアルバムを作るのは、まさにそういう気持ちなのかな」と解釈の例を挙げており、山崎は「わくわくする気持ちとか、"どんな感じになるんだろう?"っていう気持ちですよね。やっぱり、自分が知らないことを常にやっていかなきゃいけないって思いますし、そういう意味では私の気持ちと同じです」と返している。 「全部キミのせいだ」のMVは、「二人の山崎エリイ」が存在するように見える、鏡をたくみに使った演出が印象的な作品。山崎いわくテーマは、「今現在の自分と、いずれなりたい自分が鏡で反射しているという構図が軸になっています。二人の自分がクロスする世界なんです」とのこと。「(この曲は)私の中で透明な世界が色づいてくようなイメージがあったのですが、PVもセピア的な色のない世界から、鏡に指を触れた瞬間、色がふわっと浮き上がる展開になっていて、まさに曲を象徴しているようなものに仕上がっていると思います」と続けているように、楽曲の展開同様に色合いが変わっていく映像となっている。撮影の裏話としては、「至近距離で鏡を見つめたり、鏡越しにカメラ目線をしたりとか、屈折を使ったようなカメラワークにも苦労しました。"こっちを見て"と言われたと思ったら、"ゆっくり回って今度は別の鏡を使ってカメラを見て"とか」「あと、私も小道具を作ったんですよ。背景に飾るキラキラしたビーズがあったんですけど、それの糸がほどけてしまったのでスタッフさんたちが作り直していたんです。それを見て私もやってみたいなって思って、コロコロ転がってきたビーズを拾って糸を通していました(笑)」といったエピソードが語られている。 M2「星屑のシャンデリア」は、キラキラで幻想的なサウンドとクールな歌声が融合した楽曲。同曲について山崎は、「いただいたときに、"なんて!なんて!"って思ったくらい好きな曲です」「宮殿に迷い込んだ少女が、大理石の廊下を走っているような、場面がイメージしやすい歌詞です。だからこそ、どういう方向性で歌うべきか迷いました。クール系の楽曲なんですけど、低い声は違うだろうと思ったので、幼さは混ぜつつ、そこまで感情的にはなりすぎず……というあんばいで歌いました。2番からは静かになり、時計のリズムがカチカチと聴こえてくるので、ここだけ息混じりの歌声に」と語っている。M2にして前曲とのコントラストが顕著であり、アニソンフェス「Animelo Summer Live」ゼネラルプロデューサーである齋藤光二氏に、「溶けるような声の表題曲のインパクトは絶大。でもそれで騙されちゃダメ、次の『星屑のシャンデリア』の歌声と表現力でぞくっとする程の衝撃を受けました。エリイさんの歌、マジ凄い」と評されるほどである。 M3「Lunatic Romance」は山崎いわく、「中森明菜さんとグループ・サウンズを混ぜた感じ」というロックテイストな歌謡曲。80年代の歌やアイドルを敬愛する山崎は、「すごく楽しかったです。今まで歌ったことがないような感じの声とか歌い回しで歌おうと、デモを聴いた時から決めていたんです。でも、やっぱりやったことがないから難しくて…」と収録を振り返っている。「80年代ガンガンで、低い声のクールで大人の女性というイメージ。でも、私にはそういった要素がまるでなくって」「低い声で話しかける……とまではいかないんですけど、ちょっと口をすぼめてしゃくりを意識するように歌いました。AメロやBメロには波があまりないので、その分サビで巻き返すように。高音でしゃくる箇所も、甘くなりすぎないようにクールでそのまま行こうと」という言葉どおり、M2と違い幼さは感じないクールナンバー。 M4「空っぽのパペット」は、「空っぽだったパペットの心に感情が生まれていく」という物語性や、メロディアスなギターとスピード感のあるサウンドが印象的な楽曲。「歌詞だけ見ると、可愛い系なのかなと思っていたんですけど、聴いた瞬間に衝撃を受けました。物静かで不思議系かと思いきや、裏声や低音など音域をたくさん使った激しい楽曲でしたね。そして、"あなたのおかげで感情や、知らなくていいことを覚えてしまった"というストーリーがあるので、感情的に歌うのは違うかなと思ったんです」と語った山崎は、パペットが感情を知った後のほうが表現として難しかったと続けている。「知る前は無機質っぽい歌い方だったんですけど、知った後は、どの程度感情が変化するのかを考えていきました。レコーディングの時の難易度が高すぎて、自分が思っていても、それを実際に表現できないと意味がないと思ったんです。スタッフさんから、"Aメロ、Bメロは柔らかいけど、サビになるとぐっと変わる。変化がなさそうであるから、しっかり確かめてみて"というディレクションを受けました」とのこと。 M5「雨と魔法」は、ゆったりと揺れるような心地よいサウンドと、雲間に見える太陽のように優しい歌声で彩るミディアムナンバー。実際に雨続きだったというレコーディングは、「悲しいことがあったり、つまずきそうなことがあったりしたときに、ぴったり合うような、心の支えになれるような歌詞やメロディですよね。なので、あまり作り込まずにシンプルに表現していきました。この楽曲が一番なにも考えずに歌えました。レコーディングではいろいろ考えながら歌っていたんですけど、最後に"何も考えずに歌ってみようか"って録ったテイクが使われたくらいです」とのこと。また、「誰も見てないから すこし泣いてもいいよ」「なんにも言えないから ずっとそばにいるだけ」と寄り添うような歌詞について山崎は、「背中をそっと押してくれるような歌詞が、高校時代に同級生の女の子が公園で泣いてしまって、ブランコに乗りながらずっとなぐさめていたときの気持ちと似ていて。初めて歌入れのときに泣いちゃいました」というエピソードを語っている。
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