DID患者
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担当声優はテレビCMでのキャスト。全員子役出身である。 波田 ノベル 声 - 濱田龍臣 本編の主人公。2003年5月4日生まれの10歳、O型。身長132.5cm、体重30.3kg。 勉強も運動も平均レベル。気弱でネガティブな性格のいじめられっ子だが、芯は強い。 DIDにより心の中に「もう一人の自分」を「飼って」いる。 心底から母親を愛しているため、母親の我侭に逆らえずにいる。 愛読書はレイモン・チャンドラーの探偵シリーズ。 両親が離婚したことにより、母親の手でキララタレント事務所に無理やり入れられ、子役の道を歩むことになる。当初はブロンズクラスに所属していたが、進級試験に合格しゴールドクラスに昇格。しかしヒバリの誘拐事件に巻き込まれ、「真ん中の子」と繋いだことでマーロウを失う。その後すぐに母親が失踪したことで自暴自棄となり孤児院に引き取られる。 暫くは悲しみから立ち直れずにいたが四葉に苦悩を打ち明けたことで復活。安西の指導を受けて「真ん中の子」のコントロールに成功する。映画の撮影中にトーリと共に助けに言った際に雷に打たれ、本来の人格と思い込んでいた普段のノベルが副人格である事を理解し、雷で最後の子が消滅した事で本来のノベルの人格であった「マーロウ」に戻った。 その後、実の父親は真田という芸能人(苗字しか明かされていない)である事が発覚した。 最終的には更なる演技力の向上の為にイギリスに留学した。 フィリップ・マーロウ ノベルの「最初の子」たる副人格。髪が真ん中分けになり、下犬歯が外に出る。冷静かつ自信家な性格に加え、他人の本質を見抜き手玉に取る観察力を持つ。口癖は「お前らレベルが俺を語るか」。実は、ノベルの本来の人格こそがマーロウであった。 真ん中の子 ノベルの中に居る「真ん中の子」。 髪型がオールバックになる。ヒバリ誘拐事件の時に生命の危機に陥っていた所、精神世界に干渉してきた小マモリに触れたことで発現した。 他人の仕草などから過去のトラウマを見抜き、再現させることが得意。 見た目は超サイヤ人に近く、髪の色素も薄くなる。 最後の子 ノベルの中に居る「最後の子」。 ノベルの母親であるイズミの姿をしており、「最後の子」に支配されたトーリを止めるべく発現した。実はイズミの自分を捨てた夫に対する憎悪から生まれた存在で、発現時には彼女と強く共鳴する。 真行寺 マモリ ノベルとマモリが溺れた際に入れ替わった真ん中の人格の顕現体。無口だが男好き。常に具現化して部屋の隅に佇んでいるが、「最初の子」であるマーロウが顕現していない限りノベルには視認できない。顕現したさいはつまみ食いや背筋をするなど本体並にマイペースな行動をとる。 真行寺 マモリ 保健医の真行寺トモエの娘。 常に冷静沈着で無表情。IQ170の天才児で、雑学を始め外国語等にも詳しい。 心理学に興味を示して自ら人工的にDIDとなった末、「最後の子」に支配され自殺を図ったためトモエに監禁されたが、ノベル、ミコ、トーリが自分達の「最初の子」によって干渉したことで正気を取り戻した。その後ノベルらと同じ学校に編入。 幼少期はアメリカのハイスクールに飛び級し過ごしたが、その前にはノベルと同じ幼稚園に在籍した幼馴染であり、ノベルと2人で溺れかけたことで、真ん中の子が反対に入り込み分かち合うこととなり、互いを「真ん中の子」の媒体とするようになった。再会後「最後の子」から救われて以降は彼に熱烈な求愛を図る。 大オーディションでは四葉から選ばれているが「何の真似だ…」と呟いていた。尚、四葉はマモリがノベルに好意的なのを理解した上で選んでいた。マリリン・モンロー マモリの「最初の子」たる副人格だが、既に自然消滅している。母・トモエのような巨乳になりたいという思いから具現化した。 波田 ノベル マモリの「真ん中の子」たる副人格。マモリが既にモンローを消滅させているため、直接自身と繋がっている。顕現していることも良くあり、マモリの周りを動いている。映画撮影中にマモリが洞窟に最後に残った際には冷たくマモリを誘惑したが、マモリ(ノベルの真ん中の子)に殴られまくって倒された。 最後の子 マモリが研究の末到達した、トーリでさえ到達しなかった領域の副人格。しかし全容までは解明できないまま顕現させたことで、自殺を図るようになった。マモリ曰く、死にたくなる程に美しい存在。 斑鳩 トーリ キララタレント事務所所属のゴールドクラスに属する国民的子役。 トップクラスの人気を誇るが、冷酷な性格。 ノベル、ミコ同様DIDで、開始時点で「真ん中の子」を出せるなど彼等より先の領域にいるが体調不良を起こす為出したがらない。 一方で母親を愛しており、病弱な弟に己の体を犠牲にして献身的に尽くす家族愛の強い人物で、友情を軽視していた。だが本当は、双子の弟カイリの幸せを奪ったと母親に言われ、愛情を注がれなかった為に母に自分を愛してほしいと思っていた。 一時期、ノベルと同性愛染みた友情を築くも決別。事務所を移籍した後に腎臓移植を弟に提供するも母と弟の会話で真相を知り自ら家族を切り捨て、その後は再びノベルに執心するようになる。 映画の撮影中に最後の子と入れ替わり、ノベルと共に助けを呼びに行った際に母親をこよなく愛する気持ちから最後の子共々雷に打たれ、死にかける。 意識の回復後は幼児退行を起こしてしまい、カイリと入れ替わるように甲斐甲斐しく世話をされるようになったが、周りが見た事がないほど幸せそうな表情をしていた。ビョルン・アンドレセン トーリの「最初の子」たる副人格。トーリの怒りと絶望を受け入れることができず消滅した。 メイクィーン トーリの「真ん中の子」たる副人格。名前はメイクィーン(じゃがいもの品種)だが、人形はピンク色のプードル。 最後の子 トーリの中に居る「最後の子」。4本の前髪以外オールバックになる。 母親の姿をしており、彼女への愛憎を受け入れることで発現した。 タケル達を洗脳する程の力があり、同じく「最後の子」を発現させたノベルと共に救助(という名の心中)を試み、心中の際にトーリごと雷に打たれた。 雫石 ミコ キララタレント事務所のゴールドクラスに属する国民的子役。 2004年7月4日生まれの10歳、B型。身長131.4cm体重28.7kg。 国民の一人娘と称されている。 趣味は水泳と手芸、特技は手話。 普段は決して笑わない物静かで内気な女の子だが、スカーレットに入れ替わった際は感情表現豊かになる。 父親からの近親愛に近い過剰な愛と嫉妬に狂う母親からの精神的虐待により、ノベル、トーリと同じくDIDでもう一人の自分を”飼って”いる。トーリ(の持つ影のある闇)に惹かれている一方でノベルに嫉妬している。後に事務所を移籍。 己の存在を卑下しておりスカーレットに頼り切りの面が強かったが、彼女が自分自身で消滅した事をなんとか受け入れた。スカーレット・オハラ ミコの「最初の子」たる副人格。マーロウ同様、自信に満ち溢れる凛とした女性。ミコに対して過保護な部分がある。副人格の覚醒したノベルに「最初の子」の情報を共有する。ミコがトーリに惹かれている一方で、彼女自身はノベルを想っていた。トーリとノベルが「真ん中の子」と繋いだことで先を越され、涙し嘆いた末にミコを想いながら消滅した。 ウサギのヌイグルミ ミコの「真ん中の子」たる副人格。左側が髪で隠れ、表情にも冷たさが現れる。ミコの母が娘への嫉妬から部屋に置いた左目にカメラと盗聴器付きのヌイグルミを具現化したもので、名前はついていない。真ん中の子であるが故に匂いに敏感で「ムカムカムカデ10匹」が口癖。 碑文谷 サユミ(ひもんや-) タケルの妹。 子供らしい部分と大人びた部分を併せ持つ。 重い心臓の病を抱えていたが大手術により(一時は心停止し危険な状態になったものの)克服。船酔いしやすい体質。 映画撮影中に兄への怒りや憎しみ、過保護といった不満からDIDになってしまった。 演技の経験はないがタケルのうっかりミスにより大オーディションの12thに指名された。ジャンヌ・ダルク 映画の撮影の中で兄・タケルの過保護や自分の身体のことなどの負の感情が高まり爆発した結果、サユミが生み出し発現させた「最初の子」。ジャンヌ・ダルクがモチーフで鳥を口で咥えるなど、かなり野性的になる。身体能力に秀でており、槍や銛、弓矢を難なく使いこなす。兄の過保護を嫌がるサユミとは違い、ジャンヌはタケルを侮蔑・軽蔑的な目で見ている。
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