C級2組とは? わかりやすく解説

C級2組

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 03:54 UTC 版)

順位戦」の記事における「C級2組」の解説

アマチュアの参加第3期第5期) 現在の順位戦純粋な棋士のみの棋戦だが、第3期1948年度)~第5期1950年度)はアマチュア選手参加認めていた。これは、当時日本将棋連盟財政難のため、毎日新聞社名人戦契約金増額求め根拠として、棋士増員行った一環である。 アマ名人戦上位4名の希望者がC級2組(またはC級乙組)に参加した1期のみの特別参加だが、成績優秀者はそのまま正規棋士編入可能になっていた。1949年主催朝日新聞社代わると、その翌年最後にアマチュア参加枠廃止された。 アマチュアの参加者は三好幸男(第3期)、高橋誠司、大前吉章(第4期)加納和夫内山龍馬宮本茂第5期)の6人。高橋が5勝3敗、加納が7勝5敗と勝ち越したが、プロ編入はならなかった。他の4人は負け越している。 奨励会員の参加第4期) 第4期のみ、奨励会員から4人が参加したC級1組昇級した2人清野静男神田鎮雄)は三段から六段に、残留した2人増田敏二浅沼一)は二段から四段昇段し正式に棋士となったので、これも棋士増員一環だった。 降級点2つ付いたまま昇級(第37期) 木下晃降級点2つ付いていてフリークラス陥落危機という状態だったが、第37期で9勝1敗の成績C級1組昇級した同様の状態であった窪田義行も第61期にC級1組昇級している。 22年間、降級点無し(第41期~第62期) 第41期から順位戦参加した武市三郎昇級こそしなかったものの22期わたって降級点付かず当時将棋界の七不思議一つとまで言われた。しかし、2004年度の第63期で初の降級点が付くと続く第65期も降級点、第66期は5勝5敗で降級点免れたものの第67期で3つ目の降級点付きフリークラス陥落その後順位戦復帰成績収めることができずフリークラス年齢制限により2014年引退した年齢差59歳の対局(第45期) 1986年8月25日のC級2組、明治生まれ74歳小堀清一高校一年15歳羽生善治年齢差59歳対局が行われた。終了深夜0時半過ぎに及ぶ熱戦となり、羽生勝利午前8時ごろに清掃員とめられるまで感想戦をしていたという。この勝利羽生公式戦14連勝記録この後小堀順位戦最終結果は2勝8敗となり、この期限り現役引退したC級2組在籍棋士が初のタイトルホルダーとなる(第51期第51期順位戦でC級2組に在籍中郷田真隆第33期王位戦制して王位獲得した。C級2組在籍棋士タイトルホルダーになったのは初である。後に高見泰地同様にC級2組在籍のままで叡王タイトルホルダーになった順位戦はC級2組、竜王戦は1組(第54期、第80期~第81期) 第54期順位戦でC級2組に在籍する先崎学が、第9期竜王戦では1組在籍した。C級2組在籍棋士竜王戦1組になったのは初である。後に八代弥同様にC級2組在籍のままで竜王戦1組になったその後先崎翌期C級1組昇級したが、八代順位戦竜王戦も留まったため初の2期以上となった制度上最速でフリークラス陥落(第63期) 熊坂学初参加の第61期順位戦から3期連続降級点喫し制度最速フリークラス陥落したフリークラスのまま2015年引退遅刻のペナルティで持ち時間9分となるも勝利(第67期) 中村亮介遠山雄亮との対局開始時刻午前10時に間に合わず遅刻し午前1157分に姿を見せ対局始まったのは午前1159となった中村規定により5時間51分のペナルティ科され持ち時間は9分となり、相手遠山通常通り持ち時間6時間のままとなったが、結果中村勝利したタイトル経験者初の順位戦陥落(第68期) 前述通り、第68期では、タイトル経験のあるベテラン棋士昇降級が集中するという特異現象発生したが、当期はC級2組でも、棋聖有吉道夫九段初代棋王大内延介九段累積3つ目の降級点喫し順位戦陥落時の年齢規定により引退となったタイトル戦番勝負出場経験者が同規定により引退となった前例は、丸田祐三(第54期1995年度)・関根茂(第60期2001年度)が存在したものの、タイトル獲得経験者が同規定により引退となったケース当期初めであったその後、第75期2016年度)にタイトル通算2期森雞二と、元名人の加藤一二三も同じ理由引退することになる)。 昇級者3人全員が全勝(第70期) この期阿部健治郎中村太地船江恒平の3人が10全勝昇級果たしたB級2組以下の対局数が10局に定着した第27期以降同一クラスで3人が全勝昇級したのは初めての事であった。このこともあり菅井竜也順位6位・9勝1敗と本来なら昇級しもおかしくない好成績ながらも昇級できなかった。因みにその1敗は船江との兄弟弟子対決付いたのである60年ぶりのC級2組~名人位獲得経験者初の降級規定に伴う引退(第73期~第75期加藤一二三は、プロ入り1年目1954年(第9期)にC級2組で11勝1敗(1位)の成績収めC級1組昇級。そこからA級まで4期連続昇級したその後B級1組との往復4度経験しながらも、62歳を迎え2001年度(第60期)までA級に通算36期在籍した1982年には名人位獲得している。しかし、2002年度以降加齢によって順位戦成績が振るわなくなり2004年(第63期)にはB級2組に、2009年(第68期)にはC級1組に、2014年(第73期)にはC級2組にそれぞれ降級名人位獲得歴のある棋士B級2組以下に降級して以降順位戦出場し続けたのは史上であった。このことにより、60年ぶりにC級2組順位戦出場するという、史上最長間隔記録を残すことになった加藤はC級2組に降級した後も順位戦出場し続けたが、2014年(第73期)~2016年(第75期)と3期連続降級点喫し順位戦陥落時の年齢規定により引退することとなった中学生初の五段(・六段昇段順位戦全勝(第76期) 藤井聡太は、初出場第76期順位戦C級2組において、無敗のまま8勝目挙げたところで自分より上位の1敗者がいなくなったため、2018年2月1日の9回戦・梶浦宏孝戦に勝てば他の結果に関係なくC級1組への昇級(と1位通過)が確定する状況であった藤井はこの浦との対局勝って昇級確定させ、同日付けをもって五段に昇段となった将棋棋士中学生のまま五段に昇段したのは史上初である。過去には、加藤一二三中学生のうちにC級1組への昇級決めた例があるものの、当時規定により五段昇段日は中学校卒業した直後の(1955年4月1日となっていた。 なお、藤井は約半月後の2月17日第11回朝日杯将棋オープン戦制して初優勝し、「全棋士参加棋戦優勝」を満たして六段昇段している。こちらも中学生のまま六段昇段した史上初の快挙である。順位戦昇級昇段早々に決まっていたために実現した高速昇段であった。 さらに、3月15日のC級2組最終戦でも藤井三枚堂達也との対局で勝ち、中学生初の順位戦全勝達成した降級点の直後に昇級(第79期) 出口若武初参加の第78期でいきなり降級点喫した(3勝7敗)が、翌79期で見事昇級決めた(9勝1敗)。降級点持ち昇級した例は過去にもあるが、直後昇級するのは非常に珍しい。

※この「C級2組」の解説は、「順位戦」の解説の一部です。
「C級2組」を含む「順位戦」の記事については、「順位戦」の概要を参照ください。


C級2組

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 23:50 UTC 版)

3月のライオン」の記事における「C級2組」の解説

松永正一まつなが しょういち) 声 - 岡和男 65歳。七段。福島県会津地方出身で、棋士40年ベテランC級1組残留をかけて順位戦対局した。奇矯な行動で困惑させ、対局後は八つ当たり気味に鰻重おごらせるなど、夜中まで連れ回したとの対局後に引退するかと思われていたが、将棋への好悪だけでは言い表せない感情涙ながらに吐露した後、引退撤回し棋士続け意思語った大人げない愛嬌のある好人物舌禍癖があり、インタビューテレビ放映にほとんど採用されない松本一砂(まつもと いっさ) 声 - 木村昴 / 演 - 尾上寛之 26歳。五段。身長181センチメートル山形県出身棋風は「攻撃的というより攻撃しかしてこない」と評されている。明るく素直な性格で、あかりのファン1人。「大きな生き物同士」である三角スミス)と仲が良い櫻井一緒に登山行った時に彼に助けられ以来櫻井信奉者である。 山崎順慶やまざき じゅんけい) 声 - 安元洋貴 / 演 - 奥野瑛太 五段。スキンヘッドに眉なしの魁偉風貌。五段で停滞したまま新人戦4期優勝果たしたことから、あと1回優勝で「永世新人王」になると周囲から揶揄されている。自身棋力限界感じ始めと共にと二海堂に対して嫉妬羨望抱き新人戦での対局経て再起を誓う。二海堂との対局千日手により体調悪化促して勝利するが、対局後二海堂入院することとなり、ひそかに紫陽花の花を病室届けた。なお、二海堂には送り主誰か気づかれていた。 趣味将棋と共に祖父から教わったレース鳩育成努力すればするほど結果が出ることからのめりこむようになった

※この「C級2組」の解説は、「3月のライオン」の解説の一部です。
「C級2組」を含む「3月のライオン」の記事については、「3月のライオン」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「C級2組」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「C級2組」の関連用語

C級2組のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



C級2組のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの順位戦 (改訂履歴)、3月のライオン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS